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アニメ アイドルマスターシンデレラガールズ3話の重箱の隅

第3話「A ball is resplendent, enjoyable, and...」の小ネタ・解説・考察・感想です。サブタイトルの直訳は「舞踏会は華麗で、楽しくて、そして・・・」。今回は対になる表現や台詞、つながりのあるカットがいくつか有るというのをまず頭に入れておいて下さい。
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次のライブの広告。全員出るのではなく城ヶ崎美嘉・川島瑞樹・佐久間まゆ・日野茜・小日向美穂の5人。広告の大きさから考えるとアニマス後半の765プロプロぐらいの人気は有りそう。美嘉以外の衣装はゲームに出てきた物。ライブの名前は「Happy Princess Live!」。

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卯月が歌っている鼻歌は美嘉の持ち歌「TOKIMEKIエスカレート」。THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 009に収録。

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OP修正。シルエットが重なってしまっていたのをずらした。あと、タイトルロゴの横の葉が生える時チカチカした感じだったのがスッと生える感じなった。シルエットの拡大縮小タイミングをいじったせいか微妙な所でも変わっている点が有る。

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OP修正その2。蘭子のりボンの色が青系から黒っぽくなった。

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多分修正ミス。アーニャのスカートの先に付いてる黄色のパーツが消えてる。

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サブタイトルもフェードインだったのが1コマ目から出てるのと白ぼかしが若干薄くなってる(多分)。意訳すると「ライブはキラキラで、楽しくて、最高!」ですかね。

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「やってみなきゃわかんないって!」と前に踏み出す未央とそれを阻むみく。両者の足を見せるのがまず最初の対になる表現だと思います。ふだんならこの程度の演出に関係性を見出さない所ですが今回は色々有るので個人的には狙ってるんじゃないかと思うわけです。

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所謂ヤムチャのポーズ。

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倒れ→起き上がり→からの飛び跳ねで浮いたネコミミをキャッチというコミカルな動きになってます。今回、本来ならばムードメーカーの役回りを担当するはずの未央が動けなかったので代わりにみくが狂言回しとして動いてます。

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「あの城ヶ崎美嘉と一緒にレッスンできるなんて」ロッカールームので卯月との会話もそうですがここでも未央は期待を膨らましすぎた。後々から考えるこの辺りからフラグになってる。

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ストレッチする美嘉の靴裏。作画が簡素ですが時間がなかったのではないとすればこれはすごく使い込まれた靴という表現。アバンとAパート早々に未央・みくの靴裏が映っているのでそれと比べると結構差がある。今回は作画不安定なので狙ってない可能性もありますが。

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美嘉の「やってみないとわかんないよね」「ババーンとあたしに任せて」という台詞は前者がロッカールームでの未央の台詞、後者が衣装部屋での莉嘉の台詞と掛けています。

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ダンスレッスンを見てベテトレさんと話すP。武内Pは何故か直接的に指示やアドバイスを出さず誰か別の人経由で伝えていく傾向にあります。ここは後で出るシーンの補強ですね。

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質問のために美嘉の持ち歌を歌う凛。単純に歌が上手いのが分かるシーンというだけでなく凛が一番アイドルに興味なかったのにすごく勉強してきているってのが分かる場面。

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忙しく出て行く美嘉はこの後も仕事があるのだろう。先輩のタフネスと頼もしさ。そしてひとりお辞儀をしたままの卯月。やっぱり制作スタッフは卯月を「礼儀がしっかりしたキャラ」と捉えてるっぽい。多分原作にその要素は無かったと思うけど地味にキャラ付け考えてるなーと感心します。

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凛の歌の才能が有るとわかった一方でまだ3人は基礎体力も足りないし慣れも足りないのが分かったのでPは悩む。変に使い潰す形にしたくないんでしょうね。反対にちひろさんはとりあえずやらせて経験値積む主義だったのは割と意外。原作ではPとちひろはそれなりに長く一緒に仕事をしてきた仲らしい。

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30階のシンデレラプロジェクトルームが最上階の様子。2話の時に背景から新館の高さ調べてみたんですが合ってたみたいですね。

