ROOM NO.1301 8巻 妹さんはオプティミスティック!

ROOM NO.1301 8巻 妹さんはオプティミスティック! 著:新井輝 イラスト:さっち

今回はシーナと健一がストリートで活動している音楽ユニット・シーナ&バケッツがTVの取材を受ける事をきっかけに健一やシーナ(日奈)が将来を考え始める。今後の展開を大きく左右する分かれ道となる内容でした。
個人的にはシーナがらみの話はそんなに好きではない。日奈も佳奈もハーレムに入らないから色っぽい話にならないしなぁ。その上、佳奈は今までも性格が良くないとは思っていたけど今回健一に「シーナは胸が大きい方が好きかどうか」を聞くシーンでどうにもコイツは駄目だと思った。鍵原と同じぐらい人の話聞かないし自分勝手だし、いくら可愛くても係わり合いになりたくないタイプだわ。
そんなこんなでやや低調気味な話だったんだけど後半は面白かった。日奈を送っていく道すがらメジャーデビューの事やいつか佳奈に本当の事を話さなければいけないという話になるが、いかにもこの作品の終わりの方が窺える感じで哀愁を感じる。1巻目から示唆されている事だし綾や健一自身も分かっているが「あのマンションには居続けられない」というのが何の根拠も無いのにキャラクター自身の内側から出てくる所が上手いと思う。死んでしまうとか遠くに引っ越してしまうとかの方法で無理やり離されるのではなく、近くに居るのにただ何となく会えないっていうのは結構きつい話だと思う。
今回「ROOM NO.1301」としては少々意外とも言える重い台詞が多くて驚きながらも結構唸りました。具体的に言うと早苗の喫茶店に2回目に訪れた辺りから。

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ブギーポップのFLASH「4月に降る雪」

YouTube ブギーポップ 4月に降る雪はてブニュース>より

小説版ブギーポップのイラストを使用したムービー。この手のFLASHにありがちな過剰なエフェクトが無くシンプルで見やすい。曲の選曲やタイミングの同期も上手い。ただ惜しいのは色々なキャラの一言台詞が中盤に少し出るだけで全体の尺からすると短い上に表示時間も1秒程度なのですでにブギーポップを読んだ事の有る人向けになっている事。僕は常々思っていたのだがこの手のムービーを店頭で流せばラノベの売上推進に使えると思うのだがそれにはもう少し未読の人に優しい作りにならないといけないし台詞ももっと強調していかないと。小説は「静」の物だがムービーにすることで擬似的に「動」としての要素を得る事が出来るしアニメ化した時の事を妄想して楽しめる。他にも、表紙絵で気に入られなければ中身を見てもらう事が出来ないがムービー内でインパクトの有る絵や台詞を見せられれば興味を引く事が出来る。電撃文庫あたりが本腰で一度作ってくれないかなぁ。

製作したのは<BE ―La Belle Equipe―> のようだがすでにオリジナルデータは失われたらしい、もったいない。他には
■「だけどどきどき彼女と彼女は」(わたしたちの田村くん)
■「まいむまいム」(イリヤの空、UFOの夏)
■「なあなあなあ」(悪魔のミカタ) akuma no mikata MAD naanaanaa
■「シルエット」(2HEARTS:松本嵩春の漫画)
ムービーが公開中。特に田村くんと悪魔のミカタの出来はかなり良い。

ついでに珍しい作品のムービーが無いか探してみた。ラノベでもう少しあるかと思ったけどアニメ化されると静止画ムービーって作られなくなっちゃうみたいね。静止画をいかに動画っぽく見せるかが面白いんだけどなぁ。
Owaru Sekai("Shoujo Sect" MAD MOVIE) (少女セクト)
とある魔術の禁書目録OP

