涼宮ハルヒの憂鬱名場面原画集・凸巻

京都アニメーションの公式ショップで「涼宮ハルヒの憂鬱名場面原画集・凸巻」というのが予約中だそうで。1~7話(TV版の順序で)とOPの原画からピックアップして多少修正した物を119ページ分収録されているらしい。値段は2500円と少々高目。迷ったけど僕はとりあえず買いませんでした。それよりも「アニメーション制作の手引き~作画編~」の方が興味を引かれたので買ってみました。原画集だけじゃなくて原画+動画集だったら買うんだけどなぁ。そういえば個人的にかなりお薦めのカレイドスターの原画+動画集

を紹介しようと思ったらユーズドで1万1千円からとかいってるよ・・・。出た時に買っておいて良かった。

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涼宮ハルヒの公式

オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式
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  • オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式
  • 著作者:コンプティーク
  • 発売元:角川書店
  • 発売日:2006/08/26
  • 価格: 1,260円 / 定価: 1,260円
  • Amazon売上:位

アニメ版の公式ムック。出てたけど最初あんまり買う気なかったんだけど何となく買った。内容は
■いとうのいぢ描き下ろしイラスト2点
■美樹本晴彦描き下ろしイラスト1点
■アニメ誌等で描き下ろされたイラスト23p29点
■登場人物カラー設定集14p
■ハルヒのクラスの座席表
■各話紹介2pづつ
■OP・ED紹介2p
■声優インタビュー女性陣4p(写真あり)
■声優インタビュー男性陣4p(写真あり)
■アニメロサマーライブのレポート1p
■ゲストイラスト各1点、paco、西又葵、武蔵屋長元坊、ベンジャミン、流瀬剛、後藤邑子(笑)
■美樹本晴彦インタビュー
■背景画像の紹介6p(ここから基本的にモノクロ)
■用語集4p
■ねこマン特集1p
■4コマ漫画4pツガノガク作
■監督・石原立也×演出・山本寛対談4p
■賀東招二×谷川流対談8p
■いとうのいぢインタビュー4p
■関連アイテム紹介4p
■公式ホームページ紹介1p
■正式な話数順序表1p

続きを読む "涼宮ハルヒの公式"

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涼宮ハルヒの功罪

アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」はとても楽しかったがそれだけに影響が大きかった。功の部分ではラノベというか小説のアニメ化というものがこんなに面白くなる可能性が有るという希望が持てた事。なまじ映像化しやすいタイプの原作でなかったことを逆手に「誰も見た事の無い涼宮ハルヒの憂鬱」を作り出した手腕、ただ消化しただけでなく「ファン」としての読者視点で原作を「拡大した解釈」を盛り込む原作に対する理解度の高さ、あえて困難でもっとも効果の高い方法を選ぶ勇気とサービス精神。アニメというジャンル、アニメ化というメディアミックス手段への希望が持てた。「あと10年は戦える」って感じですわ。

逆に罪は何かと言うと功の部分に否定になっちゃいそうなんだけど、下手なメディアミックスには関心が無くなったと言う事です。今まで好きな作品のメディアミックスには食いついていたクチなんですがアニメ版ハルヒという最高のメディアミックス例を見てしまった以上、並のメディアミックスではもう満足できそうになくなってしまった。もう原作をなぞるだけのメディアミックス(というかぶっちゃけコミカライズの事なんですが)はいらない。Fateをプレイして、同人を読み漁って、アニメ版を見て、最後に辿り着いた漫画版を見た時「何回同じ物見せるんだ!?」って思った。もう本編はいいからさ、番外編とか後日談とか見たほうが面白いんですよ、特にオリジナルの部分が有るとか原作の空白を埋めるとか漫画ならではの表現が有るとかじゃなきゃ。漫画版Fateの作者・西脇だっと氏はどう見てもバトルよりも日常パート向きなんだからFate本編よりもhollow描かせた方が絶対いいと思うんですよ。どうせ月刊誌だからオリジナル要素入れてる時間なんて無いだろうし、佳作以上の物になる可能性はだいぶ低い。もう原作から「縮小」したコミカライズなんて見たくない、ちょっとぐらい冒険してもいいから「拡大」した物が見たいんですよ!
だから僕はもうFateの2巻も買わないだろうしハルヒの漫画版もゼロの使い魔の漫画版も買わないと思う。ネットで評判が良かった時にだけ手を出す。なまじレベルの高い物を見てしまうと並の物では満足できない体になってしまう、ハルヒは罪作りですよホント。