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衣装は大体原作での他キャラの衣装。未央の左に見える黄色の上着の衣装は1話の雑誌に出ていた高森藍子の物なので彼女も346プロ所属確定と見て良いみたい。このシーンも卯月と未央の期待が(必要以上に)高まる場面。凛は元々アイドルに興味が無かったので一貫して落ち着いている点がラストへの鍵。

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トレーナー4姉妹の末っ子ルーキートレーナー。こう見えても19歳。声はベテトレと同じ藤村歩さんが担当してます。トレーナーのカードは一応バトルに使えますが戦力として非常に低くレッスン用の素材として使われ通常のアイドルカードを使ったレッスンよりも効率が高くなってます。属性は全員パッション扱い。

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ここで卯月達が来ているのはゲーム内で最初に手入れる衣装アイテム「ロッキングスクール」。衣装は他のプレイヤーとバトルして奪うシステム。

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衣装を掛けてバトルした相手がみくというゲームの再現的構造。そしてみくはゲーム内の最初のエリアボス。この流れ考え付いた人本当に凄い。

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莉嘉が美嘉と同じ「ババーンと」という台詞を言う。未央←→美嘉、美嘉←→莉嘉で同じ台詞喋らせてるわけですね。全員パッション属性である事、未央も莉嘉も美嘉のフォロワーであるという共通点が有る。

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ニュージェネを見つめるPとアーニャ。初日よりだいぶ3人が揃ってきた。Pはちひろさんの言葉を受けて考えている。アーニャの動向は横の繋がりを目立たせるための材料。

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ニュージェネを心配するアーニャを心配する美波。そしてライブへの羨望。アニマス3話ではステージ立つ雪歩に対して関係してきたのは春香と真とPそして千早が羨ましく見ていただけ。それに対してデレアニでは色々なキャラが卯月達に繋がっている。

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事務所以外でも自主トレを頑張る3人。ここのBGMが美しくて前半の泣き所ですね。

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最後のメンバーである卯月達に対して他のプロジェクトメンバーがどういう態度を示すのか、それが今回の大事なポイント。卯月達は本来補欠合格的な立場だしきらり達の方が始動までより長く待たされている、その事を考えると本当ならもっと揉めて当たり前のはず。
ここできらりの良さが光ってる。きらりは他人を妬まない。自分がアイドルするのも他人がアイドルしてるのを見るのも好きだから。杏を気に入っているのも自分の体型への無意識のコンプレックスが含まれてると思うんだけどきらりは杏みたいになりたいと嘆いたりしない。真っ直ぐ自分を評価して真っ直ぐ他人も評価できる。
きらり達の後ろに346プロの方針みたいなのが有るけどこれがちゃんと尊重されているならPやちひろさん個人ではなくプロダクション全体が良い所なんだろうなぁ。

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内心羨ましい蘭子とどうでもいい杏。Tシャツが「印税生活」になってる。みくみたいに対抗意識燃やすのもいればかな子やきらりみたいに素直に喜んだり応援する子もいて、李衣菜や蘭子みたいに建前無関心を装う子、杏みたいに本当に我関せずな子、色々なタイプのキャラが居ることをここは書きたかったんではないかと思います。

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美波にしてもらった事を卯月達にしてあげるアーニャ。こうやって細い線で繋がっていく。アーニャは多分言葉の事で尻込みして仲間の輪に溶け込み切っていない。2話でもアーニャを促したのは美波で現状完全に打ち解けているのは恐らく美波に対してだけ。そこを美波が背中を押してあげる形で卯月達に対して一歩近寄ることが出来た。

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ライブ会場は見覚えない所だから調べたら大阪のオリックス劇場らしい。バックダンサー控室でたこ焼き食べている人が居るのもそういうことみたい。リアルでは2013年のアニバーサリーライブツアーで765+シンデレラでライブやってます。

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Pは結局ちひろさんの言い分に乗る事にした、と。もちろん3人の頑張りを目にしての上での決断だろうけど。

