« 07/1月~3月終了のアニメ平均視聴率 | トップページ | ニコニコ動画春の新作アニメMAD »

許容範囲の入り口は狭い

3話までいい感じで楽しんできたグレンラガンですがなにやら4話の作画が大幅に変わった事で大揉めのご様子。僕はまだ見てませんがここはあえて見ずに語ってみます。

2chで文句言っていた人達にもそれなりの許容範囲って物を持ち合わせているんだと思う。ToHeart2に4人の原画が混在している事がアニメにおける許容に直接結び付くかはちょっと微妙だけど。問題は「許容範囲」という入れ物の入り口に当たる部分「視点」なんじゃないのかなぁ。細い瓶の口に棒を入れようとするなら横じゃなくて瓶と同じ縦向きにしないと入らない。紙を入れようとしてもぐしゃぐしゃになるだけで上手く入らないけど筒状にすれば入る。視点や思考を切り替えれば案外入りそうな物を「あ、入んねーや」と投げ捨ててしまうから受け入れられない、そんな感じがする。作画@wikiでうんちくを蓄える前に無理矢理にでも楽しめる方法を学んだ方がいいのかもね。個人的には中は狭くても仕方ない(広い方が良いが)けど入り口ぐらいは広くしておきたい。以下は備考。

■作画の縦揺れと横揺れ
最近は作画が変わったり個性的だとすぐに「作画崩壊」と呼ばれるようになった。そういう人達は自分の想定していたポイントからブレた作画を全てひっくるめて「作画崩壊」と呼んでいるように思われる。でも個人的には作画のブレには縦方向と横方向の二つの振れ幅が有ると思っている。この二つを考えずにひっくるめちゃうのは少々手厳しいと考える。
縦揺れは止め絵としての美醜。今まで書き込んで有った部分が省略されて安っぽくなったり、デッサン的におかしかったり、動きが変(動画としてみなくても2~3コマ並べて見るだけで変とわかるような物)だったりするのは縦揺れで下がった時。逆に今までより書き込まれたりやたら動きがきびきびしたりする時は縦揺れで上がった状態。これは単純に下がらなければ良いという物ではない。「魔法少女リリカルなのは」の1話だっけかな?確か吉成鋼という人のパートだけやたら作画がいいのだがこの人は数カットしか描いてないので全体から見るとバランスを崩した作画ともいえる。一度良い作画を見た視聴者が「ずっとこの作画ならいいのに・・・」と呟きながら見続けるのはある意味不幸な事かもしれない。知らなければ普段の作画でも満足していた可能性も有るからだ。
「ノエイン」2話でもいきなり作画の方針が変わったが別に下手なわけではなかった、というか描き込み自体は増えてるし一般受けはこちらの方が良さそう。それでも違和感が有ったのは一般的には受けが悪そうなキャラクターデザイン(1話の作画の方向性)、言わばマイナスの因子を含めてノエインを期待していた人間としての違和感なんだろう。

次に横揺れ。作画の良し悪しと言うよりは表現の方向性。可愛く描くか格好良く描くか、リアルに描くかコミカルに描くか、止め絵として美しく描くか動画として美しく描くか等いろいろな方向性が広がっている。これが1話ごとあるいはカットごとに違うと横揺れになる。問題なのは横揺れに関して視聴者はよく分からないという事である。グレンラガンに関しては元々動きの良いアニメなのでここからさらに良くなったと言われても殆どの人には「マッハの戦い」なんだと思う。動画として95点が98点になった代わりに止め絵として60点に落ちたなら差し引いて「それって意味有るの?」という意見になってしまう。やはり人間分かりやすいところに反応する物だ。
「止め絵としての美しさと動画としての美しさは両立できないのか?」と視聴者は疑問に思ってしまう。この疑問に対して作画の人は何らかのアピールをしていかないと納得してもらえない時代になったのかもしれない。放送前や放送中に製作者が語ってしまう事は言い訳に見えてしまうかもしれないが癖のある人を前面に押し出す時ぐらいはワンクッション置いといた方が無難かも。あとはやはり犠牲にした物よりも得た物の方が大きいと多数の人間に思わせなければいけない。壁を突き破った時にしかドリルは賞賛されない。途中で折れたドリルに大衆は価値を見出さないので作りの荒いドリルでもいいので何かしらのパワーを乗せて突破するしかない。