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涼宮ハルヒの憂鬱 第14話

第14話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅵ」

原作の「憂鬱」を読んでいる人ならこのラストが割りとありきたりな事を当然ながら知っている。「憂鬱」はそれ一本で完結しても差し支えない構成であり、「憂鬱」のラスト以降のハルヒに対するキョンの態度から考えるとむしろ「憂鬱」で終わっておいた方がすっきりする。そんな、或る意味未完成な物語を並び替える事によって擬似的に完成度を高め面白さをUPさせた話数シャッフル方式の完全なる勝利だった。これを見た後に全然ハルヒになびかないキョンを見せられるとハルヒ×キョン派の人間はイライラさせられるからなぁ。

冒頭のキョンを起こしに来て一緒に歯磨きする妹可愛いな。勝手にキョンの部屋に入ってはさみを借りてくシーンとかも必要無いんだけど良い。谷口との会話も結構楽しい。「美的ランキングA-」とか「涼宮がうつる」とか、ああこういう馬鹿話を気安く出来る環境って大事だよなぁ。妹や谷口のシーンは非日常との対比をはっきりする為の要素なんだろな。
部室でキョンとマウスの奪い合いをするみくるは本当に可愛いなぁ。言葉遣いのお姉さんっぽさと異性と気安く体をくっつけてしまう年下的な無邪気さのバランスが絶妙。このシーン、長門が二人に注目してるので内心やきもち焼いてんだろうな。
閉鎖空間内、怯えるハルヒも結構良い。キョンの「怖いならいっそ腕にすがり付いてくれ、その方が気分が出る」発言が素敵。この動じなさはハルヒから見れば頼もしく見えるんだろうか。閉鎖空間の学校の外は前回の閉鎖空間と繋がってんのね。長門とのパソコン通信、よくある手紙を読むシーンで書いた人の声が聞こえてくる様な演出をやらない所がいかにも長門のシーンっぽい。「あなたに賭ける」と「また図書館に」を打つ時に長門の逡巡が伺える間の取り方もさすが。長門個人の不利益に繋がるヒント「sleeping beauty」を最後の最後に教えるという会話の構成も上手い。長門としてはなるべくこの手は使いたくなかったという気持ちが伝わってくる。
キスをした後ベットから落ちて目が覚めて頭抱えるキョンのリアクションがいい。「フロイト先生も爆笑だっぜ」って美味し過ぎるリアクションだなぁ。ポニーテールを誉めるキョン→「冒険でしょでしょ」の流れはベタだけどいいね、ポニテ萌えとは分かってるねキョン。キスシーンのハルヒの顔を描かなかったのは正解なんだろな、個人的にはすごく見たいけど。ハルヒ「今日ほど休もうと思った日も無いわね」って言ってるのに来てるのはそこまでしてもキョンにポニテを見せたかったからなんだよなぁ。ひょっとしたらここで初めてハルヒは自覚したのかな?
後日談、中庭に居る女生徒はENOZの二人ですね、キョンと再会して泣くみくるとか胸のほくろの件でポカポカやったりするのがほんと可愛いなぁ。中の人のポンコツ演技の上手さが実に良い。それを後から悪魔の微笑で止めるハルヒも非常に良い。しんみりした時もいいけどやはりこういう傍若無人なハルヒにはニヤニヤしてしまう。最期のキョンの台詞「結局の所最初に話すことは決まっているのだ。そう、まず宇宙人と未来人と超能力者について話してやろうと俺は思っている」というゆったりとした語りがすごいすっきりとして後味の良い締めになっている。このキョンの余裕はつかの間の物なんだけど最終回として持ってくるには格好の台詞だと思う。

何でもこなせて頭もいい美少女が傍若無人に振舞うストーリーに好き嫌いは出ると思いますが個人的にここまで原作に対するリスペクトを含んだ物を見せられると問答無用で釣られてしまいます。あとは原作が色々とアレンジしやすい物だったのも大きかったですね。「蟲師」もアニメ史上で上から数えた方が早いほど原作付きアニメとして再現率・理解度の高い作品だったんだけど原作が改訂するべきポイントを殆ど持たない完成度を持っており、他人の思い付きが入り込めない(「孤高性」とでも言おうか)作品だったので良く出来てるけど必ず見なきゃいけないと原作読者に思わせるような勢いは無かった。それに対し「涼宮ハルヒ」は原作が小説だった事も有るけどアニメ化としての魅力をありったけ詰めたのが美味しかった。
アニメ化と言えば<発熱地帯>で紹介されているMegamiマガジンのインタビュー記事で

