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BLOOD+総評

一応1年間通して見たので最期に。2ndおよび3rdOPの手の込みようや全体的な作画レベルの維持など作画面に関しては投入されたコストの分だけ評価できると思います。しかし脚本演出で「作品のテーマ」が見えてこないのは致命的。出自の運命に翻弄される少女の悲劇を描きたかったのか(これは土6のオリジナルアニメとしては相応しくないかも)、異種族間の対立と和解を描きたかったのか、悩み続ける若者の姿に若い視聴者を共感させようとしていたのか。どれにしても半端な表現だったと思う。
悩み多き世代にとって悩み続けるキャラクターは共感できると思う。だが同じ悩ませるにしてももう少し実の有る回答を出せなかったものか。結局、最後の最後カイの台詞まで小夜出した答えは後ろ向きな物だった。1年間悩んで出した答えがカイの一言二言で否定される様な安い物だったと言う事だ。これではそれまでの出来事に大して価値を見出せない。今まで歩いた道を肯定する為のゴールをちゃんと目指して歩かなければ見ていて納得の行く物にならない。ゴール直前でワープして別のゴールに到着するなんてしらけるだけ。つくづく土6の番組はそこが甘いと思う。悩めばいいんじゃない、どう悩みを解決するかに意味があるんだ。運命によって無理やり解決してしまった悩みや棚上げされた悩みなんかに価値は無い。
ジャンプアニメを除けばTBS土6のアニメは一番広く若い世代に見られるアニメだと思うのでもう少ししっかりして欲しい。オタクの持つ「共通の世代体験」の最後の砦なんだから。プロダクションIGはもう少し脚本や演出方面の強化を図らないとやばいね。いつまでもオサレアニメの需要が有るとは限らないし。同じIGならIGPXの方が数段面白かったと思う。もう少しあのウィットに富んだコメディー要素がBLOOD+にも入っていればなぁ。それか主人公のビジュアルが近い「時かけ」みたいにアッパーな主人公設定にすれば良かったのに。

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