アニメ アイドルマスター第24話は何処を重視するかで評価が変わる
個人的には泣けたんですが評価は割と賛否両論のようですね。確かに今回は「ここはこうした方が良かったのに」というようなポイントはいくつか見られたんですが余りにもそれにこだわり過ぎて全ての楽しみを捨ててしまうのも何だかなぁと思います。
まず、22・23話が壮絶だったために皆が心の中でハードルを上げすぎた。いかに予想外の答えで視聴者を納得させるのか、そればかりを重視し過ぎたのが不満の第一原因になっているような気がします。僕自身もひねった答えで来るのかなと思っていたらかなり直球で驚きました。ただ冷静に考えると13・20・21話はかなり王道展開なんですよね。歌や演出によって装飾されてはいるんだけど脚本としてはそんなにひねった物ではない。
20話や23話で衝撃を受けたのは「ここまで踏み込むのか」という所が大きなポイントだと思います。踏み込む、というのは薄ぼんやりとでも我々の中に有った、想像の範囲内、やって欲しいけど多分無理だよなという所を攻めてきたという事です。完全に予想外の展開ではないと思います。だから24話が直球だったからダメという見方は僕はしないです。茶番という言い方をする人も居ますがそれならアニマスは最初から茶番だと思います。3話、10~13話、20話も21話も見え透いた落ちです。
まぁ、それ以外にも評価を下げる要因は有るので挙げてみますか。
20話と同様の幻視展開をやった
Pの事故はあくまでも切っ掛けとして扱われ春香の罪悪感表現が少ない
Pと春香が接触しない
千早以外のキャラ描写が少なくて実感が持てない
こんな所でしょうか。幻視に関してはあえて20話と対になるようにしたのかどうかで評価が変わるかなぁ。あえてしたなら何も言いませんがやはり間が開いてない話で同様の展開が続いてしまったのは少し厳しかったかな。単体で見れば嫌じゃないです。アニメからの人は知らないかもしれませんが春香は子供頃に近所の公園で歌を歌っていたお姉さんにあこがれてアイドルを目指すようになるというエピソードがあるのでそれを回収しつつ13話の春香の気持ちを掘り起こしてきて使うというのは大変綺麗な展開だと思います。
Pの扱われ方については納得できないけど納得してます。本音を言えばもう少し恋愛展開欲しいので罪悪感にさいなまれる春香を見たかったです。ただ前回を見終わった時点でPの事故は春香の相談役を退場させる為であることは分かっていたので冷静に考えると納得なんですよね。反面千早は速攻で戻って来過ぎ。もう少しゆっくりしてきても良かったのよ。
Pと春香が接触せずに千早を通して背中を押す展開はやはり20話の対比かな。ここで千早は株を上げたけどその分を他の皆に均等に割り振るのが理想だね。千早が「優が自分をどう思っていたか」に気付いたのと同様に春香も「冬馬に自分(達)がどう見られているのか」「自分自身が(過去に)どう思っていたのか」という視点を描いていくことによって復帰する切っ掛けを作るという似た構造になっている。
この辺りはアイドルが「偶像」ゆえの展開なんではないかと。歌手でもアーティストでも芸能人でもなくこの世界では彼女達は「アイドル」なわけで、作品ではなく自分自身に視点を集めなければいけない。そしてアイドル自身の中にも何かしらの偶像を立てないといけない。人気が出る為になら自分を偽ったキャラを演じてもいいとか思わない。自分が憧れる偶像に向かって近付こうとする姿にファンも憧れる。そういう構造になってると思います、少なくともアイマスでは。
千早以外のメンバーの描写について。本質的に一番問題なのはここだと僕は思う。今回大方の予想としては春香は自分自身の答えを見つける事によって他のメンバーを納得させて新春ライブ成功に向けて頑張る、という感じで考えられていて、「単純に春香が正しくて他のメンバーの考えが間違っていたというのはやらないで欲しい」という意見は出ていた。それをほぼそのまま出してしまったのはちょい痛い。
あとは他のメンバーが「春香が寂しがっていた」ということを理解してなかったというのは視聴者とスタッフの間で認識のズレがある。視聴者的には「それは分かっているけど仕事だし仕方ない」とキャラが認識していると思っていたのにそうではなかった。これは23話の各キャラの仕事風景をどれくらい重く捉えるかで変わるかな。特に雪歩のステージとか精神的にいっぱいいっぱいで他のことを考える余裕のない状態だと解釈するなら「765プロがバラバラになる事が良いとか悪いとかではなくそもそも考える余裕がなかった」という風に受け止められる。前半の春香の描写を少し削って違和感を感じながら忙殺される風景を描けたらもっと評価は上がったと思う。律子の「どうすれば良かったのかしら」とかはかなり良い感じの描写なんですけどねぇ。BD&DVDでは追加シーンがあるとすっきりするんだが・・・。
あとは最終的に春香の何がまずかったというのが「仲間を信頼出来なかった所」というのが分かりにくいのが難点。今回の騒動は春香がはっきり「皆と一緒に居られなくて寂しい」と言わずにライブの練習にかこつけてしまったのが原因になっている。これも各キャラの描写が少ないせいで「言わない春香が悪いけど気付かない皆も悪い」という感想になりやすい。律子や千早・美希はある程度感じていたけどもう少し23話の内にそれを描写として表面化出来ると良かったんだけど。今回はとにかく時間が足らなすぎたなぁ。
結局この24話をどう評価するのかといえば「問題はあるけど評価する」かな。僕が重視するのは今まで見たこともないようなストーリーでも完璧な脚本でもないので。もちろんそういう話でアイマスが出来るならやるに越したことはないけど。
20話を「薄っぺらい話」と非難している人を見てからはっきり分かったのは僕の求めているのは凝りまくった奇想天外・衝撃的なシナリオではない事(少なくとも第1の欲求項目ではない)。元々原作でもそういう話ではなく細かい話が乱立しているのがアイマスのストーリーの基本でしたしね。
自分が見ていて一番嬉しいのはやはり765プロの誰かが誰かを思いやるシーンと頑張るシーン。Pとの恋愛がない以上、愛と友情・努力大事。自分は安っぽいのかもしれませんが頑張っているあの子達に「お前の人生って安っぽいな」とは言いたくありません。いや、もうバリバリ信者視点なので普通の視聴者には分かってもらえないかもしれませんがアイドルが頑張っているだけでうるっと来るんです。結果じゃなくて過程として頑張っていればそれでもう自分の中では成立する。だから自分は自分の好きな点を評価する。