小説では人称は非常に重要な枠なのに、映像化の際にそれを意識しない場合が圧倒的に多いですね。『ひぐらし』のアニメ版は、それで大きく失敗していました。圭一の心理がきちんと描かれ、視聴者と圭一の心理が一致することが重要なのに、ふつうに客観的に描いて、上滑りしまくり。アニメ版『Fate』も同様の失敗をしていますね。

というのにすごく納得。ひぐらしはまだしもFateは人称は大事だよなぁ。原作では士郎視点以外に移るときは「Intruder」という体裁を必ず取ってセイバーや凛の視点から描いて彼女達の心情まで描くようにしてたけどアニメではそういった気配り無かったからなぁ。

あと、「涼宮ハルヒはポストエヴァか?」みたいな話が議論されてるみたいだけど個人的にはすごい無駄な議論な気がした。セカイ系的な物語と言う意味ではエヴァと比較する点もあるだろうけど人気だとか話題性だとか変な所で比べてもしょうがないのにな。そもそも「ポスト○○」って言葉自体エヴァの前には無かった言葉だから無理にポストエヴァなんて作らなくてもいいのに。みんなよっぽどエヴァにトラウマ抱えてんだなぁ。個人的にはTV最終回は良かったんだけど。

とにかく京都アニメーションスタッフと谷川先生お疲れ様でした。でも「Kanon」には特別期待はしてませんw
2期目の準備を着々と進めておいて下さい。これからは西の方に足向けて寝られないぜ。ああ、あれだ、今日は七夕なので短冊に「涼宮ハルヒの憂鬱」のアニメ2期目が放送されますようにとか書いとくといいかも。

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涼宮ハルヒの憂鬱 第13話

第13話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅴ」

朝倉涼子のマンションを尋ねに行くハルヒとキョン、「女子と肩を並べて下校する」ささやかな願望が叶いつつも嬉しくないと考えるキョン。ここで初めて気が付いた、キョンとハルヒはやはり出会うべくして出会ったのだろう。その理由は何のことは無い「キョンが憂鬱で退屈だった」からだ。
思えば第2話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅰ」の冒頭でキョンは灰色の世界をバックに「サンタクロースなど最初から信じていなかった」と語りさらには中学を卒業する頃には「(宇宙人や未来人が)でもちょっとは居て欲しい」という可能性すら捨ててしまっている。しかも、「女子と肩を並べて下校する」事を夢見つつもかといって学年で1・2を争う美少女朝倉涼子にアタックする訳でもなく、比較的気安い関係に有るモデル並みの容姿を持つ先輩みくる・鶴屋さんと下校するでもなく、中身はともかく容姿は捨てたものじゃない(よね?)読書少女長門と相互理解を深めるでもなく、キョンは嫌々ながらハルヒとSOS団に付き合ってるだけの生活をダラダラと過ごしている。客観的に言えば高校に入学したばかりの15~16歳の少年にしては異常なほどキョンは斜めに構えた性格をしている。少なくともアニメ版の中でキョンは女性陣の誰か一人でも「もしかして俺に惚れたりして」なんて妄想を1度も描いていない。この年回りの男ならまず間違いなくするであろう妄想・想像をキョンはしない。それは自分の様な何の取り得も無い普通の奴にあんな美少女が惚れる訳が無いと「常識的に」知っているからである。
「常識」という1本の柱を天高く建ててその周りだけをくるくる回って「非常識」を振り落としていくのがキョンの生き方だ。一方のハルヒは小学生の時に見た野球場一杯の人間という経験から心の中に「普遍的」という壁があり自分はその中で暮らしている蛙だと言う事に気付く。どうしたら「普遍的」という名の壁の外へ抜け出せるのか、その答えは「非常識」な出来事を積み重ねて積み重ねて壁よりも高くするということだ。そのために壁の中をくるくる回って「非常識」を回収している。二人の生き方は背中合わせ、見ようによってはそっくりである。このそっくりな生き方をする不器用なパートナーを見つけた事でハルヒはささやかながら現実世界に希望を見出し始めた。だが、SOS団を作っても不思議なことは起きないしキョンはいつまでたってもやる気が無いし、その上自分の知らない内になにやら長門と通じ合っている。思い切って打ち明けた自分の行動原理の根源話ですら思わしい反応をキョンから引き出す事が出来なかった。朝倉の足取りも途絶え文字通り路頭に迷うハルヒは閉鎖空間を生み出す以外何も出来ないただの少女だった。ハルヒが本当に求めていたのは宇宙人や未来人ではなく自分の孤独を共有してくれるパートナーだったのかもしれない。