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美嘉意外の先輩アイドルとの挨拶。小日向美穂は17歳のキュート属性。ひなたぼっこが趣味でやや恥ずかしがりな性格。

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日野茜17歳パッション属性。小さい体から常にあふれる気合とパワーの熱血キャラ。

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佐久間まゆ16歳キュート属性。ある状況下では特異な性格を見せるがそれ以外では至って普通の子。目のハイライトが他のキャラより少ないのは原作からの仕様です。

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川島瑞樹28歳クール属性。アナウンサーからアイドルに転向した転職組。声有りキャラでは最年長だが精神的には擦れておらずお茶目で可愛い。目のハイライトが横長なのはまゆと同じく原作のイラスト準拠。

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ここめっちゃ気持ち良い。美嘉って原作ではPの前で格好つけようとばかりしてるイメージだけどそういうの無しで仲間の前での純粋な反応ってこんなにテンション高いんだなぁって驚いた。さすがパッションだけはある。

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真っ先に川島さんが偉い人に挨拶するのも大人の余裕が有って好き。直接的な関係を築かなくても役割分担という意味で横の関係性ってのは構築されていく。

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個人的にここの未央の解釈が難しい。スポンサー的な人を見て遊びの延長線上みたいな気持ちでいられない事に気付いたという事かな?社内だけならまだしも社外の人も関わっているから失敗したら笑い話で済まない。

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ここからの緊張感が本当にやばい。卯月達が靴を気にしている時も未央は一人だけ台本から目が離せない。分かり難いですが右未央だけ汗かいてます。

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舞台の下の装置。色補正しないと全然見えないけどこういう風になってたのね、ポップアップと呼ぶらしい。アニマスで出たような大きな電動のやつは乗ったことあるけど半分人力だったとは驚き。

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ここも暗すぎて気付きにくい。表情殆ど動かなくてもこの仕草で分かるようにしたのはホント正解。赤羽根Pは結構直接的に喋ってたけど武内Pは正反対に遠回しに遠回しに見せるねぇ。

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ここの未央の呆然とした表情を見るとすごく胸が苦しいんだけど同時にすごい素晴らしいとも思う。足に力が入ってない感じとかがガンガンこちらに訴えかけてくる。

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最後のあがき。このシーン以降しばらく未央の顔が画面に出ない。ここで未央がどんな表情で踊っていたのかを想像すると(´;ω;`)ウッ…。流れている曲は小日向美穂のソロ曲「Naked RomanceTHE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 011に収録。

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他のメンバー達。私服は全部アニメオリジナルだと思われる。ここでは李衣菜達ライブで出番のないキャラですら緊張している=緊張感の(卯月達との)共有を表しています。ちなみにアイマスの役をもらった声優さんは勉強ためにライブに観客として来る事が多いです。そうでない新人声優さんもアイマスとは関係なく勉強のため結構見に来るらしい。

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未央の顔の見えないカット。アニマス3話と比べて考えると何かしらの失敗が有って、でも最後には何とかなる展開かなと思ってましたがその場合誰が失敗するのかというポイントが有って、それはダンスが得意でない卯月、レッスン経験の少ない凛、調子に乗ってしまっている未央、誰でも可能性としては十分有った。その中で未央を選んで、しかもここまで追い詰めるってのがえぐいけど必要な量のシビアさを描けるってのはすごく大事なことだと思う。モブを大量に殺してグロを表現するみたいな必要な量も質も見極めれていないシビアさじゃなくて、この緊張感を作り出すための表現になってると思います。
そして未央を見ているのはずっと凛なんですよね。卯月にはその余裕が殆ど無い。凛が一番冷静なのは元々アイドルに興味が無かったので変に期待を膨らませなかったから。むしろ凛はこんなに簡単にライブ出演が決まって良いのか疑問に思っていた。だからこそ練習初日歌が歌えるぐらい予習をしてきている。凛が一番、なんとなく成功するであろうという楽観的ビジョンに対して懐疑的だった。だから上手くいかない現実の自分と理想の自分のギャップが少なかった。