皆との時間をどんな事をしてでも取り戻したいのに必死になりすぎて自分自身の気持ちすら分からなくなって泣いちゃう春香とか

美希が怒ってるんじゃなくて戸惑ってると言うか焦ってると言うか、ただ自分の感情を春香にぶつけるだけの態度じゃなくて理解出来ないなりに春香の気持ちを問いただそうとしてくれたこととか

冬馬がぶつかった時にちゃんと謝れる子であるとかジュピターが腐らず765プロを見習って前に向かってくれていることとか

千早が一口も口に付けず熱い紅茶をただただ指先が赤くなるまで握り締めていることとか

正直ひどい目に遭ったPが何の疑いもなくストレートなことしか言わないのとか

千早が照れもせず春香のことを大切に思ってると言ってくれたこととか

黙って話を聞いて満足そうにしている小鳥さんの表情とか

売れない時代を経てPになった律子がアイドルのことを考えて仕事を削りたくないと悩んでいることとか

仕事バカで何でも一人で抱え込んでそれを疑問に思わないような千早が明確に仕事よりも団結を上において皆に頼み込むとか

前しか見ないPしか見ない美希がちゃんと横を後ろを見れるようになって今まで特別に感じてなかった春香の存在にありがたみを感じてくれたこととか、
全部好きなんだよ。それだけじゃダメなのか?これだけも見る価値があるだろう。
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コメント
“団結”ということが通してのテーマであったと思うのですが、そうすると24話の内容も全く予想どうりだけど、安心感に包まれて終わることができたので、素直に見ることができました。奇をてらった展開というのはこのアニメには似合わないと個人的にはおもってましたし。残念なのは時間的尺が短すぎたかな~ってのはあります。22話から23話を経てミキの前で泣き出すところまで、春香が壊れてしまうような感じが盛り上がっていたので、そこからの回復というのがもう少しなだらかな感じで少しずつというのを望んでいたかもしれません。 真のセリフが、どうにも急に飛び出してきた感じで面喰らいましたが、それ以上に千早が戻ってくるのが早すぎた気ガしないでもないですw まっ更な気持ちで見るようにしていたせいか、ジワリジワリとこみ上げてくるものがありました。24話の主役が春香である以上、やはり最後は上を向いて歩こうって感じの終わり方で私はよかったとおもいます。 20話がうすっぺらい、、、なんて意見もあったんですね、知りませんでした。王道な話、展開だったかもしれませんが、こまやかな味付け・演出・そして皆で作った歌、素直に楽しめて泣けました。 好き嫌い関係なく、アニマスは全編通じて見る価値は充分あると思いましたね。
投稿: GOLGO35 | 2011/12/18 02:27
23話の描写は意図的なミスリードだったと思います。
23話で「みんな悪くないのに」と描いて24話で実は「みんなすれ違ってた」とつなげる。
投稿: ra | 2011/12/21 00:51