大体予想通りだが今回はあまり動きの無い話で動画的にも脚本・演出的にも前回ほど飛び抜けた物は無い。だがハルヒの野球場での体験談のくだりはさすがだと思った。当然ながらハルヒの行動原理に意味など持たせなくても視聴者(読者)は作品を楽しむことはできるのだがここまで納得の行く理由を持ち出せた事がこの作品の地力と評価しておこう。
このくだりに関しては原作の功績なのだが個人的にはアニメとしての表現もなかなか面白かったと思う。回想シーン、このアニメしては珍しくしおらしい音楽とか小さいながら瞬きや腕組みをしたり机に座るときに髪を掻き揚げたり引き出しから電卓を出したり女の子らしく片方づつブランコの鎖を掴んで座る仕草などとにかく手を抜かない。冗長になりがちな長台詞をいかに紛らわしつつ雰囲気を壊さないかをギリギリのバランスとラインで行っている。
このシーン後「待ってるだけの女じゃないことを世界に訴えようと思ったの」という台詞が個人的に面白い。「友達に」とか「自分の周囲に」じゃなくていきなり「世界」が相手ってのが面白い。大抵こういう時に普通の人間が取る行動はでかい事を言いつつやる事は「盗んだバイクで走り出す」とかケツの穴の小さい行動が関の山なのだがハルヒは違う。いきなり「世界」。その後のキョンの台詞も面白い。電車が通ってその間に見つめ合ったり思索に入るのはアニメやドラマではテンプレと化しているのだがそのシーンのキョンの心理をわざわざキョン自身に語らせる所が面白い。視聴者の好きに読ませるシーンが有ったかと思うと逆に詳細に語らせる事によってキョンの心理を深く伝える、要はメリハリが利いてると言う事。ハルヒの絶望とは入れ違いに出会ってからここまでで一番キョンがハルヒに共感しているという皮肉な場面設定もいい。
後半は突っ込み所はあまりないけど背景がまたすごい。高速道路で流れるビル郡やらちゃんと揺れて映る高速の壁の模様とか良くここまで描く物だと感心。普通こういうシーンはただ横方向に流れる絵だけを描く物だが道路のわずかな凹凸により視点はぶれるし建てられた壁自体も1ミリの狂いも無く立っている訳ではない。それをちゃんと表現する為に縦揺れを入れて描いてるのがすごい。タクシーの運転手は料金所のカットでチラッと見えるが「孤島症候群」の荒川さんらしいことが分かる。古泉の話も長くてアニメとしては退屈だけどSFの前振りとしては普通に楽しめる。逆に神人との戦いはあっさり過ぎかな、あまりくどく描くべきシーンでは無いけど。ただ、このシーンも背景の手間を考えるとクラクラするほど街の絵が細かいなぁ。
今回はみくるちゃんは出番無しで空気状態、長門は台詞一言だけ。長門の中の人がこの一言でいくら貰ったのか気になる。しかしコンビ袋提げてる長門とか無言で首を振ったりこっくり頷く長門は可愛いなぁ。

追記、同じように世界に対し憂鬱な二人だがキョンが普通人代表でハルヒが恵まれた人代表という対比構造でもある。キョンと比較して容姿も頭脳も運動能力も何もかもが格段優れているハルヒですら世界の前では大した効力を持たない。大きな力を持っていても出来ないことは有るし逆にキョンが鍵となるように小さな力でどうにでもなる事も有る、というメッセージであろうか。