 
ブギーポップは笑わない (1) わたしたちの田村くん 悪魔のミカタ―魔法カメラ イリヤの空、UFOの夏〈その1〉

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ゼロの使い魔 9巻 双月の舞踏会

ゼロの使い魔 (9)
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  • ゼロの使い魔 (9)
  • 著作者:ヤマグチ ノボル
  • 発売元:メディアファクトリー
  • 発売日:2006/09
  • 価格: 609円 / 定価: 609円
  • Amazon売上:位

ゼロの使い魔最新作、後書きによると8巻までで累計125万部突破だそうで。いやー、今回も面白かった。前半のお笑い、後半のシリアスとバランスも取れ波に乗りまくってる感じですね。前回の「胸革命」に続き「”離れていた分だけ”マジック」「”スキナオンナノコガジブンニホレテル”という長い名前のドラゴン」「マジック・アイテム(=胸)」とか独自の単語で飛ばします飛ばします。アニメ版には無い馬鹿馬鹿しいまでの照れと萌えを伴ったコメディが強烈。ルイズが森で一人芝居始めた時なんかエロを通り越して笑いそうだった。そしてオナヌー始めるんじゃないかとハラハラもんでしたw
あと、帯の台詞がいいですよねぇ「メイドも好きでもってご主人さまも好き、よね」実現こそしなかったものの主・従を一度に兼ね揃えた最強キャラが誕生する所でしたよ、姉かつ妹のイリヤみたいな。ティファニアの爆乳に逆切れするルイズのシーンとかも非常に笑えた。「トリステインでこんなんぶら下げて歩いた日にゃ、死刑よあんた」とか「私に謝ってッ!普通こんなのつけていたらごめんなさいじゃないの!」とかもう無茶苦茶です。ハーレムに加わるかと思ったティファニアはここで一旦退場ですか、少々残念。
後半バトルは短めでその分いつもならここら辺でグッと来る台詞をサイトが吐くのですが今回はそこら辺はやや弱めかな。その分コルベール先生の死を知って研究室で泣きながら「俺、先生に誉めてほしかったよ」とこぼすシーンが良かった。何だかんだ言ってもサイトがまだ15~6の少年である事を表す珍しい描写でした。まぁコルベール先生復活する訳ですけど(ネタバレ)。ここからサイトがこの世界で何かをしようと決意していく方向に向って行く展開のさせ方も上手い。
あとは今回アンリエッタのフラグが立ったというか進行したのがアンリエッタ好きの自分としては嬉しい所。シエスタが開放的なエロならアンリエッタは「すけべ」と言う言葉が似合いそうな内に秘めたエロス。シエスタの後天的な阿婆擦れっぽさに対しアンリエッタは天然の阿婆擦れっぽさ(誉め言葉)。ベランダの1シーンだけでエロ漫画が描けそうな位エロいです。
そして今回はタバサのフラグも立ったかも?いずれガリア王とは戦うだろうし必然的にタバサの味方をする機会は出てくるだろうから進行すると面白いかも。最後に隠れ名シーンとして財務卿デリムのシーンが地道に良かった。ほんとデリム卿GJ!

あとプチ情報。アニメイト限定で裸にネコミミ状態のイラストがカバーのバージョンが販売されていますがアニメイトで買えない人はとらのあなで買うといいですよ。今ならキャンペーンでしおりが付いて来るので4種類有る中からアニメイト限定Verと同じ絵柄を選べばOK。お早めに。

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座敷童にできるコト 6巻

座敷童にできるコト (6)
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  • 座敷童にできるコト (6)
  • 著作者:七飯 宏隆
  • 発売元:メディアワークス
  • 発売日:2006/07
  • 価格: 704円 / 定価: 704円
  • Amazon売上:位

