« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »

桶谷顕さんについて

6月24日朝、アニメ脚本家の桶谷顕(おけやあきら)さんがガンのため亡くなられたようです。桶谷さんといえば自分にとってはなんと言っても「コメットさん☆」のシリーズ構成・全脚本の仕事が印象的でした。名前を知ったのも「コメットさん☆」からでしたし、製作者の名前を覚えるようになったきっかけでも有ったと思います。それからケーブルテレビでの「女神候補生」、「D・N・Angel」「トランスフォーマースーパーリンク」「ゼーガペイン」などで仕事を拝見しました。
シリーズ構成として参加した「コメットさん☆」に比べれば他の作品での仕事は完璧と言うほどのキレは無いので知らない無い方も多いでしょうがこの人は対比構造とかやらせるとすごく上手い。「コメットさん☆」がモロそういう話だったんですが、主人公側と敵(ライバル)側に似たような構造の問題をぶつけその結果の差を視聴者に見比べさせる。同じ問題なのに受け取るキャラによって解釈も解決方法も全く異なり反面教師だったり皮肉になったりする。場合によっては敵側の方が合理的に判断を下したりしてなかなか考えさせられる話を書く人でした。
あとは言葉遊びが上手い。近い響きの言葉を別の意味で持ってきたりするんだけど単なる駄洒落にとどまらずちゃんと意味を持ったり、次々と繰り出される言葉に非常にテンポの良いキャラが仕上がったりしてクスっと笑えるシーンを作るのが上手かった。

今年に入っては「デルトラクエスト」でも脚本参加されていたのですが春ごろから本格的に闘病生活に入っていたみたいで詩集「ボクがもらった幸せ」を出してさほど時間もたっていない内の訃報でした。48歳ということで病気さえなければまだまだ色んな作品に関わっていたであろう惜しい人でした。もし機会があれば「コメットさん☆」はぜひ多くの人に見て欲しい。あれほど世界に対して愛の満ち溢れた作品もそうそう無いです。おつかれさまでした。

続きを読む "桶谷顕さんについて"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

律ちゃんの壁紙作ってみた

先日紹介した秋月律子聖誕祭のMADPV「My Sweet Darlin'」のあまりの出来の良さに暇さえあれば繰り返し見ています。ラスト付近の笑顔がもう可愛過ぎて仕方が無いので壁紙にしてみた。律ちゃん可愛いよ律ちゃん。

Ritsuko_1

| | コメント (2) | トラックバック (0)

07/6月のアニメ視聴率1回目

2007年6月のアニメ視聴率1回目。一部番組は前回分で6月に入ってるので併記。赤字は4月以降の新番組、青字は1月以降の新番組。

パンシャーヌ:0.9%」自己ワーストだけどまだ平均は約1.5%ある。「ポリフォニカ:0.9%」今の所1%台が1回しかない・・・。平均もギリギリ0.6%とかなり苦戦。「かみちゃまかりん:0.8%」こちらも全体的に苦戦。夕方アニメはジャンプ以外は結構苦戦する確率が高くなってきている。「黒の契約者:1.8%」平均で1.6%越えと意外と頑張ってる?「電脳コイル:3.6%」自己ベスト。平均はまだ2%台前半なので安定圏までは遠い。「ワンピース:9.9%」枠移動の後に比べ上がって来ているが、ほぼ完全に原作に追いつこうとしているので今後どうなるのか。

続きを読む "07/6月のアニメ視聴率1回目"

| | コメント (3)

律子誕生日記念 ニコ動画律子特集

6月23日は律子の誕生日なんで特集してみた。基本律子ソロのみ。


矢井田瞳「My Sweet Darlin'」より。ラスト必見。今の所一番お気に入り


1番が終わったあとの編集がなかなか良い


松たか子「恋するギョウザ」より。ウゴツールによる手書き感が好評。

続きを読む "律子誕生日記念 ニコ動画律子特集"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

07/5月のアニメ視聴率4回目・5回目

2007年5月のアニメ視聴率4回目・5回目。赤字は4月以降の新番組、青字は1月からの新番組。

続きを読む "07/5月のアニメ視聴率4回目・5回目"

| | コメント (0)