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涼宮ハルヒの憂鬱 第12話

第12話「ライブアライブ」

先に放送された関東圏ですごい話題になってかなり待ち遠しかった。ただ、個人的にライブの部分に対する興奮は「BECK」の方が上だったのでたぶん大部分の人達に比べてかなり冷静に見てたと思う。BECKを見てなかったらもっと背筋にゾクゾクした物が感じられたかもしれないと思うとちょっと損した様な気もする。まぁ、あの作品は平凡な奴がちょっとづつ上手くなっていくのを長い時間掛けて描いた物なのでその分鳥肌度も高いのは当たり前って言えば当たり前なんスけどね。

今回はとにかくモブが多いしちゃんと動くし、背景も色んな所映すしその中にポスターや看板によるネタとか多くていかに労力が掛かっているか素人でも分かるほどすごい。モブってのはその場限りのキャラなんだけどそれほどデザインに手を抜けるわけでもない。だからまずあれだけの数のモブの設定を作るのが大変。そして実際に描く段階でも普段描き慣れたレギュラーメンバーと違って慣れてないので描くのが大変。さらに言うと文化祭の空気を出す為のキャラデザのアイデア出しも大変だっただろう。同じように背景の方もいかにそれっぽくするかが肝でこういうのは楽しんでやれないとダメだろうな~と思う。後半のライブに目が行きがちだが前半の地道な描写も個人的には誉めポイントだと思う。
とりあえずネタとしては、HGと三輪明宏、その奥の看板「ツンドラ」、占いの館ズバッと言うわよ!、ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ必殺カレー純喫茶第三帝国、ねこマン、クイズビリオネア、デトロイトメタルシティー風バンド、ENOZ=ZONEリンダリンダリンダあたりかな。

中盤辺りの見せ場としてはなんと言っても鶴屋さんが可愛い。制服を見せるときの動きといいハイテンションさといい安い材料云々のぶっちゃけ振りといいホント良い味出してる。他の二人に比べキョンは意外と冷静だなぁ、みくる>>>鶴屋さんなのかな?みくるは今回も出番少ない。シリーズ全体で見ると序盤みくる、中盤長門、ラスト3話がハルヒとプッシュされてるヒロインが変化してますね。
降ってきた雨、傘を持っている人が全く居ないあたり天気予報に無い雨でありすなわちハルヒの願望による物と推測される。後でハルヒは自分は上手くやれたのか、もっといい方法が合ったのでは無いかと自問しているがこの雨が無ければ観客は殆ど居なかったはずなのでハルヒ以外のどんな上手な人間が演奏しようとあれだけのヒットはありえなかった。雨の描写が原作に有ったかどうか分からないが上手い演出だ。この描写はハルヒがより多くの人に見てもらいたいと願った結果であり自分の損得が関係ない所においてハルヒ=本質的には善人説を補強する役目を果たしている。

問題のライブシーンに関しては多くの人が語っているのであまり書くことも無いが、実在のギター(映画「リンダリンダリンダ」かららしい)を持ってきたり口パクや演奏の丁寧さなど技術的なことではなくわざわざここまで描く心意気が好感が持てる。1曲目のハルヒの表情がリアル過ぎて萌えから外れてるってのも、えらく冒険するなぁとは思ったけど嫌では無い。当然あそこは普通にやり過ごすことも出来たけどそれ以前に汗や唾なんかも描いてる位だからまぁあれぐらいやってもいいんじゃないかと。それにしても平野綾、歌上手い。映像による補正がかかっているとはいえ「冒険でしょでしょ?」とは全く違った方向性の歌でこれだけ説得力の有る歌を流せた事に対し平野綾の歌唱力を誉めたい。つーか、門脇舞の声であの曲も想像できないんですけど。
ただひとつ不満があるとすれば2曲目、屋外の背景描写に移った所はもっと上手いやり方はあったはず。例えば屋外用の放送スピーカーからライブの音が流れて外の人も聞き惚れるとか、外と内を交互に見せるとか。

後日談、少し成長して普通に近付いたハルヒにちょっと寂しさを感じつつ綺麗にまとめて来たなぁという感じでした。普通から外れた物にしか面白さを見出せないと思っていたハルヒが割りと普通の事を面白いと思ってしまった事実にハルヒ自身が戸惑う姿を見せたり珍しくハルヒを気遣うキョンを描いたりして最終回に向けてキョン×ハルヒのムードを高めていくのが構成上上手い。この回も最終回に使えそうな話だなぁ。