発売日に買ったはずなのに積みラノベが多くてだいぶ遅くなってしまった。初めてシリーズ開始から追ってったシリーズ物なのでもう少し続いて欲しかった。話のメインである神話矯正網を巡る攻防には決着が付いたものの全体的には少し容量不足な印象。
5巻の感想でも書いたけど恋愛関係の要素が十分に消化されてないのでもったいない。ちゃんと自分の気持ちを自覚したらしいよう子や深由美の気持ちが何らかの形で克喜に届く事無く消し飛んでしまったは本当に残念。未麟と克喜の関係にしても個人的にはもう一歩踏み込んで欲しかったなぁ。一応の所「本当に大事です」という台詞を告白と考える事も出来るんだけどそれなら後日談でもう少しフォローが欲しいところ。それ以外にも夕琴×深由美の関係とか美奈子×建御名方、帯刀×鞘月の関係も描こうと思えばもっと描けたはず。やはりあと1巻ぐらいあれば・・・。バトル面では鞘月が未麟なら勝てると言っていた根拠がイマイチ表現されてなかったのが不満ですかね。逆に鞘月が伊邪那岐に投げ掛けた「あんたが望まないからだ」って台詞は面白かった。落とし所としてなかなか上手い。
それ以外は程ほどに楽しませてもらいました。シリーズ全体で突出した物は無いけど雰囲気とか結構好きだし座敷童関係の設定も結構斬新で面白いと思いました。個人的にはもう少しまったりとした日常編なんかで1本書いてもらえればもっと満足度上がったかなぁ。ああ、なんか愚痴っぽい話の方が多くなっちゃったけどライトに楽しめる作品でしたよ。

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ジャストボイルド・オ’クロック

一度人類が滅びかけた後の未来、人は「珪素脳」を持って生まれ、機械とリンクしてパートナーとしないと体がガラスになってしまう。機械と共生し高度に発達・管理された世界で元ヒーローのジュードとそのパートナー・目覚まし時計にして黒猫のアルは時代遅れの探偵業を営んでいる。
「悪魔のミカタ」のうえお久光の新作。僕は「シフト」は読んでいないので2年ぶりにうえお久光の本を読む事になる。今回は文体が少し変わっていて「ジュード○○をする」みたいな極めて簡潔に書いて区切る文章が多い。修飾したり膨らましたりせず短い説明文として書かれる描写が結構有るので少し突き放した文章という印象がある。ここに引っかかりを覚える人は評価が低くなるかも。
主人公のジュードはヒーロー時代に双子の弟を殺した事で裏切り者扱いされているがお気楽に貧乏な探偵稼業をつづけるマイペースな青年。「ハードボイルド」ならぬ「ジャストボイルド」は彼の性格から来ている。みんなのヒーローとしての資格を失ったジュードは「誰か一人のための味方」であるために探偵を続けている。このあたりの物言いは「悪魔のミカタ」に近い感じがする。全てではなく一部を選択する男の話。一人の味方をするために何かを犠牲にする男の話。クール過ぎずホット過ぎずにちょうどいい感じで進むヒーロー物のお話。重過ぎないので気軽に楽しめる出来に仕上がっている。
内容としては一応完結した話なので恋愛要素も有るけど形になるほどでは無い。今のところ探偵助手のクールなミカル(11歳)、現役ヒーローでジュードを慕う純粋タイプのエリカ(15歳)、エリカのパートナーで眼鏡美人(15歳)のカノンの3人がフラグ立ちそうな女キャラ。もしシリーズが続けばラブコメとしてもかなり楽しめそうではある。作者は続編書きたがっているみたいなので続くといいなぁ。あとは、何をおいても「悪魔のミカタ」の続編を早く書いて欲しい。

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ゼロの使い魔 8巻

ゼロの使い魔〈8〉望郷の小夜曲(セレナーデ)
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  • ゼロの使い魔〈8〉望郷の小夜曲(セレナーデ)
  • 著作者:ヤマグチ ノボル
  • 発売元:メディアファクトリー
  • 発売日:2006/06
  • 価格: 609円 / 定価: 609円
  • Amazon売上:位

