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BLOOD+の不快感

<Something Orege>海燕さんの「終わる物語と終わらない物語」を読んでようやく自分がBLOOD+に感じてる不快感の正体が分かった。要するに全然話がまとまらない、同じ事の繰り返しで問題が完結しないのが不快なのだ。
主人公・小夜は義父ジョージの死をきっかけに翼手との戦いを決意します。その後の展開は、腹をくくった小夜が歯を食いしばって背負った十字架の重みに耐えつつバッタバッタと翼手を切りまくる・・・のではなくまたウジウジと悩むのです。やれ過去の自分の罪を思い出した、やれ犠牲者が出たと事ある毎に小夜は「イヤー」とか言って逃避、その後もう一度決意して戦線復帰という流れを何度も繰り返します。そして性質が悪いのは前回の逃避に対する反省と教訓が殆ど盛り込まれないので何度もぐるぐる同じところで回り続けます。
小夜が決意するシーンはそれなりに良いシーンです。でもその後逃避しちゃうことで決意シーンの感動はぶち壊しです。何度も感動→失望の上書きが行われて物語は延々と引き伸ばされます。
中高生の視聴者から見ればこれは「あるある」と思わせるようなことかもしれないがある程度自分の固まった歳の人間が見ると片髭をもがれたモルモットがぐるぐる同じ所を回ってるようにしか見えない。いい加減同じ所を回る「○」じゃなくて「→」に進めて欲しいのだが。あるいは最初からこの作品は若い人向けであるという様なカテゴライズがされてば変に期待して見ることもなかったのに。

良く考えるとこの流れはTBS土曜夕方のアニメに全部共通している。
SEEDは単体では悪くないがデスティニーも含めて1つの作品としてみると無印SEEDが1週目の円環、2週目はシンとアスランが仲違いするあたり?内側の円環としてキラ・アスランの意見の相違という輪も用意されてる。3週目はステラがらみで輪から抜け出しそうなシンがステラの死によって結局ナチュラル憎しのポジションに戻っちゃう所。もう一回内側の円環としてタリア艦長の不理解さがあって、4週目はデスティニーのラスト。ここまで来てもナチュラルvsコーディネーターの戦いという輪は閉じず次のOVAだったかに連鎖してしまいます。全体から見ると少しは前に続いているように見えて実は輪っかが連結して鎖になってるだけ。解決は先送りになってます。
鋼錬もエド達が立ち寄る町々で錬金術師がろくでもない実験をしていてそれを食い止めるという展開が何度もあるのですがあまり教訓にならない。殆どの場合実験(事件)は錬金術師本人の死を持ってしか止められずエド達の説得は役に立ちません。逆にエドも人体練成を基本的に最後まで諦めずに進んでしまう点は大雑把に言えば精神的にステップアップせずに劇場版に問題を先送りしています。

ここまで共通してると狙ってる感もありますがくどいだけですね。鋼錬はテーマ性の重さから悲劇・皮肉性を描き続ける作品であるとして納得も出来るんですがSEEDとかBLOOD+は製作者が問題を完結する能力が無いように見えちゃいますよ。

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