サンクリ新刊でハルヒ本が10冊ほどとらのあなに入荷してたけどやっぱりイマイチ食指が伸びないなぁ。もともとのいぢ絵にはそれほど興味ないしアニメ版の空気を取り込んだ本は無さそうなんで好きな作家さんが描くまではたぶん買わないだろうな。

↓今週の考察とか関係サイト
ギター関係考察
http://d.hatena.ne.jp/syuntin/20060619
ENOZ祭りまとめ
http://www.geocities.jp/minorcodes/haruhi/enoz.html
原画の人数
http://lightnovel.g.hatena.ne.jp/REV/20060619#p1
コード表とか
http://d.hatena.ne.jp/makaronisan/20060623
スタッフインタビュー
http://www.oricon.co.jp/anime/topics/060621/060621_02.html

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涼宮ハルヒと小松奈々

どうでもいい話だが「NaNa」の奈々(一般人の方のナナ、通称ハチ)のDQNぷりを見てると「何だかなぁ」と苦笑いになるんだけどハルヒのそれを見ると自分は楽しくてしょうがない。自分でも相当勝手な感情だとは思うけど同じような身勝手な行動なのにはっきりと評価が分かれてしまう。贔屓にしてる番組だからとか、まだ成就していない恋心を抱くハルヒとすでに成立した上に破局しそうな?奈々では汚れ具合が違うとかもあるんだろうけどハルヒの行動は彼女自身に対してだけでなく視聴者にとっても「遊び」として行われているからなんだろうなとぼんやり考えてみたり。奈々の行動、彼氏が大学受かった瞬間に他人の迷惑顧みずバイトを辞めてしかも「残りのバイト代振り込んで」とか現実に遭遇したらマジ殺したくなるだろうけど(そして実際にそういう人間は割といる)ハルヒみたいな馬鹿は実際に会うことは無いから安心して見られるってのもあったり。

関係ないけど昨日大雨の中、都会の繁華街を歩くザリガニを目撃してちょっと面白かった。たぶん近くの幼稚園の池から逃げ出してきたんだろうけど次の日晴れだったから干乾びてなきゃいいけど。

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涼宮ハルヒの憂鬱 第11話

第11話「射手座の日」
以前ハルヒに強奪されたパソコンを取り返すためコンピューター研が自作のゲームで勝負を申し込んできた。

うーん、上手い。原作に有るエピソードで「フルメタル・パニック」の原作者・賀東招二が脚本として参加してるが原作未見の上に賀東招二作品を読んだことも無いのでどれほどの効果があったのかは分からない。ただ、原作では割とあっさりしたエピソードだったのをだいぶ面白く映像化してあるとの評価も有った。
確かにアニメとしての長所を存分に生かした作りであることは見て取れた。ゲームのBGMが同じメロディーを元に妄想モードONの時は豪華でOFFの時はチープにしてあるという演出、キョンを映す時にカメラの端に意味有り気に入っている長門など小説では表現できない事を積極的に盛り込んでいるのは偉い。

今回、後半はCG中心とはいえ良く動くシーンが多いのでその分の労力を温存する為色々と工夫している点がやりくり上手としてポイントが高い。Aパート(アバンを含めるとBパートになるが)でキョンと古泉が話をしているシーン、カメラはなぜか妙に高めに設定され二人の鼻より下が映っていない。こうすることでちょっとした省力だが口パクを描かなくても済む。その上、普段から妙なアングルを良くやるので何故か手抜きに見えずむしろ何か意図があるのかと深読みすらしてもらえる。他にもドロップキックかました後ハルヒの喋りをバックに長門が本読んでいるシーンとかゲームの練習の日々も省力化の意味が有ると思われる。