作:ヤマグチノボル、イラスト:兎塚エイジ 電撃文庫

アルビオン軍との戦争終結後のお話。戦争の犠牲者という暗い話と妄想学園ハーレムというお馬鹿で萌えな話をザッピングできる作者の頭の構造は異常(誉め言葉)。
第1章でのモンモランシーの台詞が不覚にも泣ける。
「わたしは”水”の使い手。わたしにはわたしの戦い方があって・・・・・・、もっと強くなりたいって思っただけ」「わたしの周りに悲しみがあるのは許せない。あるなら、癒さなくっちゃ気がすまない」
登場した当初はキャラ絵も無いただの脇役だったのにこういうマジな台詞吐かれるとグッと来る。同じようにギーシュもサイト追悼の意を表し銅像を頑張って作る件が良い。いつまでもバカなキャラじゃ困るのでこの調子で少しずつ成長していって欲しい。
マザリーニ枢機卿の一喝とアンリエッタの懺悔も非常に見応えがあった。主君であるアンリエッタに対し一片の情けもかけずに戦争の犠牲者について語るマザリーニのやり方はまさに「心を鬼にして」という表現が合う。この人も最初の方では傀儡政権を目論む悪人かのように描かれていたのにここまで良キャラになるとは思わなんだ。でもいつか死にそうで怖いなー。
ルイズに関してはとにかく痛々しいシーンが多い。対象が居ない所でのデレが痛々しい。実際にサイトが居なくなっていたら夢の中でどんなにデレを発揮しようとただの悲しい話になっちゃうんだろうな。読者はサイトが生きてることを知ってるので悲しむことは無いのだがもしアニメでこの部分を描く様な事があれば(たぶんここまで話は進まないと思うが)わざとサイト生存の描写をしないでおくのも面白いかもしれない。

全体的に暗い話だったにもかかわらず萌えシーンてんこ盛りでそっち方面も満足。特にタバサはノーマークだっただけになかなかの破壊力でした。「やさしくして・・・」とか「キスのしかた、教えて・・・」とか、もうタバサはこっちの路線で行った方が良いのではないかと思いました。他にもシエスタの「パンツはいてない」とかアンリエッタの「次はこの唇に、お情けをくださいまし」とかティファニアの「胸革命」とか色々とエロい。しかし今回でかなりルイズ×サイトが確定してきたのでもうそろそろハーレム状態も限界が来そう。フーケ×ワルドとかキュルケ×誰かとかも見たい。

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断章のグリムⅠ 灰かぶり

「断章のグリム Ⅰ 灰かぶり」
作:甲田学人、イラスト:三日月かける 電撃文庫

「神の悪夢」と呼ばれるモノに触れてしまった人に起きる現実を超越した凶事「泡禍」。それに巻き込まれた普通の?少年・白野蒼衣と「泡禍」を狩る「騎士」時槻雪乃。二人はシンデレラを模した恐ろしい事件に遭遇する。
かなり「痛い話」だと聞いていたのだがなかなか怖いシーンが無くて(序盤の鋏女は怖くなかった)拍子抜けしたけどシンデレラの原型の話で指や踵を切り落としちゃうっていうのは初耳だったのでなかなか怖かった。しかし事件の中心である火葬場以降の怖いシ-ンを読んだ時に何か違和感が有るというか「ひぐらし」をプレイしている時の様な怖楽しい感じがしない。自分はゲームをプレイする時は主人公=自分になるんだけどラノベだとそれができないっぽい。自分が死にそうになる状況じゃないとイマイチ脳内麻薬出なくて快感が得られ無いんだよなぁ。そういう意味では個人的にはちょっと足りないという感想になってしまいました。恋愛系の萌えも無いので個人的には需要の薄い作品かも。でも怖いのは確かなので珍しいホラーなラノベが読みたい人には普通にお薦めできる。
ただ、イラストに関してはかなりアクの強い絵なので食えない人も多いかも。最近の電撃にしてはこういうアクの強い絵柄は珍しい気がするな。各章の終わりにしかイラストを載せない方式や「シーン」を描くというよりは「イメージ」を描くという方向性からして結構考えてイラストを使ってる作品ではあるのですが顔の描き方が何とも・・・。