なぜアニメ化で改変は起こるのか

「ぼくらの」騒動などに見る「原作からの改変」という行為への反発は繰り返しネットで炎上しているにもかかわらずなぜ存在し続けるのか。

■アニメ化時にリアリティを目指すのは当然の行為
「ぼくらの」で森田監督の単純なリアリティへの傾倒を僕は良くないと書いたんだけど、大雑把な部分ではアニメ化=リアリティの向上は当然だと思っている。基本的に個人で作る漫画や小説に比べアニメはストーリーや演出に関する部分だけ見ても関わる人間が増えている。監督・脚本・演出・プロデューサー、少なくともこの4人のフィルターを通過しないといけない。その過程で「ここは無理がある」とか「この知識は間違っている」といった校正が自然と発生するから基本的にアニメの方がリアリティが有って当然だと思う。
また、そういった修正可能な箇所を放置したままアニメ化してしまう事はアニメ製作スタッフにとっては視聴者にツッコミを入れられない為に改変する権利があるという言い方も出来る。軍事関係のネタなどはツッコミが激しい事が多いので明らかに間違った部分を放置しておくと「この脚本家軍事オンチだな」とか言われてしまう可能性がある。もちろん原作既読の人間は「原作ママだからしかたないけどね」と思ってくれるかもしれないけど。自分の仕事のクオリティーを高く保つ為には自分が良くないと思う部分は改変していかなければいけない。アニメ製作スタッフもただ金を貰って動くだけの「アニメ製作マシーン」ではないからね。
個人的意見として原作の良いシーンを削った上にリアリティを低下させたアニメ化は論外です。どの作品とは言いませんが。

続きを読む "なぜアニメ化で改変は起こるのか"

| | コメント (4) | トラックバック (2)

ラノベの挿絵は下手と言う以前に

最近のラノベの挿絵はレベルが低いんじゃないかと言う話だけど、下手か上手いか以前に手法が問題なんじゃないかな?昔のラノベは持ってないし今のラノベもそれほどたくさん持ってないので比べようが無いのだが「灼眼のシャナ」を見てみると
①カラーはちゃんとしてる(以下モノクロ挿絵について)
②ラフな線(線と線がちゃんと繋がっていなかったりする)
③トーンを使わない
④掛け網やベタを使わない
⑤デジタル?グレースケールで陰影表現
⑥背景を描かない
⑦集中線・スピード線の類を使わない
⑧文章と絵が合ってない時がある(或いは挿絵付けるならここよりもあそこだろ!みたいな)

特徴はざっと見てこんな感じです。何となくの印象で語りますが、昔の挿絵は背景がしっかりしていたり線の描き込みが多くてしっかりしていたような気がする。あとは漫画の1コマを切り出したような臨場感の表現に重きを置いていたと思うんだけど今は違う。

続きを読む "ラノベの挿絵は下手と言う以前に"

| | コメント (1) | トラックバック (1)

作家と契約

前記事:作家個人と出版社の著作権の比重が分からない

あまり意味の無いコメントをされる方がいるのでさらに補足。
少なくとも僕の知り合いに契約書の無い作家がいます。また、竹熊健太郎氏が「フリーにとって原稿料とは何か(1)」<たけくまメモ>で
ところで、どうもコメント欄を読むと、烏賀陽さんは最初にAFPBBと連載にあたっての契約書を交わしていたらしい。実はこっちのほうが俺には驚きだったりして。日本の出版社は基本的に口約束の世界で、紙媒体・ネット媒体を問わず、記事の掲載や連載にあたって「契約書を交わす」なんて聞いたことがないからです(単行本は別です)。
と書いているところを見ると少なからず契約書が無い出版社は有ると思います。これらの例が少数派だとしても出版という仕事で契約書が無い事自体、僕は問題だと思います。反論なり情報なり示すのであれば「どこどこの誰が言っていた」「○○のサイトで見た」程度でいいので書いてないとあまり意味は無いです。まぁこちらもソース無しに語ったのは良くなかったのかもしれませんがせっかくコメントして頂けるなら有益な情報が望ましいですね。