キョン、「文化祭でいつまでも覚えていたい記憶は朝比奈さんのヤキソバ喫茶用衣装くらいな物だ」とか行ってる割には回想がみくるじゃなくて鶴屋さん?っぽいぞ、浮気者め。
コンピ研部長の「勝負、勝負」っていう台詞なんか元ネタあったような気がするんだけど思いだせんなぁ。いきなりドロップキックかます厨なハルヒは良い、心が洗われるようだ。賭けの対象に「どうしてもって言うなら私でもいいけどさ」のシーン、密かに目がキョンの方を向いてる。心の中で「ちゃんとあたしのこと守りなさいよ!」とか思ってるんだろうな、可愛いよハルヒ。
ノートパソコンが到着したそばから興味津々な長門、長門祭の幕開けです。帰り道、古泉のキョンとハルヒの信頼関係の話が終わって「そんなものかねぇ」といった感じでキョンがそっぽを向くカット、カメラに長門が映っているのは長門が古泉の話を聞いて対抗意識を持っている事の暗喩であろう。光学マウスを物珍しそうに空中で動かす長門、日を追うごとにパソコンの使い方が慣れてくる長門、気のせいか楽しそうな長門、キョンに「いんちき技は無しだからな」と念を押されてこっくり無言で頷く長門とコレでもかと言うほど長門萌えの燃料を投下しまくる京アニ恐るべし。
自信をキョンに分けてあげるハルヒ、どう見てもラブコール送ってます。その横で長門もキョンに視線を送っているようですが。妄想モードONでの戦闘シーンは銀英伝のパロらしいですがあいにくコレも良く知らない。キョン=ヤン提督らしい。
猛烈な勢いでプログラムを改変(改正)しその発動許可をキョンに求める長門、明らかにキョンに対するアピール。あの忠犬のようなつぶらで無垢な瞳に萌えざるを得ない。ようやく素直に、100%長門萌えに到達できました。勧誘されて困惑する長門、キョンに判断を仰ぎたい視線がちょっと弱ってるように見えて良い。キョンに許可を貰い驚き(嬉しい?)長門、そっけなく「そう」と言ったままそっぽを向いてしまうがカメラから表情をあえて見えなくすることで長門の感情を描く演出は上手い。Fateも見習って欲しいなぁ。本の上で仮想キーボ-ドを叩く長門で締め、今週もとことん長門祭でした。

10話の戦闘シーンで朝倉さんの高速言語を逆再生で1/4の速度で再生すると「キョンくんの事好きなんでしょ。分かってるくせに」と言っているらしいらしいとの話が。すいません、正直ここまで京アニがすごいとは思ってませんでした。ここまで仕込むとなると単に技術的な上手さとかだけじゃなく原作を緻密に理解し、なおかつ足りていない部分やファンが望む様なアレンジ・追加点を加えると言う精神的な理解度が半端ではない。部分的に言えば原作を越えているといっても過言ではないだろう。
ある意味アニメ版「涼宮ハルヒの憂鬱」には同人は必要ないかもしれない。同人としての「あったらいいな」という要素を時間の許す限りぶち込んである上に最高のクオリティーなので「公式アニメ+新解釈を加えた同人アニメ」が一つにパッケージングされていると考えてもいいだろう。そうするとこの作品、面白い・つまらないあるいは売れた・売れなかったに関わらず原作付きアニメの歴史の中で非常に意味の有る作品として位置づけるべきかもしれない。

涼宮ハルヒの憂鬱 6 通常版
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涼宮ハルヒの憂鬱 第10話

第10話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅳ」

1巻だけは当時読んだはずなんだけどこんな話だったかなぁ。朝倉さんがらみは全く覚えてないや。
冒頭のヘタってるハルヒ「たまにはそんな気分になる」「体をもてあます」発言はちょいといいなと思うんだがハルヒ出番少ねぇ・・・。
京アニは色々と上手いなぁ、戦闘シーンのアクションやエフェクト、教室を再構成する描写とかの3Dエフェクトも違和感無くできてるのはいい感じだ。
体を貫かれても平然としてる長門、眼鏡の再構成を忘れたりと完全にハルヒを喰ってる。長門萌えの片鱗がだんだんと感じられるようになってきた。
あー、朝倉の転校を聞いた途端喜ぶDQNなハルヒに萌え。キョンの首根っこを引っ張ってくとことかも好き。
大人みくるもいいねぇ、ちょっとお姉さんぽい仕草に特盛りの胸。胸のほくろの話とかキョン×みくるのフラグとして大いに妄想を広げられるし。このシーンに関しては谷川せんせ上手すぎる仕込みですわ。しかしヒントを大人みくるが持ってくるって事はその時代では問題解決してるんじゃないのか?SF的にはややこしい話になりそうなんだが突っ込まれないのかなぁ。