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「誰か今のライトノベル界をどうにかしてくれ」問題

http://d.hatena.ne.jp/kurosakiion/20060621
http://d.hatena.ne.jp/r-motomura/20060622/p1
http://d.hatena.ne.jp/trivial/20060624/1151129686
http://d.hatena.ne.jp/USA3/20060624#p1

略して「今ラ界問題」と言うらしい。はてなダイアリーで多少話題になっていたのでどう発展するか見てたのだが意外と動きがなかった。まぁ、問題の無い業界なんかこの世に一つだって無いとは思いますが。

加えて、相変わらず「イラスト頼み」の作品が後を絶たず、書き手は「表現」というものを半ば放棄してしまっている

とは元村良一氏の発言だがイラストに対して否定的な思いが一部分でも有る人はおおむね同じような考えを持ってそうだが個人的に言えばもっとイラストを頼ってもいいんじゃないの?と超理論を展開してみる。ノベルとしての有り方ではそりゃあイラストに頼らない方が立派と言えるけど総合的なエンターテイメントとして考えればイラストはむしろ足りてない。作家さんによっては、或いはこのシリーズでは、とか限定でもっとノベルゲームに近付くのもアリなんじゃないかと個人的には思ってます。ノベルゲームで言えば挿絵はイベントグラフィックに当たるから、いいシーンではドカンと見開きでイラスト載せたりしてもいいしそのシーンの文章をイラストに添えてもいいし(これに関しては最初のカラー口絵のみという不文律が有って挿絵では使われない)もっと漫画っぽいイラスト、究極的には完全に漫画の挿絵とかでも案外いけそうな気もする。
で、そういう妄想をしてからラノベを見るともっと漫画やノベルゲームに精通した編集者が必要なんじゃないかと思える。何故かと言うと挿絵のタイミングやどのシーンをどんな風にイラストに起こすか、イラストはどんなタッチにするのかの判断がイマイチな作品が結構あるからだ。もっと言うと「この絵描きはちょっと・・・」という場合も有るので絵描き選出の時点からイラストの発注までもっとしっかりして欲しいというのが個人的感想。カラーは上手いんだけどモノクロはイマイチな絵描きや、わざわざこんなイラストを入れるぐらいならもっとキャラ中心の萌える絵にしろ!とかね。絵柄も荒々しいペンタッチで行くのかポップなイラスト調で行くのか、いやこの作品はアクションが多いのでスピード感の有るイラストでなるべく統一しましょうとか戦略が見られない。個人的にはラノベが今のラノベの形を堅持して行かなければいけないとは思ってなくて多少形が変わって漫画的になろうがゲーム的になろうがラノベ的な物が失われてなければ別に楽しめると思います。もちろんそれによって大幅に値段が上がったり刊行ペースが落ちたりするなら話は別ですが。

あと、電撃大王とかでコミカライズを担当する漫画家さんも絵は可愛いけど画面が白っぽい物が多いし悪い意味で同人作家っぽい雰囲気の人が多いのでたまにはもう少しガッシリとした絵で女の子も可愛く描ける人とか発掘してきて欲しいなぁ。そう言えば電撃大王の作家ってそれ以前にジャンプ・サンデー・マガジン系で仕事してた人が全然居ないんだよなぁ。