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美穂と茜に卯月達を励ますようこっそり頼んでいるP。口下手な自分が言うより経験のある同年代のアイドルから言われた方が効果あると考えたのか。美穂に関しては顔合わせの時に本人も緊張していると言っていたので適任。流れている曲は川島さんの「Angel BreezeTHE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 014に収録。

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好きな食べ物を掛け声にしたらどうかと言われて最初に凛が声を上げるのもここは自分が引っ張らなきゃという思いから。そして美嘉の「楽しくやろうね」古参はこの一言だけで泣ける。美嘉役の佳村はるかさんは元々歌が大の苦手だったのをアイマスのイベント時に受けたアドバイスをきっかけに克服したというエピソードが有る。その彼女が演じる美嘉が心から「楽しくやろう」と言うのだからこんなに嬉しいことはない。
あとここで気が付いたんだけど3人のシャツのボタン、卯月だけ1段上で止めてるんだね。凛と未央は少し大き目に胸開けているけど卯月はそれをしなかった。

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フライドチキンはチキンが臆病者を意味するスラングなので「臆病者は飛んでった」と解釈することもできる。ちなみに卯月役大橋彩香の好物は生ハム。凛のポーズが何故か乙女な感じ。

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何故成功したのかというはっきりとした描写は無い。アドバイスが効いたのか本当に本番には強かったのか、それともサイリウムの海を前にして余計なことが吹っ飛んだのか、分からないけれどこれでいいと思う。彼女達は成功するだけの資格を持っている。

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ここからのライブの音がリアルで良い。1話のお願い!シンデレラはライブ風の音源じゃなくてかなりフラットな音だったので正直物足りなかったけどこっちは完璧。ライブ行ったことのない人には理解できないかもしれないけどこれが100%の音だと思う。

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なんだかんだ言って圧倒されるみく・李衣菜。最後には心から楽しんでいる。杏はまた見切れてるけど棒立ちなんだろう。

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汗で濡れた感じが色っぽい。リアルのライブでのバックダンサーは専門の人がやるので新人声優が担当したりすることはないです。ただし参考用のモーション等は劇場版の時にミリオンライブ!の七尾百合子役・伊藤美来が所属するプロダクション「スタイルキューブ」の声優が担当し、今回の3話でもスタイルキューブがクレジットされている(劇場版の時は個人名でクレジット)。

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「最高!」シーン。凛がちゃんと笑ったのはこれが初めてかな?3人にとって大きな経験になったのは間違いないが特に凛にとってアイドルの楽しさを実感出来た瞬間。

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スポンサー?にも好評で次の仕事へ繋がったっぽい。左側のパネルは1話で出た二宮飛鳥。彼女も346プロ所属ということか。この調子だと原作キャラでアニメに出た全員が346プロ所属になりそうだけどそうするとアイドルだけで約200人所属してることになる。

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ここの演技、涙ぐみながら喋る感じが良く出ていて上手い。

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一応笑っているっぽいP。静止画で比べると普通の状態→とほとんど違いが分からない。

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「やっぱアイドルって最高!」「ですよね凛ちゃん」って聞かれて素直に頷けるようになったのは失敗しそうな状態を乗り越えたカタルシスが有ってのことだと思う。ただ、もし今後鬱展開が有るとしたらその中心は凛になる。今までアイドルに対して期待や憧れが無かったからこそ今回一番冷静でいられたわけで、逆にアイドルに本気になった後の凛は今までの分下手すると卯月や未央よりも受けるダメージが大きくなる可能性がある。多分鬱展開は無いとは思うけど・・・。

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本格的にやる気になった凛が今後どう描かれるのか楽しみ。

■今回のポイントはどこなのか
ライブ前の緊張感と成功による快感ばかりが話題の中心となっている感じがしますがそれ以前にかなりの物が詰め込められていて読み取れる人間からすれば全体が圧巻の出来です。

まずアニマスと比較していくと、2話3話の流れはアニマスとおおまかに似た構成になっています。2話で宣材写真撮影、3話で3人のキャラがライブで出番を貰う。
違う点は関わる人の数。アニマスは雪歩の担当回としての性格が強いためかサポート役の春香と真そしてPぐらいしか雪歩に関わりません。他のキャラ達は雪歩とは関わらずにそれぞれが平行して仕事をこなしていきます。それに対してデレアニでは間接的にしろ色々なキャラがニュージェネに関わって話が組み立てられています。それこそが3話のポイントなのではないかと思います。

例えば未央→美嘉←莉嘉の台詞の繋がりであったり、ちひろさんの方針を後でPが容認し同じような台詞を言ったり、ライブに出ないメンバーも卯月達に対して何らかの感情抱きながら見ていたり(アニマスだと雪歩を見ていたのは千早ぐらい)、Pから美穂・茜を経由してニュージェネに届けられたアドバイスとか、川島さんが年長者として率先して挨拶して空気を作ったりとか色々な事がキャラ同士の関係が詰め込められています。

特にメンバーの中ではみくの動きが重要で、未央の代わりにコメディ役を引き受けつつ、本来あるべきツッコミを担当しつつ、ゲーム内要素の再現役もしているという多彩な役どころを一気に引き受けるポジションでした。みくがメンバーにいるのは今回のためと言っても過言でないぐらいの活躍。

では何故アニマスと違ってそれぞれのキャラの動きが繋がってくるようにしてあるかと言えばそれはシンデレラガールズが765に比べてとても大きな集団だからです。765プロ(と876も)を描いたゲームではプレイヤーは基本的に他のプレイヤーと繋がりを持ちません。初代で通信対戦が有る程度です。一方シンデレラガールズにはゲーム内でプロダクション(所謂ギルド)が有ります。以前は全く知らない相手とトレードすることも可能でした。イベントで違うプロのPと組むことも有ります。765プロだけの世界よりも圧倒的な数のキャラがいて、それを支えるPがいて、交流する機会も多い。それを表現するためにはアニマスと同じ事だけしてる訳にはいかないという事だと思います。

事務所内で先輩アイドルが居る設定もよく考えればゲームの世界を表現しています。プレイヤー同士で関わることが少なかった時代、後からゲームを始めようが早くからゲームを始めていようがあまり関係がなかった。でも1年という区切りのない世界であるシンデレラガールズでは遅れてやってきたPと古参のPに歴然とした差が生まれる。シンデレラガールズの世界は多数の先人がいて、同期がいて、後輩がいる世界なのです。簡単に言えばシンデレラガールズの世界とは「多様性」でありその多様性が「独立平行ではなく繋がりを持っている」ということです。
初代からアイマス2の間、プレイヤーとアイドルはほぼマンツーマンで会話をし続けます。アイドル同士で会話することはほとんど無く、他のアイドルの話題を持ち出すことも無い世界でした。シンデレラガールズも最初は同じでしたが仲の良いアイドルの設定が出来、会話の中で他のアイドルの話が出るようになり、イベントで組むキャラ同士で小芝居を見せるようになりました。そういうキャラ同士の関係性を少しずつ見せていくことが今回のポイントではないかと自分は思います。

■OPとのシンクロ
今回はキャラ同士の関わりを見せた、ゲームの要素を描いたという2つを表現しつつライブを描いていましたがOPの歌詞とのシンクロも込められています。
「だってリハーサルぎこちない私」練習までは順調でリハーサルから崩れました。
「慣れないこのピンヒール」ヒールではないですがいつもと靴の感じが違うという場面が有る。
そう考えると気になるのは「誰か魔法で変えて下さい」の「誰か」と「小さな一歩だけど君がいるから」の「君」は誰のことを指すのか。魔法を掛けるのは普通ならPの役目。でも今回Pは自分でアドバイスをせず他のアイドルを使った。卯月達はPの介入を知らない。そうなると魔法を掛けたの観客という事になるのでは。本番直前にして覚悟は決まったけど実際に成功したのはサイリウムの海を見た事に有るのかも。
「君」についても現状ではPのことよりも卯月視点で凛・未央の事だと思います。これもPがまだそれほど活躍してないからという判断ですが、Pの自分を主張しない性格はキャラ同士の繋がりを描きやすくするためのもの、という推測も出てきます。実際の所はこの先の展開を見ないと分かりませんが。

■総評
書き急いだ感の有るカットや一部ミスが有りましたがそれを補って余りある出来栄えでした。ただ、理想を言えば外野から余計なこと言われるのも癪なのでああいう隙は今後できれば無くてしもらいたいですね。
脚本の高橋さんが3話まで担当で次からは1話毎に別の脚本家になるらしいので恐らくガラッと変わって来るとは思いますがまた全員回のようなタイミングで今回の流れをくむような展開が来るのかどうか見ものですね。今後の動きとしてはみくの扱いがどうなるかが気になります。
台詞のない所でのキャラの動かし方が気が利いていてそれが全体のボリューム感に繋がっていると思います。多分絵コンテが良いんでしょうね。
作画の見どころとしてはライブの動きはもちろんのことレッスン場でのみくや美嘉の腰履きや汗で濡れた髪の毛なんかの描写が良かったです。
TOKIMEKIエスカレートは新録っぽく聞こえたんですがどうなんでしょうかね?CDの時より気のせいか歌上手く聞こえる。演技的にはやはり卯月が一番光ってたと思います。

しかし今回はかなり原作要素多かったので初見の人はどれくらいの受け止め方をしたのか気になります。

関連記事:アニメ アイドルマスターシンデレラガールズ3話の重箱の隅
関連記事:アニメ アイドルマスターシンデレラガールズ2話の重箱の隅

THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 009 城ヶ崎美嘉
城ヶ崎美嘉(CV:佳村はるか)
日本コロムビア (2012-08-08)

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コメント

とんでもない密度の回でしたね、考察お疲れ様です。
今回は登場アイドルが全員漏れ無く1つずつ以上描写された、という点が驚きだと思います。大人である川島さんや、緊張していると言いながらライブ慣れしている小日向ちゃん、元気前面の茜、お菓子が得意で体系を気にするかな子、クールを未だ装っている李衣菜、特に新人組はこの表情や伏線がどういう話になっていくのかが楽しみです。

投稿: 真月 | 2015/01/29 17:48

きらりのとこ読んで泣きそうになった、俺は鈍感だからこういうの書いてくれるのは本当に助かります。

投稿: きゃのう | 2015/01/30 20:32

いつもこっそり拝見しております。
重箱の隅を読んだ後にはまたすぐその話を見返しています。
一回見ただけではもったいないと感じてしまいますね。
次話の考察も楽しみにしています。

投稿: kantora | 2015/01/31 19:17

コメント失礼致します。いつも素晴らしい考察楽しませて頂いております。
アイドルの世界の内側に踏み込む重要な回ということで、考察とアニメを行ったり来たりしながら楽しませて頂いてます。

挨拶シーンでの未央の解釈は、個人的には一つ、「世界が広がったことへの不安」があるのかなと考えてます。
キラキラしたところではない仕事らしい部分…アイドル以外のたくさんの人がステージの為に居て、
挨拶をして、偉い人が来て、先輩方がビジネスに姿勢を正して…社会があって
視野が開けてほんの少し広がりが見えたことで不安と緊張が増したのかな、と思いながら観てました。
いち感想でした。これからも楽しみにしております。

投稿: busi | 2015/02/01 14:58

何で成功したか?ですが、無印アイマスの
アイドルには必ず欠点があり、プロデューサーがそれを補うことで成功へと導くというコンセプト
(プロデューサーとしての腕をプレイヤーに問うゲームですからね)が引き継がれているのなら
Pが「パーフェクトコミュニケーション」を取ったから、かもしれないですね。このPのやり方は影から支えてのものですけど。

投稿: 犬 | 2015/02/01 20:44

自分が見ただけでは気づけない細かい考察を、毎週楽しみにしています。
こちらの考察を読んでから見返すと、作品が2倍楽しめるから大好きです。

投稿: ギラリドン | 2015/02/06 23:03

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