続きを読む "作家と契約"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「ぼくらの」が面白い

負けました<森田宏幸のブログ> ※「ぼくらの」原作至上主義の方、アニメ版に不満のある方、製作者の本音を聞いて幻滅してしまうような方は見ない方が精神衛生上良いと思いますのでご注意を。

アニメ版「ぼくらの」監督である森田宏幸氏が自分のブログにて「ぼくらの」に関して色々語っているのだがこの記事では「原作が嫌い」と告白してしまってコメント欄がすごいことになってます。よく言えば真摯に、悪く言えば馬鹿正直に口を滑らせたこの発言ですが個人的には「この人面白いな」と思いました。
まず、そもそも現在放送中のアニメの主要スタッフが殆どタイムラグ無くその作品について深い所も含め語ってしまうという事自体史上初なんじゃないか?現在進行形の物語の裏側を見てしまう事は場合によっては作品を見る楽しさを損なう危険性も有りますが視聴者の推測ではなくダイレクトに監督の意図が見えるのもなかなか面白い。

続きを読む "「ぼくらの」が面白い"

| | コメント (6) | トラックバック (1)

作家個人と出版社の著作権の比重が分からない

前記事:公式と偽物と違法の境界線

コメント欄でツッコミが入ったので補足。
>確かアンパンマンをスーパーロボット大戦っぽくしたサークルがメーカーの申し出でコミケ前日に発売停止になりましたが
アレに関しては普通、見た人はアンパンマンやドラえもんに対する(二次創作者からの)愛情は感じられないと思うので単純に売上だけではないと思います。あれはネタ扱いしてますから。原作がネタ成分を受け入れられる性質が有るかどうかも考慮しないといけないと思います。

今回のドラ騒動もトータルで1万部以上売ったため、黙っていられないということじゃないでしょうか?
これに関してもですね、小学館側がいつ「一万部以上発行されている事を知ったのか」のが分からないと「一万部以上だから警告した」のか「警告したら実は一万部以上だと分かった」のか判断ができないんですよね。そうなると必ずしも発行部数が問題だとは言えない。普通に考えれば自分のサイトとかで書いてない限り他人が同人誌の発行部数を調べる為には印刷所に聞くかコミケ準備委員会に聞くか本人に聞くかぐらいだと思いますがそうなると発行部数を知る前に規制しようという意志の方が先に有ったように感じられます。ようつべのニュース番組での報道を見ると
もしかして藤子さんの作品かな?というぐらいに仕上がってますので
と言ってる部分くらいかな?小学館の人が直接基準ぽい事に触れてるのは。で、アピールってんならもっとそのポイントをはっきり責めておいた方がお互いの為だと思うんですよ。今回少なくともネットのでの報道ではどこがポイントで警告に踏み切ったのか書いてる報道が殆ど無い。そうなると、部数・ネットでの公開・装丁の類似性・内部の類似性・原作からの改ざんなどどこに気を付ければいいか分からないので結果として、「全く描かないor気にせず描く」二択に近くなっちゃう気がします。そうなると小学館が残してくれた曖昧さってのは価値がすごく下がってしまって萎縮効果が非常に高くなる。「500部ぐらいなら大丈夫だろう」と自重したつもりでやったら「部数は問題じゃ有りません」とか言われたらびっくりだろうしね。曖昧ながらも「そこら辺は危ないよ」ってのがさりげなく分かると・・・贅沢ですかねこういう考えは。

続きを読む "作家個人と出版社の著作権の比重が分からない"

| | コメント (6) | トラックバック (0)

07/5月のアニメ視聴率3回目

2007年5月のアニメ視聴率3回目。赤字は4月からの新番組、青字は1月からの新番組。

相変わらず安定しない番組多し。平均だと「ポリフォニカ」「鋼鉄三国志」が1.0%を下回っています。1.0%以下というのはSEEDの再放送以下という事なんで、もう少し頑張って欲しいところ。深夜で比較的健闘しているのは「クレイモア」「おお振り」「怪物王女」などの非テレ東系の番組。