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座敷童にできるコト 5巻

「座敷童にできるコト 5巻」
作:七飯宏隆 イラスト:池田洋介
電撃文庫

ワラシモドキの「閲覧者」である帯刀脩を監視するため林間学校に参加した克喜。だが、彼の知らない所で座敷童・ワラシモドキの動きが活発化していた。

内容的にも後書きの「あと1巻ですので」からも終わりが見えてしまった。設定やキャラ数から考えてももう少し長い話に出来たはずだと思うのだがそこまでの人気が出なかったのだろうか。確かにこの作品飛びぬけた所が無くて全てのパラメーターが平均点かせいぜいそれより少し上ぐらいの「優等生」レベルだしイラストもカラーは好きだけど挿絵は迫力が足りてない。他人に薦めるほど面白さが明確な作品じゃあないとは思う。でもなんか割りと好きなんだよね。まぁツンデレが好きなので未麟を中心に深由美とか万里小路とかキャラを楽しめる要素が自分には有ったといえる。あとは客人を「家族」と称するノリってのが好きかな。擬似家族に弱いのかもしれん。

作品全体の話はここまでにしてこの巻ではだいぶ伏線とか消化されてゴールが大体見えた。色んなネタバレがあってピンチも有って、それを越えたにもかかわらず恋愛方面での進展があまり見えないのは痛いな。次巻は日常パートはあったとしても後日談だけにになるだろうからこの巻で何らかの恋愛的なシーンが欲しかった。
帯刀の「ジャガイモと未麟の違い」に対する答えも恋愛対象としての答えと言うよりも家族としての答えの域を出ていない感じだったし有る程度明確に克喜に恋心を抱いている柏木や深由美に対して失敗にしろ結果が示される可能性が殆ど無い状況なのも残念だ。
ぶっちゃけた話、この3人のうちなら誰とくっついてもそれなりにニヤニヤ出来る。そしてそういう部分はどんなに否定してもラノベ読者の楽しみなポイントの一つであるので戦闘や謎だけ消化しても片手落ちである。内包した可能性を使い切れぬまま次の巻で終わってしまうのは勿体ないなぁ。アニメ化すれば1年ぐらい出来そうな、話の隙間を色々思いつきそうな作品なんだけどな。

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とある魔術の禁書目録 1~3巻

「とある魔術の禁書目録」作:鎌池和馬 イラスト:灰村キヨタカ

Amzon見たら何故か5巻と6巻しか画像無いんだ・・・。この画像有り無しの基準てどこにあるんだろ?この本は電撃の中ではそこそこ売れてる本のはずなのになぁ。よほどつまらない本以外とりあえず3巻までは読んでみるのが方針なのでとりあえず3巻までチビチビと仕事の合間に読みました。
この本は恐ろしく(というのは言い過ぎかもしれないが)読みにくい本ですね。読みにくい理由は「灼眼のシャナ」とほぼ同じで常用外のルビをやたらと振りたがる所為。とりあえず3巻で挙げると「不幸な人(オカルト)」「暗視(NV)ゴーグル」「大画面(エキシビジョン)」「航空素材(ポリカーボネイド)」「神経ガス(ASD10)」etc・・・。それ以外にもこの作品固有の単語として「風紀委員(ジャッジメント)」「吸血殺し(ディープブラッド)」など避けられないルビも存在するので変な読ませ方が氾濫してて読みにくい。
本来こういった常用外の読みは1つの対象に2つの読みという選択肢を与えて読者がより自分のイメージに合う方の読みを選択するファジー機能であったり、2つの読みの間のギャップを楽しむ物である。後者に関しては字幕映画の原文と訳文を比べ楽しむのと同じような感覚ね。で、この作品でのルビの振り方はというとどちらでもない場合が多いように思える。「暗視(NV)ゴーグル」のNVとは恐らくナイトヴィジョンの事だろうが片仮名で書かれるならともかく「NV」と書かれてもとっさに何の事か分からないのでそこで意識が変な方に逸れてしまう。それでは意味が無い。
もっとひどいのが89pの御坂妹の持つ銃についての記述で「アサルトライフル」「F2000R」「オモチャの兵隊(トイソルジャー)」とルビも合わせて4行の間に同一存在に対し4つの呼び名が書き連ねられる。僕は銃には詳しくないが「アサルトライフル」は銃の種別、「F2000R」は形式番号と予想するも「オモチャの兵隊(トイソルジャー)」に関してはマグナムとかデザートイーグルみたいな銃の名前?あるいはその銃自体スタンド能力みたいな物で出したって事?って感じで混乱します。試しにググってみたけど「トイソルジャー」は銃の名前じゃないみたいだしどういう意図でこの単語が挿入されたのか分からない。
これでは激しく自己満足な表現ですね。もちろん読者によっては「何か分からんけどカッコイイ!」とか思うかもしれないので衒学的に狙ってるのかもしれませんが。それにしてもその数が多過ぎるのはあまり効果的では無いと思うのですが若い読者はこうした表現を好むのでしょうかね?まぁ、オタクなら誰しも程度の差は有れ小難しい漢字の必殺技とかをカッコイイと思う時期はあるのですが少し行き過ぎな気がしてならないのですがそのあたり編集者さんはどう考えてるんでしょうか。この部分を欠点として考えるなら当然編集者としては「減らした方がいいんじゃないんですか?」と作家につっこむべきなんだがそうしてないって事はこれは個性だと捕らえてるのかなぁ。個人的には変な読み仮名付けるよりも読み易くしてくれた方が読者にとって嬉しい気がするのだが。
あとは単純に校正方面においてもルビの振り方おかしくないですかね。たとえば3巻2章の4―81p~86pの間には主人公の名前「上条」という記述が14回あるけど読み仮名が振ってあるのはなぜか4回目と9回目だけ。ルビの振り方の法則なんざ知らないですがどうにもチグハグに見えて仕方ない。