今回長門が大活躍で、原作での長門人気に追随する形で原作未見の人の中でも長門萌えが主流になりそうな気配があるが個人的にもう一歩足りない印象があった。朝倉との戦闘に於いて、キョンを心配する様な演出とか刺された時に普段とは違うリアクションが欲しいような気がした。いわゆる普段クールなキャラがたまに見せるギャップ萌えが欲しい、と自分は思ってしまったのだ。だがこの欲求は客観的に見れば間違ってるし安い欲求だと思う。
似た様な欲求は「キミキス」に対しても発生している。「キミキス」は「隙間」がかなり多い作品だと思っているので(ちなみに恋愛ルートでしかクリアしてないので友達ルートでのイベントを見ればもう少し評価が上がるかもしれない余地は有る)発売前の人気はともかくプレイ後にも高評価を下している人が意外に多いのに驚いた。個人的には相当な妄想力が無いと熱を上げるのは難しい作品だと思っていたのにそんな人たちが結構な数居るのだ。
長門に話を戻すと、長門萌えというのはキミキス萌えと同じように与えられた50%とか80%ぐらいの情報を150%ぐらいまで受け取り側が勝手に補完して初めて成立する難易度が高く稀少な物だと思っていたのに気が付けば萌えられない自分の方が少数派に見えるのだ。ポルナレフのAAで「な何を言ってるのかわからねえと思うが―」ってやつですわ。流れについていけない自分は年食ったのかなぁと感じちゃいました。

涼宮ハルヒの憂鬱 2 通常版
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  • 発売日:2006/08/25
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涼宮ハルヒの憂鬱 第8話&9話

第8話「孤島症候群(後編)」

大方の予想通り古泉の自演が真相だった訳だがいざ事件が起きると意外とハルヒは喜ばないな。殺人事件を本気で望むほど落ちぶれてはいないと言う事か。キョンの違和感のシーンで大体の察しはついて人参のシーンでさらに確信がもてるヒントのばら撒き方は難し過ぎなくていい感じ。
雨の中手を握り合うシーンとか、ハルヒをかばって下敷きになったキョンを心配するシーン(個人的にはキョンはそれなりの怪我をしてハルヒが泣きそうなぐらい心配するってのを見たかったが)洞窟の中で下着を脱ごうとしてキョンを意識して止める所とか色々ハルヒの良い部分を出してくるのは上手い展開。しかし真相に気付いた後言いよどむシーンはどう見てもキョン達を気遣ってと言うよりは何か超常的な力で思考を捻じ曲げられたように見えてしまう演出なのはまずい。それに結局色々な不審点に気付いたのはキョンの手柄でハルヒは殆どその推理を拝借しただけってのもいただけない。頭脳労働ぐらいはビシッと決めて欲しいものだ。
今回それなりにハルヒの良いシ-ンが有ったにもかかわらず個人的には長門の株の方が上がった。ハルヒに命令された「誰に対してもドアを開けるな」の命令を愚直に守っていた長門がキョンの一言で素直に言う事を聞く様はなんか可愛かった。帰りの船の上キョンの首筋のほくろは何か意味有るのか?古泉の視線がやけにホモ臭せー。

9話「サムデイ イン ザ レイン」

アニメ初のオリジナルエピソードにして実質の最終エピソード。12月目前に電気屋からストーブがもらえる事になってキョンがお使い、ハルヒはみくるの写真撮影、それだけの話。キャラ萌え派には肯定されてストーリー派には否定されたみたい。自分はキャラ萌え派よりなので十分楽しめた。
ただ、長門の読書シーンの長回しはさすがにやり過ぎ。バックの音声にネタを仕込むならもう少し聞き取れるぐらいのボリュームにするべきだったと思う。今回はキョンにマフラーを掛けてあげるみくる、眠ったキョンにカーディガンを掛けてあげる長門、さらにその上からカーディガンを掛けたハルヒと3人分のデレシーンを見れて満足。ハルヒに関してはマフラーのシーンでやきもち焼いたり居残りしてキョンの目覚めを待ってあげたり相合傘したりツンシーンとデレシーン相当な量描いてもらえてかなりの優遇。ヒロインの面目躍如というところか。
鶴屋さんとみくる達のシーンは普通に描いた方が面白い気もするんだけどなぁ・・・。鶴屋さんの「道理で」は誰に対しての台詞なのかとか気になるな。
カーディガンを掛けたらキョンが起きてしまったシーン以降のハルヒはかなり可愛かった。まったり雰囲気でいかにも最終回っぽい話だったけど作中で半年経ってもキョン内部でみくる>長門>ハルヒのままってのは泣ける(ノД`)・゚・。

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