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コミックビームFellows!

コミックビーム Fellows! Vol.1

エンターブレインのマンガ雑誌「コミックビーム」の増刊的な本として2冊同時発売された物を何となくポイント払いで買ってきました。
全体的な感想から書くと「かなり荒削りな本」です。ビーム本誌は殆ど見たこと無いので比較は出来ませんが「もう少しこの人の絵がキャッチーだったらなぁ」とか「この人がもう少し自分の好きな感じのマンガを描いてくれたら・・・」みたいな観想が多い本です。
特に、Vol.1はまだいいのですがVol.2の方は絵柄が好きで無い作家が多く手放しで薦められるのは森薫の「シャーリー」のみ。あとは人を選びそうな作品ばかり。この顔ぶれでA5版なのに924円なのは高く感じる。今後もつづけて2冊同時だからなおさら高い印象。作品別感想としては

岩原裕二「ウィルヴィレ」中古の宇宙船の管理売買をするウィルのもとに現れた少女の依頼とは・・・。
絵・話共に安定感高し。変に詩的な物が入っている他の作品(特にVol.2)に比べ読みやすい。シリーズ化予定らしいので色々なエピソードが見れるともっと面白くなりそう
三部けい「幽霊にはならない」幼い頃親子の飛び降り自殺を目撃したナツキは学校でも家でも存在を無視されている。そんなナツキが出会った少年は自らを幽霊だと言う。
感傷的な話を描きながらもそれなりに読みやすく読後感も悪くない。
長澤真「オーロラトーン」北の地で狩りをして暮らす親子。父が鹿の命を刈り取る瞬間娘が見たものは・・・。
荒削りな絵柄が多い中でこの人だけは緻密で美しい画面作り。内容としては短過ぎるので2~3編集めた方が良かった。
新居美智代「黒い下着」女に振られてばかりの男は今日も女友達に居酒屋で愚痴をこぼす。酔った勢いで男が提案したのは・・・。
大人のちょっとした恋愛模様を描いたショート前後編。隙の有る絵柄だけどどこか色気を感じるのが良い。
松本レオ「パラダイス7」競馬場で知り合った少女に「亡き父との約束の島へ連れて行ってくれたら5千万もらう」約束をした銀次。道中様々なトラブルに巻き込まれつつなし崩し的にメンバーを増やしながら進む一行は無事辿り着けるのか?
可愛い少女とむさいオッサンの珍道中というキャッチーな内容にすっきりとした絵柄で良い感じ。夢の有る話というかハッピーエンドで良かった。
竹谷州史「描ききれない夏」絵の得意な小学生・龍一がクラスメイトに煽られ描いた裸の絵が元でクラスメイトの小田桐さんの噂話が広まっていく。責任を感じつつも龍一は何も出来ないで居た。
昔の絵柄に比べ相当洗練されてきた。逆に話しの方は要素同士の絡ませ方がもう少し足りない感じで惜しい。もうちょっとページ数が有ったら上手くいったかも。
宮田紘次「猫でタンデム」反重力スクーターを買いに行ったはずの女の子が買ってきたのは四足で歩く猫型スクーターだった。
二人の女の子のちょっとした日常を描いた作品。絵柄・話共に肩の力を抜いて楽しめる。
中島あつき「人造人間コウちゃん」年上の希美と付き合いだしたコウジ。次第に希美の好みの男に改造されていくコウジだが・・・。
絵は上手いんだがこのカップルがあまり好きになれないので個人的には惜しい感じ。次回作に期待。
これ以外の作品は自分の好みの範疇外あるいは「もう少しがんばりましょう」って感じかな。

コミックビーム Fellows! Vol.2

Vol.2は表紙にもなってる森薫以外はかなり弱いラインナップ。それもそのはず、新人が多いからだ。もう少しVol.1と作家のバランスを取った方が良かったような・・・。正直買って読むほどのパワーは無いかなぁ。
森薫「シャーリー・メディスン」単行本「シャーリー」の続編。
シャーリーも良いけど1話目のラストの客を働かせるベネットさんが好きです。
雁須磨子「くうねるところにすむところ」美人の不動産屋に目が眩み、格安難あり物件に入居した男・根岸。その部屋にはある秘密が有って・・・。
話はそこそこに面白いのであとはもう少し絵柄がキャッチーになるといいかなぁ。男キャラそのままでいいけど女性キャラを洗練した方がいい。
百名哲「聴こえてくる歌」就職してラジオ番組のADになった坂上は放送局の人当たりの悪さに辟易。そんな中、女子アナウンサーの上杉だけはちゃんと挨拶を返してくれる。だんだん上杉の事が気になりだした坂上だが・・・。
放送局の内情っぽいネタと恋愛を取り混ぜたお話。全体的に崩した絵柄の中、ヒロインの上杉はちゃんと可愛く描けてる。ほろ苦い終わり方ですが個人的にはもう少しハッピーなラストが欲しかったかな。ネタ選びさえ間違えなければ安定して楽しめそうな作家さんという感じに見えました。
新居美智代「日本の可愛いメイドさん」通学途中の電車で良く見かける彼の好きな女性のタイプはなんと「かわいいメイドさん」。仁奈は想像の世界でかわいいメイドを目指します。
しばらくVol.1の「黒い下着」の人と同一作者だと気付かなかった。個人的には少女漫画っぽい内容よりももう少しエロティックな内容の方が合うような気がしますがこれはこれでいい。3編からなるショートですが完結しない方が良かったかな?
鴇明太郎「もっともっと・・・!」美大に通う町田健太はただ与えられるだけの課題に満足できずにいた。そんな時同じ大学の女性に目を止める。
主人公の心理そのままに「勢いをつけて描いた」感じのマンガ。良い意味で新人らしさが出てて悪くない。
湯浅ヒトシ「剣姫」江戸時代、家を飛び出し女だてらに一人旅を続ける秋川鈴。偶然宿で相部屋となった薬売りが気になって後を追いかける。
それなりに慣れた感じの人で80ページも取ってあるので見応えはある。あとは真剣での決闘シーンの迫力がもう少し有れば・・・。絵柄もまだ洗練する余地は有り。
これ以外の作品は悪い意味で新人臭いというか青臭いタイプの作品か絵柄が古臭い作品だった。個人個人の好みは有るだろうが絵にしろ話にしろもう少しキャッチーな物を持ってきた方がいい。オサレっぽいのとか変に詩的なマンガは結構難易度高いから本来なら新人が手を出す領域じゃないかも。

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待望の新作です。 やはり私はシャーリーにメロメロです。 が、今回 主人の方もなかなか なかなか ということが判明 ↓はこのコミックを取り上げた ブログへのリンクです。... [続きを読む]

受信: 2006/12/25 23:46

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