話がちょっとずれちゃったが、縦揺れだけに注目せずにもう少し横揺れとその意味にも視線をやって縦揺れへの批判を軽減してもいいんじゃないのかなーと個人的には思うのです。「止め絵として好みでないので50点と言いたい所だが動きが良かったので60点ぐらいにしておくか」みたいな。止め絵としての評価が重要である事はアピールしつつも他のポイントにも注目してけば辛過ぎないような気がするんだけど駄目ですか?

■対話が必要な時代なのか
誰かの許容範囲が狭いにしろ、誰かの意図が伝わってないにしろその問題を解決するなら対話するしかないんじゃねーの?対話って書くと大仰かもしれないからマーケティングでもいいけど、クオリティーが高ければOKって時代もひょっとしたらもう終わってるのかもしれないから。顔が気に食わないって言われているなら顔周りのパーツだけ別の作画監督にお願いしたり、いつもの作画通りに描いてくれない人は呼ばないとかってのもビジネス的に言えば有りだろうし。ネガティブな発想だからやりたくないかもしれないけど「あの人がキャラデザだと受けがいい」ってのが利用されるなら逆に「あの人が作監だと受けが悪い」というのを適用するのも有りなんじゃなかろうか。もちろんそういうの全部無視して好きなようにやりたいってのも有りだと思うから面白ければ僕は見る。でも少しでも視聴者の意見を聞いてもいいかなぁという気持ちが有るなら配慮するのは全然悪い事じゃない。自分を突き通すことがいつも最良なわけじゃない。

批判したい人はより正確に自分の批判が相手に伝わるようにした方が今後のためには有効だと思う。ただ叩きたい人は放って置くとして、怒れば相手が真摯に受け止めるって思うのも多少安易なのかもしれないと疑ってみてはどうか。まぁ、今回の件で「作画崩壊」って言ってる個人サイトは殆ど無いっぽいので真剣な批判と考えるのも少し無理あるけどね。2chって長文が嫌われる傾向にあるから殆どの人が言葉が足りなくなってるように見えるのはもったいないというか余計な火種かも。

|

« 07/1月~3月終了のアニメ平均視聴率 | トップページ | ニコニコ動画春の新作アニメMAD »

コメント

私もまだ4話を観ていないくて、また聞きの情報なんですが。
私が耳にした範囲だと、作画よりも登場人物が別人のような性格になっていたことを問題視しているようでした。
あとmixiでガイナックスの社員さんが「キモオタ死ね」などと書いて、火に油というかガソリンを注ぎこんだのも問題を紛糾させている原因のようです。

作画だけじゃなく、色々な要因が絡んでいるみたいですね。

投稿: へーたん | 2007/04/27 06:51

すいません。挨拶することを忘れていました。

西岡さん、はじめまして。
書き込みをさせていただきました。

投稿: へーたん | 2007/04/27 06:55

>へーたんさん
こんにちは。挨拶とか気にしなくてもいいですよ。一応グレンラガン4話の騒動に関してはだいたい把握してますが社員の対応とかは別問題で語らないと話がこんがらがって大変なのであえて触れません。「作画崩壊」って言葉取り扱いについてが今一番語られてるのでそのあたりのお話です。演出が悪かったかどうかも見てから書くと意見が変わっちゃいそうだから見ずに書きました。そういう意味では細かい部分は外れてるかもしれませんがそこら辺はご愛嬌ということで。

投稿: 西岡勇志 | 2007/04/27 20:04

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/66195/14817779

この記事へのトラックバック一覧です: 許容範囲の入り口は狭い:

« 07/1月~3月終了のアニメ平均視聴率 | トップページ | ニコニコ動画春の新作アニメMAD »