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アニメ視聴スタイルの変化

子供のアニメ離れが加速「アニメはもう子供たちのファーストチョイスではない」<痛いニュース>

一元的な見方で原因を決める人が多いがこれはかなり色々な事情が絡み合ってもはや自力で何とかするのは難しい問題だと思う。要素として
①単純な少子化
②受験戦争の激化による塾通い人口の増加
③ゲーム機など他の娯楽とのパイの奪い合い
なんかが挙げられる。この中でも特に③関連は色々と根が深い気がする。ゲームなんて昔からあったと言う人も居るが現在の小学生に関して言えば昔と大きく異なるゲーム事情が有る。それはDSやゲームボーイといった携帯型ゲーム機の普及だ。僕の家は小学生の頃、ゲームは一日一時間、アニメ(テレビ)も一日30分~一時間の制約が設けられていた。隠れてゲームをやろうとしても家に1~2台しか無いテレビを使っていればすぐばれる。でも携帯ゲーム機をポケットに入れて「公園で遊んでくる」と言えば電池が切れるまで遊びたい放題だ。昔と違って乾電池を買う必要も無いし中にはソフトが1本あれば複数の人間が遊べるソフトや屋外で通信対戦できる物も有り非常に遊びやすい。そしてゲームがこれだけ遊びやすいと言う事はその分他の遊びに対する時間や情熱といったリソースはゲームによって独占されていく。
また我々が子供の頃、80~90年代のゲームに比べプレイした事による結果が見えやすいゲームが増えてるいる事もひょっとしたら原因かもしれない。ポケモンであればいかに珍しいポケモンをそろえるか、いかに強く育てるかというのが目標であり対戦させればその結果が分かる。「レベル」「パラメーター」「レアアイテム」と言った具体的な「数値目標」と対戦での勝利という目的があれば継続的にゲームにのめり込みやすい。対してアニメは基本的に傍観者に過ぎず楽しみ方が限定される。その上決まった時間にテレビの前に居なければいけないこと、一度見逃すと不利になる事など自由度の低い娯楽なのだ。さらに言うと最近は子供向けアニメは大抵ゲーム化(あるいはゲームのアニメ化)するのである意味自分で首絞めている面も。

子供だけでなく大人でもアニメの見方は変化している。新聞に「一体誰のためにコレだけの数が作られているのか、不思議にすら思う」などと書かれてしまうぐらいに今アニメの数は多い。よほど熱心な人で無い限り「とりあえず1話を見てから決めよう」という行為すら難しい。そうなると
昔のアニメをレンタルしてくるだけじゃなくて新作テレビアニメも1本くらいチェックしといたほうが良いかなー、と思ってちょうど今日開始の『地球へ…』録画。まだ見てないけど、今回はちゃんと見よう。去年同じようなことを思って『ゼーガペイン』を録画したのだけど、第一話放送後のネットでの評判が随分とボロクソだったのでそのまま見ずに切ってしまったのだよな。勿論あとで大後悔。最近アニメ見てないからここは経験値の高そうなアニメオタクさんたちの意見に素直に従っておこう、とか思っちゃったのが間違いだった。他人様の意見なんてクソくらえだとよくよく思い知った。世界の果ての崖っぷちで - 新番組チェーック
このように他人を当てにした見方をしようとする人が出てくる。上の人は上手くいかなかったようだがこのような流れは「評判の良い物だけをチェックしておけばいいや」という方向に向かってしまう。アニメ作品が少なかった時はとりあえず違和感が有っても見続ける内に面白くなってくる場合も有ったが今日では1話も見ることなく切られる番組が多くなってしまった。
この問題ではアニメの数だけで無くネットによる作品評価がすぐに見られる環境の変化にも少なからず原因が有る。「絵は綺麗だがどこかしっくりこない」「声優のキャスティングに違和感が有る」など微妙な不満がある時にネットを覗くと自分と同じような意見を目にする。「ああ、やっぱりね」と得心すると心置きなくその番組を切ってしまう。また、よく分からないモヤモヤした違和感もネット上の誰かによって解明されてしまう事もある。気付かなければやり過ごせたかもしれないのにそうした誰かが名前の無い怪物に名前を与えてしまう。そのせいかどうも視聴者にこらえ性が無くなってきている気がする。
新番組の機神大戦ギガンティックフォーミュラが色々ぶっ飛んでる件<⊂⌒⊃。Д。)⊃カジ速≡≡≡⊂⌒つ゚Д゚)つFull Auto>
などは一番分かりやすい例。許容範囲の広い自分でもアレは確かに目の中が書き込み過ぎだとか思う所はあるし脚本への不満も多々ある。しかし作画レベルは高水準だし3DCGもスパロボOGよりずっと良い。作画の方向性もノエイン2話のようにいきなり変わる場合もある(ノエインは2話限りの物だったが)のだから伸びしろの有りそうな作品はもう少し辛抱強く見守って欲しい物だ。当該のスレ書き込んだ人もそれほど悪意無く書いてるかもしれないが「違和感を共有して納得したい欲求」が背後にある気がする。これは「好きな気持ちを共有し広めたい欲求」の裏返しなのでまず無くならないだろう。良くも悪くもネットの普及はアニメの見方を変えた。昔はごく身近な人としか感想のやり取りを交わす事が出来なかったが今は違う。切るにしろハマるにしろ「ネットで皆がそう言ってるし」というのが後押しになるんだよな。後になって「今思うとアレにハマってたのが馬鹿らしい」という人が今後たくさん出てきそうな気がする。

ところで、<世界の果ての崖っぷちで>の記事に対し<ARTIFACT@ハテナ系>では「テレビアニメの感想の難しさ」と題しているのだが単純に元記事の人がアウトソーシング先を見誤っただけのような気がするのだが。書いてる側もそういうつもりで書いていない・・・と思う、たぶん。
関連:「俺の場合、ラノベ選びは外部にアウトソーシングしています」<シロクマの屑籠(汎適所属)>
「毎週書いているとどんどん書くことがなくなってきて中身が薄くなる」というのは同意。習慣とかしがらみで書いたりする時もある。ああいう感想は同じような感想文を書く人が読む物であって作品評価に使うものじゃないよ。

しかし、アニメ・漫画・ラノベ・ゲームと色々な娯楽が他人の評価を参考にしなければ選びきれないほどの数になってしまった事は喜ぶべきなのか・・・。もう少し絞らないと本当に滅びかねないなぁ。僕はアニメ・漫画は自力でゲームはほとんど買わない、ラノベは最初読み本系を参考に読んでアニメ化の情報の有る作品を好みに合わせチェック。新規開拓は<Shamrock’s Cafe><LightNovel Group - REVの雑記GroupLightnovel>あたりを見て面白そうな物をチェックしてるけど最近は積みっぱなし・・・。

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