さて、ツッコミだすとキリが無いこのシリーズですがそれを天秤に掛けれるぐらい出来の良い所があります(無いと困るが)。とりあえず灰村さんの描く女の子はすごく可愛いしそれにともなって(?)本文の方も可愛く書かれてます。一応メインヒロインのシスターの少女・インデックスは基本的に常識が無く、怒ると頭に噛み付き、狙われてるのに緊張感ゼロのアホな娘ですが弱音は「おなかすいた」ぐらいしか言わないいい子です。他にも上条当麻の担任、外見12歳の月読小萌とか吸血鬼殺しの巫女さん姫神秋沙、ツンデレ超能力女子中学生御坂美琴とか女性キャラが次々現れ次々フラグが立っていくのでハーレム物が好きな人には格好の妄想ネタになります。反面インデックスの出番がどんどん削られていくと言う副作用には困った物ですが。
そしてもう1点、主人公上条当麻が熱い。系譜としてはFateの衛宮士郎と同じで窮地に陥った人を見捨てるのが嫌でしょうがないので自分の身を削って助けて、自分はボロボロになっちゃうタイプ。超能力学園において唯一の「レベル0」=「最弱」の称号を冠する当麻が能力者に対して果敢に立ち向かう姿には涙を禁じえない。
特に3巻の美琴との対決シーンはいい。黙らず隠さず賢いやり方ではなく最も愚直な方法を持って美琴を止めようとする当麻のやり方にしびれる。そしてどんなに死にそうな目にあっても防御すらせず「結局は、それでも。最後に残った自分の夢を奪おうとした男さえ殺せないほど、善人だったってだけじゃねーか」なんて台詞を吐いて笑ってしまう当麻に泣ける。
とにかくこいつは真っ直ぐなのだ。僕らが絶対に辿り着けない地平に代わりの誰かが立っていてくれる、そういう事を僕は涙が出るくらい嬉しいことだと思うわけです。

とりあえずこのシリーズはもう少し読もうと思います。関係ないけど「オオカミと香辛料」はいつ再販されるのだろうか。買おうと思ってから1ヶ月以上経ってるのにちっとも入荷しない。5/10には入ると踏んでいたのだがこれは2巻が出るまで増刷しないつもりか。さっさと作れば売れるのに何をやってるのか電撃は。

とある魔術の禁書目録 1

とある魔術の禁書目録 2

とある魔術の禁書目録 3

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