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im@sストーリー系PVの作り方

生放送でストーリー系PVの作り方について聞かれたので喋ったんだけど一応文字にも書き起こしておく。

まず一口にストーリ系PVといっても自分の作るものは特殊で、同じくストーリー系PVのタグが付くメイPとかシラカワPの作品とはかなり作りが異なる。他の人が「曲(歌詞)の核となる部分(主題)をストーリーに反映させてその他の細かい所は必ずしも曲に合わせない」という作り方に対して僕は「歌詞で描かれている状況を画面で再現する」という作り方になっています。なんで、僕のは再現M@ster的な要素が強いですね。

■曲を決める
当然、曲が決まらないと始まらないので決める。いい曲が有ってそこからスタートするかアイデアが先にあってそれに合う曲を探してくるかどちらか。僕の場合常に使えそうな曲はストックしてある。「この曲は誰用に使って◯◯な感じで~」という具体的なイメージを持った状態で曲をストックしていくのでストックされた曲から選ぶときはそれ程困らない。
逆にいうとイメージの合う曲が無い時は作らない。ダンスPVと違ってストーリー系PVはイメージが大事。作る前に歌詞を確認しながら3~5割程度大雑把なイメージが想像できないといざ作り始めても苦しくなる。

■やってはいけない事
自分の中でストーリー系PVでやってはいけない事(やると格好悪い事)というのが有る。まずは文字で説明しすぎる事。台詞や状況描写・ナレーションなど文字でたくさん説明してしまうのは映像の力が足りてない証拠になってしまうので極力やらない。
次に、意味のない演出やエフェクトを使わない。「どうしてここは光ってるの?」と聞かれて「なんとなく」としか答えられないような演出は駄目。ちゃんと画面映えするようになってればアリだけどなんとなく演出すると視聴者が作者の意図を受け取りづらくなり混乱する。
ただ困るのは作者と視聴者の間で演出に対する知識の差が有ると思ったように伝わらない事がある。昔あるアニメに対して電柱(と空)が描かれる事を「エヴァのパクリ表現」とのたまった人が居た。空を描写するのは時間経過・空間や場面の転換・間を取るなどの意味がある事はある程度演出表現について知識があれば分かるのだが知らないとなんとなくとしか受け取ってもらえない。
あと、僕のように歌詞の内容をそのまま画面に反映させる表現はダサイと思う人も居るので注意。オサレな人は抽象的に婉曲的に表現しますがそれはセンスとしか言いようがないので自分には教えられないです。

■画面内の情報密度を高める
自分は実写合成とか3Dとかやらないので余り派手な画面作りが出来ない。カメラワークもパン(カメラを横にスライドさせる動き)ズームイン、ズームアウトが多い。そこで退屈になり過ぎ無いように画面の中に無意味でも情報量を多くしていく。
情報量を多くすると言っても後ろの黒板に2chネタが書き込まれているとかそういうことではなく、この状況下においてこのキャラならやりそうな事をさせるとか、この状況の前後は多分こんな感じだろうから次の場面ではこうなってるようにしようとかそういう話です。これは推理物の作品で見る人がトリックを破れる可能性があるようにちゃんと表現しておくのと似ていると思います。犯人は超能力者だから完全犯罪が可能でしたとか言われても「そんなトリック分かるわけねーだろ」と白けてしまうのと同じでPVの展開が意味不明だと視聴者も楽しめません。謎を解く鍵をPVにばらまいておくのです。
例としては「時には昔の話を」だと冒頭のチケットを見ると雪歩の名前が書いてないのでそれが分かれば雪歩がすでに765プロに居ないという設定が説明なしで読み取ることが可能になります。
背景にしろ、エフェクトにしろ、小物にしろ、それが演出上どういう意味を持つのか?ということを考えて組み込んでいかないと駄目です。なるべく誤認がないようにもしないといけません。情報量を多くしてもストーリーの中核部分は余り影響がない場合もあるがアイマスっぽさは出せる。

■曲を短くする
トカチPが曲は長い方が演出しやすいので長ければ長い方がいいと言っていたけど僕は逆で短い方がいい。1:30はちょっと短すぎる時が多いけどおおむね3分ほど有れば十分。僕は長いとタルく感じる方なのでフルVerの音源では作らない。歌詞をそのまま表現する方法をとっている自分としてはフルVerだとサビの部分とか同じフレーズ・似た様なフレーズが繰り返しになるので画面も使い回しが発生してしまうのでそれを避ける意味もある。

■演出の方程式を知る
やってはいけない事の部分で触れた事だけど、こういう演出=こういう意味があるという方程式を知る、あるいは自分の中にストックしておく。例えば
ガラスが砕ける=殻を打ち破る、過去を捨てる、ネガティブな意味で何かの破壊
ホワイトアウト=場面転換、何かが起きる(どちらかというとポジティブな)
ブラックアウト=場面転換、過去・妄想・悪夢に繋がる、何かが起きる(ネガティブな事)
モノクロ・セピア=過去の記憶
背景を四季で切り替えていく=時間経過(年単位で)
時計・カレンダー=時間経過(日~年単位)

こんな感じです。意味のない演出を減らして意味の有る演出を増やすのが良くしていく道筋ではないでしょうか。ガラスが砕ける前と後でキャラのビジュアルに何も変化がない場合はあまり意味の無い賑やかし演出になってしまう可能性が高いです。そこはやはりカジュアルからステージ服に変化するなどしてキャラの決意・革新などを表現した方が面白いと思います。

しかし主にストーリー系PVを作ってるPって意外と少ない印象なのは何故なんだろうか?

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