続きを読む "07/5月のアニメ視聴率3回目"

| | コメント (0)

おお振りの良さとは

おおきく振りかぶって Vol.8 (8)
今更8巻の感想を書こうと思ったら同時に開いていたStage6のアイマス動画が強制終了してしまったのに巻き込まれて保存前に消えてしまったのでもう一度書くのはめんどくさくなったので考察っぽい事でも書こう。

「おおきく振りかぶって」には他のスポーツ漫画にはあまり見られない点がいくつか有ってそれがそれが面白さの元になっている。
例えば監督の話。女の監督というのはサンデーの「ファンタジスタ」「あおい坂高校」なんかにもあるけどスポーツ漫画全般では珍しい。特にモモ監は教師でも選手に関係のある人物でも無くOGのフリーターという設定は変わってる。まぁ、モモ監の本質はそこじゃなくて他の要素とも絡み合ってくるのですが西浦高校には鬼監督・鬼コーチ・鬼教師の類が居ないという事が一つの重要なポイントじゃないかと思います。スポーツ漫画の定石としてまずチーム内の揉め事というのがあります。不良の溜まり場になってるとか無茶な監督の所為で退部する人が多いとか学校側から認められていないとか嫌な先輩によるいじめが横行しているとかそういう要素を「おお振り」は全て取っ払っているんですよね。だから選手も全員1年生。作者は1年だけのチームでのミラクルを演出したいと言うよりはチーム内の揉め事を減らす為の手段として全員1年を選んでいる気がします。選手の中でも基本的に皆対等で威張っているキャラが居ない。頑なである三橋は代わりに誰に対しても卑屈だし、安部は不器用なだけ、最初ツンキャラになるかと思われた花井も実はいい人だし天才的な能力を持つ田島は天然に設定されている。とにかくチームを取り巻く環境がすごく整っている。現実世界でも大抵体育会系の部活って根性論とか先輩後輩関係がウザいんだけどこの作品ではそういう要素は見せない。だからこそ8巻の帯でアニメの水島監督が「高校時代をやり直したくなる!」と書いているのにも納得がいく。こういう言葉は普通はラブコメ作品とかに使われる物なんだけど、なるほどこれぐらい楽しそうな部活なら自分もちょっと入ってみてもいいかなと思わせる。

続きを読む "おお振りの良さとは"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

公式と偽物と違法の境界線

ドラえもん最終話(偽)を描いた男が謝罪

■いやー「偽」って書かれてるんだけど何が偽で何が本物なんだろねって話。
原作者本人が作っていないと言う意味で偽と呼ぶならドラえもんのアニメも偽な訳だし。
金の問題だけで言えば田嶋安恵氏はすでにクリアしているし(結果的にだが)、これからお金をちゃんと払ってでも同人誌にしたいと言う人もいるかもしれないけど許可が下りることはまずないだろう。
じゃあ同一性保持権を侵害しているかどうかが分かれ目かと言うとそこも怪しい。内容に関しては多くの人が感動したと言っているし実際良く出来ていると思う。「作者の意に反して変更されている」とは言いにくいと僕は思う。実際のところは作者であるF先生が亡くなっているので問いようがない気がするんだけど小学館が「我こそはF先生の意思を受け継ぎ代弁する者である」というような態度に見えてしまうのが問題かなぁ。A先生的にはどうなんだろうか?あと著作人格権は実際の作者とはいえない出版社にも帰属するのかね?

■アニメのドラえもんはF先生の許可を得て作られた物だけど原作者の死後も永久に承認され続けるのだろうか?新ドラえもんについてF先生がもし見たとしても一切文句が無いと言い切れるのか?やらせ臭い声優オーディションドキュメンタリーを流したらしいがそれってどうなのよ。もし作画崩壊するようになったら?もしファンからの反感がもっと増大してきたら?ずっとシンエイ動画に作らせるのだろうか、それとも他のスタジオに任せるのか。いつかシンエイ動画が「公式」でなくなる時は来るのか?

続きを読む "公式と偽物と違法の境界線"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »