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涼宮ハルヒの憂鬱 第13話

第13話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅴ」

朝倉涼子のマンションを尋ねに行くハルヒとキョン、「女子と肩を並べて下校する」ささやかな願望が叶いつつも嬉しくないと考えるキョン。ここで初めて気が付いた、キョンとハルヒはやはり出会うべくして出会ったのだろう。その理由は何のことは無い「キョンが憂鬱で退屈だった」からだ。
思えば第2話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅰ」の冒頭でキョンは灰色の世界をバックに「サンタクロースなど最初から信じていなかった」と語りさらには中学を卒業する頃には「(宇宙人や未来人が)でもちょっとは居て欲しい」という可能性すら捨ててしまっている。しかも、「女子と肩を並べて下校する」事を夢見つつもかといって学年で1・2を争う美少女朝倉涼子にアタックする訳でもなく、比較的気安い関係に有るモデル並みの容姿を持つ先輩みくる・鶴屋さんと下校するでもなく、中身はともかく容姿は捨てたものじゃない(よね?)読書少女長門と相互理解を深めるでもなく、キョンは嫌々ながらハルヒとSOS団に付き合ってるだけの生活をダラダラと過ごしている。客観的に言えば高校に入学したばかりの15~16歳の少年にしては異常なほどキョンは斜めに構えた性格をしている。少なくともアニメ版の中でキョンは女性陣の誰か一人でも「もしかして俺に惚れたりして」なんて妄想を1度も描いていない。この年回りの男ならまず間違いなくするであろう妄想・想像をキョンはしない。それは自分の様な何の取り得も無い普通の奴にあんな美少女が惚れる訳が無いと「常識的に」知っているからである。
「常識」という1本の柱を天高く建ててその周りだけをくるくる回って「非常識」を振り落としていくのがキョンの生き方だ。一方のハルヒは小学生の時に見た野球場一杯の人間という経験から心の中に「普遍的」という壁があり自分はその中で暮らしている蛙だと言う事に気付く。どうしたら「普遍的」という名の壁の外へ抜け出せるのか、その答えは「非常識」な出来事を積み重ねて積み重ねて壁よりも高くするということだ。そのために壁の中をくるくる回って「非常識」を回収している。二人の生き方は背中合わせ、見ようによってはそっくりである。このそっくりな生き方をする不器用なパートナーを見つけた事でハルヒはささやかながら現実世界に希望を見出し始めた。だが、SOS団を作っても不思議なことは起きないしキョンはいつまでたってもやる気が無いし、その上自分の知らない内になにやら長門と通じ合っている。思い切って打ち明けた自分の行動原理の根源話ですら思わしい反応をキョンから引き出す事が出来なかった。朝倉の足取りも途絶え文字通り路頭に迷うハルヒは閉鎖空間を生み出す以外何も出来ないただの少女だった。ハルヒが本当に求めていたのは宇宙人や未来人ではなく自分の孤独を共有してくれるパートナーだったのかもしれない。

大体予想通りだが今回はあまり動きの無い話で動画的にも脚本・演出的にも前回ほど飛び抜けた物は無い。だがハルヒの野球場での体験談のくだりはさすがだと思った。当然ながらハルヒの行動原理に意味など持たせなくても視聴者(読者)は作品を楽しむことはできるのだがここまで納得の行く理由を持ち出せた事がこの作品の地力と評価しておこう。
このくだりに関しては原作の功績なのだが個人的にはアニメとしての表現もなかなか面白かったと思う。回想シーン、このアニメしては珍しくしおらしい音楽とか小さいながら瞬きや腕組みをしたり机に座るときに髪を掻き揚げたり引き出しから電卓を出したり女の子らしく片方づつブランコの鎖を掴んで座る仕草などとにかく手を抜かない。冗長になりがちな長台詞をいかに紛らわしつつ雰囲気を壊さないかをギリギリのバランスとラインで行っている。
このシーン後「待ってるだけの女じゃないことを世界に訴えようと思ったの」という台詞が個人的に面白い。「友達に」とか「自分の周囲に」じゃなくていきなり「世界」が相手ってのが面白い。大抵こういう時に普通の人間が取る行動はでかい事を言いつつやる事は「盗んだバイクで走り出す」とかケツの穴の小さい行動が関の山なのだがハルヒは違う。いきなり「世界」。その後のキョンの台詞も面白い。電車が通ってその間に見つめ合ったり思索に入るのはアニメやドラマではテンプレと化しているのだがそのシーンのキョンの心理をわざわざキョン自身に語らせる所が面白い。視聴者の好きに読ませるシーンが有ったかと思うと逆に詳細に語らせる事によってキョンの心理を深く伝える、要はメリハリが利いてると言う事。ハルヒの絶望とは入れ違いに出会ってからここまでで一番キョンがハルヒに共感しているという皮肉な場面設定もいい。
後半は突っ込み所はあまりないけど背景がまたすごい。高速道路で流れるビル郡やらちゃんと揺れて映る高速の壁の模様とか良くここまで描く物だと感心。普通こういうシーンはただ横方向に流れる絵だけを描く物だが道路のわずかな凹凸により視点はぶれるし建てられた壁自体も1ミリの狂いも無く立っている訳ではない。それをちゃんと表現する為に縦揺れを入れて描いてるのがすごい。タクシーの運転手は料金所のカットでチラッと見えるが「孤島症候群」の荒川さんらしいことが分かる。古泉の話も長くてアニメとしては退屈だけどSFの前振りとしては普通に楽しめる。逆に神人との戦いはあっさり過ぎかな、あまりくどく描くべきシーンでは無いけど。ただ、このシーンも背景の手間を考えるとクラクラするほど街の絵が細かいなぁ。
今回はみくるちゃんは出番無しで空気状態、長門は台詞一言だけ。長門の中の人がこの一言でいくら貰ったのか気になる。しかしコンビ袋提げてる長門とか無言で首を振ったりこっくり頷く長門は可愛いなぁ。

追記、同じように世界に対し憂鬱な二人だがキョンが普通人代表でハルヒが恵まれた人代表という対比構造でもある。キョンと比較して容姿も頭脳も運動能力も何もかもが格段優れているハルヒですら世界の前では大した効力を持たない。大きな力を持っていても出来ないことは有るし逆にキョンが鍵となるように小さな力でどうにでもなる事も有る、というメッセージであろうか。

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「誰か今のライトノベル界をどうにかしてくれ」問題

http://d.hatena.ne.jp/kurosakiion/20060621
http://d.hatena.ne.jp/r-motomura/20060622/p1
http://d.hatena.ne.jp/trivial/20060624/1151129686
http://d.hatena.ne.jp/USA3/20060624#p1

略して「今ラ界問題」と言うらしい。はてなダイアリーで多少話題になっていたのでどう発展するか見てたのだが意外と動きがなかった。まぁ、問題の無い業界なんかこの世に一つだって無いとは思いますが。

加えて、相変わらず「イラスト頼み」の作品が後を絶たず、書き手は「表現」というものを半ば放棄してしまっている

とは元村良一氏の発言だがイラストに対して否定的な思いが一部分でも有る人はおおむね同じような考えを持ってそうだが個人的に言えばもっとイラストを頼ってもいいんじゃないの?と超理論を展開してみる。ノベルとしての有り方ではそりゃあイラストに頼らない方が立派と言えるけど総合的なエンターテイメントとして考えればイラストはむしろ足りてない。作家さんによっては、或いはこのシリーズでは、とか限定でもっとノベルゲームに近付くのもアリなんじゃないかと個人的には思ってます。ノベルゲームで言えば挿絵はイベントグラフィックに当たるから、いいシーンではドカンと見開きでイラスト載せたりしてもいいしそのシーンの文章をイラストに添えてもいいし(これに関しては最初のカラー口絵のみという不文律が有って挿絵では使われない)もっと漫画っぽいイラスト、究極的には完全に漫画の挿絵とかでも案外いけそうな気もする。
で、そういう妄想をしてからラノベを見るともっと漫画やノベルゲームに精通した編集者が必要なんじゃないかと思える。何故かと言うと挿絵のタイミングやどのシーンをどんな風にイラストに起こすか、イラストはどんなタッチにするのかの判断がイマイチな作品が結構あるからだ。もっと言うと「この絵描きはちょっと・・・」という場合も有るので絵描き選出の時点からイラストの発注までもっとしっかりして欲しいというのが個人的感想。カラーは上手いんだけどモノクロはイマイチな絵描きや、わざわざこんなイラストを入れるぐらいならもっとキャラ中心の萌える絵にしろ!とかね。絵柄も荒々しいペンタッチで行くのかポップなイラスト調で行くのか、いやこの作品はアクションが多いのでスピード感の有るイラストでなるべく統一しましょうとか戦略が見られない。個人的にはラノベが今のラノベの形を堅持して行かなければいけないとは思ってなくて多少形が変わって漫画的になろうがゲーム的になろうがラノベ的な物が失われてなければ別に楽しめると思います。もちろんそれによって大幅に値段が上がったり刊行ペースが落ちたりするなら話は別ですが。

あと、電撃大王とかでコミカライズを担当する漫画家さんも絵は可愛いけど画面が白っぽい物が多いし悪い意味で同人作家っぽい雰囲気の人が多いのでたまにはもう少しガッシリとした絵で女の子も可愛く描ける人とか発掘してきて欲しいなぁ。そう言えば電撃大王の作家ってそれ以前にジャンプ・サンデー・マガジン系で仕事してた人が全然居ないんだよなぁ。

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ひぐらしのなく頃に 第6話&7話

第6話「綿流し編 其の参 嘘」第7話「綿流し編 其の四 願い」

村長さん失踪はかなり唐突な感じがあり1話見逃したかと思った。圭一と梨花ちゃん、祭具殿の件をたとえ話でするシーンもジョウロとか何故梨花ちゃんが倒れてるのかとか意味が分からない演出だけど意図的なのかな?圭一の告白はもっと苦しそうに懺悔めいた感じでやって欲しかった。そうすることによって「猫さんはボクが守ってあげます」という梨花ちゃんの神懸った頼もしさ・神秘性が表現できたはず。
梨花ちゃんの家で鬼化する魅音のシーンは個人的にダメダメ。梯子を揺らす魅音の表情がキモイだけで怖くないだよなぁ。魅音@雪野五月の演技が魅音←→詩音のスイッチングは上手いんだけど魅音の通常←→鬼モードの切り替えが上手くないんだよね。
レナの推理は結構ちゃんと入っていて安心した。しかし圭一の家での朝のやりとりとか園崎家での梨花が殺された原因が圭一にあったくだりとかもっと感動的なやりとりがあったんだけどかなりカットされてるのは残念。圭一の「俺が殺したも同然なんだ」とか魅音の「私には踏みとどまる百億の瞬間があった」とかね。あとは牢屋の詩音が自分の身より圭一を案じる台詞が無いのもなぁ・・・。その上、魅音が泣いたシーンを描かなかったのに人形を渡さなかったのが元凶とか意味が分からない台詞だし。綿流し編は全体的にイマイチな作りだったなぁ。

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Fate/stay night 第24話

第24話「全て遠き理想郷」

最終回ということか微妙に作画や演出が良くなってる。冒頭の聖杯の呪い「死ね死ね死ね――」はもっと早くからこういう表現に手を付けておけば良かったにというのが正直な感想。独特の表現が売りの物語を普通の演出で作ろうとしたのがアニメ版の失策。物語のあらすじを投影してもそれだけじゃコピーにしかならなくて「移植」にはならない、「涼宮ハルヒの憂鬱」を見てると強くそう思う。

アヴァロン発動シーンはエヌマ・エリシュをきっちりギルにお返しする感じにして欲しかったな、あの表現だと撥ね返してから切りつけるまでにかなり時間あるから隙にならないんだよなぁ。士郎が泥を避けて走るシーンは良かったのでもう1~2回避けてから刺して欲しかった。
セイバーの「士郎、貴方の声で聞かせて欲しい」のシーンは表情が良い。多分今までのセイバーの表情で一番上手い。もう少しこういう柔らかい顔を頻繁に描けると良かったんだけどね。
士郎の回想+文字による心情表現、否定してる人もいるようだが個人的にはアリな表現かな。士郎の中の人の声がイマイチ重みが無いのでコレぐらいやった方が伝わりやすいと思うし。回想に音を入れなかったのは正解、文字表現も有るので音が入ると集中できないだろうからね。
セイバーの最期、朝焼けの雲が流れる演出が良い。原作の感動には及ばないがこういう気を遣った演出はありがたい。タイガー×イリヤのコメディーシーンもだいぶはっちゃけた感じで良し。しかし最後ぐらい、言峰教会の後釜としてチラッとカレンが映るぐらいのサービスは欲しかったかな。

総評:とにかく演出のアイデアが足りていない。例えば「リリカルなのは」は作画はあまり良くないが戦闘演出のアイデアが豊富で飽きさせないよう努力していた。例えば「フタコイ」「涼宮ハルヒ」は止め絵で間を表現して動画や時間を稼ぎその分動くシーンでふんだんに動画を使ったり凝ったアングルを演出として採用している。これらの作品のようにどこに力を注ぐのか分配計算をせずに満遍なく描いたのがFateであり結果としてありふれたレベルの作品になってしまった。
製作を担当したスタジオディーンはFateの他には「マリア様がみてる」「ひぐらしのなく頃に」を手掛けているがこれらの作品に関してもFateと同様の印象を受ける。特にこの3作品はノベル系ゲーム・小説が原作ですでに同人のジャンルとして確立していたという共通点がある。文章媒体には「行間を読む」という言葉が有るしそれを漫画として描いたのが同人誌である。つまり原作ファンというのは原作の作った大筋・本筋だけでなく脇道、果てはどこに続くか分からない様な獣道まで開拓した猛者が多いということでその原作ファンの前に原作の作った道を「舗装しました」と提示してもそれは所詮すでに通った道が少し歩きやすくなっただけに過ぎない。やはりそこに街路樹を植えるなり花壇を作るなり工夫が欲しい。
もちろんこれは原作信者の視点で、初めてFateに触れた人間にとっては十分な出来なのかもしれない。だが金を落とす客の大部分は原作ファンだろうからそれを軽視するのは客の軽視に他ならないと言う事は製作に関わる全ての人間に知っておいて欲しいものだ。

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ブラフマン 4巻

ブラフマン (4)
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  • 著作者:貴島 煉瓦
  • 発売元:ジャイブ
  • 発売日:2006/06/07
  • 価格: 580円 / 定価: 580円
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この漫画を読んでいると失礼ながら「この漫画を世界で一番楽しんでるの俺じゃね?」とか「この漫画を楽しんでるのひょっとして俺しか居ないんじゃね?」と思ってしまう。いや、コミケでは壁サークルですから固定ファンはそれなりに居るはずだし4巻も出てる訳ですから普通に読者は居るはずなんですが。この漫画はすごく同人的な空気の醸し出された描き方をしていて、悪く言えば大雑把な印象の作品です。背景はリアル系なのにキャラはかなりあっさりとした絵だったり擬音が書きなぐり感の有る荒々しい物が多かったり背景中心の大ゴマを使ったりとざっくりとした感じの画面作りが多々見られる。こういうのは背景スキーとか行間を読む読者にしか理解されにくいので好きなんだけどちょっと心配になる。
話の方も分かる人にはすごく分かるけどそうで無い人にはあんまり面白く無さそうな好き嫌いが大きく出そうなタイプ。でもこの巻の話とかは個人的にかなり感心しました。

主人公・鳴とその妹分のつぐみは二人暮し、そこへお邪魔した女子高生・織葉が目にした物はぐちゃぐちゃの台所。つぐみが慣れない料理をして失敗した結果で鳴は店屋物を取ろうとする。すると織葉が「あたしが見てるトコで小さいコに店屋物なんか食べさせたくないだけ」と言って後片付けから料理までやってくれます。次の日、つぐみは織葉に料理を教えて欲しいと頼むのですが何故か織葉はつれない。その理由を
「昨日思ったけどやたら高そうなフライパンやら包丁あるけどどれも重たいしプロ用の鉄鍋だの鋼の出刃包丁だのってあんたには使えないよ」
と説明し
「まずあんたにも使える道具をそろえて基礎のカンタンなのから始める・・・それならちょっと付き合ってもいーけど?」と言います。このシーン個人的にはすごく感心したシーンで、小学生のつぐみに対して「子供だから無理しなくてもいい」とか漫画で良くあるどうしようもない料理オンチのキャラクターにして片付けてしまうとかの誤魔化しが一切無いのがすごい。身の丈に合わない道具を使い、基礎も知らないうちに難しい料理に手を出そうとして失敗したという理路整然とした事実によって納得させる展開はすごく大人のやり方だなぁと感心しました。これがまた普段は適当で乱暴なキャラである織葉がそういう格好良いことをしちゃうのも美味しいし。こういう、普段馬鹿だけどある1点に於いて突破して格好良く見えるキャラって好きなんだよね。

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涼宮ハルヒの憂鬱 第12話

第12話「ライブアライブ」

先に放送された関東圏ですごい話題になってかなり待ち遠しかった。ただ、個人的にライブの部分に対する興奮は「BECK」の方が上だったのでたぶん大部分の人達に比べてかなり冷静に見てたと思う。BECKを見てなかったらもっと背筋にゾクゾクした物が感じられたかもしれないと思うとちょっと損した様な気もする。まぁ、あの作品は平凡な奴がちょっとづつ上手くなっていくのを長い時間掛けて描いた物なのでその分鳥肌度も高いのは当たり前って言えば当たり前なんスけどね。

今回はとにかくモブが多いしちゃんと動くし、背景も色んな所映すしその中にポスターや看板によるネタとか多くていかに労力が掛かっているか素人でも分かるほどすごい。モブってのはその場限りのキャラなんだけどそれほどデザインに手を抜けるわけでもない。だからまずあれだけの数のモブの設定を作るのが大変。そして実際に描く段階でも普段描き慣れたレギュラーメンバーと違って慣れてないので描くのが大変。さらに言うと文化祭の空気を出す為のキャラデザのアイデア出しも大変だっただろう。同じように背景の方もいかにそれっぽくするかが肝でこういうのは楽しんでやれないとダメだろうな~と思う。後半のライブに目が行きがちだが前半の地道な描写も個人的には誉めポイントだと思う。
とりあえずネタとしては、HGと三輪明宏、その奥の看板「ツンドラ」、占いの館ズバッと言うわよ!、ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ必殺カレー純喫茶第三帝国、ねこマン、クイズビリオネア、デトロイトメタルシティー風バンド、ENOZ=ZONEリンダリンダリンダあたりかな。

中盤辺りの見せ場としてはなんと言っても鶴屋さんが可愛い。制服を見せるときの動きといいハイテンションさといい安い材料云々のぶっちゃけ振りといいホント良い味出してる。他の二人に比べキョンは意外と冷静だなぁ、みくる>>>鶴屋さんなのかな?みくるは今回も出番少ない。シリーズ全体で見ると序盤みくる、中盤長門、ラスト3話がハルヒとプッシュされてるヒロインが変化してますね。
降ってきた雨、傘を持っている人が全く居ないあたり天気予報に無い雨でありすなわちハルヒの願望による物と推測される。後でハルヒは自分は上手くやれたのか、もっといい方法が合ったのでは無いかと自問しているがこの雨が無ければ観客は殆ど居なかったはずなのでハルヒ以外のどんな上手な人間が演奏しようとあれだけのヒットはありえなかった。雨の描写が原作に有ったかどうか分からないが上手い演出だ。この描写はハルヒがより多くの人に見てもらいたいと願った結果であり自分の損得が関係ない所においてハルヒ=本質的には善人説を補強する役目を果たしている。

問題のライブシーンに関しては多くの人が語っているのであまり書くことも無いが、実在のギター(映画「リンダリンダリンダ」かららしい)を持ってきたり口パクや演奏の丁寧さなど技術的なことではなくわざわざここまで描く心意気が好感が持てる。1曲目のハルヒの表情がリアル過ぎて萌えから外れてるってのも、えらく冒険するなぁとは思ったけど嫌では無い。当然あそこは普通にやり過ごすことも出来たけどそれ以前に汗や唾なんかも描いてる位だからまぁあれぐらいやってもいいんじゃないかと。それにしても平野綾、歌上手い。映像による補正がかかっているとはいえ「冒険でしょでしょ?」とは全く違った方向性の歌でこれだけ説得力の有る歌を流せた事に対し平野綾の歌唱力を誉めたい。つーか、門脇舞の声であの曲も想像できないんですけど。
ただひとつ不満があるとすれば2曲目、屋外の背景描写に移った所はもっと上手いやり方はあったはず。例えば屋外用の放送スピーカーからライブの音が流れて外の人も聞き惚れるとか、外と内を交互に見せるとか。

後日談、少し成長して普通に近付いたハルヒにちょっと寂しさを感じつつ綺麗にまとめて来たなぁという感じでした。普通から外れた物にしか面白さを見出せないと思っていたハルヒが割りと普通の事を面白いと思ってしまった事実にハルヒ自身が戸惑う姿を見せたり珍しくハルヒを気遣うキョンを描いたりして最終回に向けてキョン×ハルヒのムードを高めていくのが構成上上手い。この回も最終回に使えそうな話だなぁ。

サンクリ新刊でハルヒ本が10冊ほどとらのあなに入荷してたけどやっぱりイマイチ食指が伸びないなぁ。もともとのいぢ絵にはそれほど興味ないしアニメ版の空気を取り込んだ本は無さそうなんで好きな作家さんが描くまではたぶん買わないだろうな。

↓今週の考察とか関係サイト
ギター関係考察
http://d.hatena.ne.jp/syuntin/20060619
ENOZ祭りまとめ
http://www.geocities.jp/minorcodes/haruhi/enoz.html
原画の人数
http://lightnovel.g.hatena.ne.jp/REV/20060619#p1
コード表とか
http://d.hatena.ne.jp/makaronisan/20060623
スタッフインタビュー
http://www.oricon.co.jp/anime/topics/060621/060621_02.html

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涼宮ハルヒと小松奈々

どうでもいい話だが「NaNa」の奈々(一般人の方のナナ、通称ハチ)のDQNぷりを見てると「何だかなぁ」と苦笑いになるんだけどハルヒのそれを見ると自分は楽しくてしょうがない。自分でも相当勝手な感情だとは思うけど同じような身勝手な行動なのにはっきりと評価が分かれてしまう。贔屓にしてる番組だからとか、まだ成就していない恋心を抱くハルヒとすでに成立した上に破局しそうな?奈々では汚れ具合が違うとかもあるんだろうけどハルヒの行動は彼女自身に対してだけでなく視聴者にとっても「遊び」として行われているからなんだろうなとぼんやり考えてみたり。奈々の行動、彼氏が大学受かった瞬間に他人の迷惑顧みずバイトを辞めてしかも「残りのバイト代振り込んで」とか現実に遭遇したらマジ殺したくなるだろうけど(そして実際にそういう人間は割といる)ハルヒみたいな馬鹿は実際に会うことは無いから安心して見られるってのもあったり。

関係ないけど昨日大雨の中、都会の繁華街を歩くザリガニを目撃してちょっと面白かった。たぶん近くの幼稚園の池から逃げ出してきたんだろうけど次の日晴れだったから干乾びてなきゃいいけど。

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ARIA THE NATURAL 第11話

第11話「その 大切な輝きに・・・」
暁の兄から初めての指名をもらって上機嫌の灯里。しかし依頼のヴェネツィアングラスの運搬に付き合う職人は何故か不機嫌そう。

今回はこの作品の根底から否定しかねないテーマを扱う話でなかなか面白かった。
ネオヴェネツィアのヴェネツィアングラスは一度途絶えた技術を手探りで復活させた物でヴェネツィアングラスが持っていた本来の伝統を引き継いでいない紛い物ではないかというのが今回の話の中心。これはネオヴェネツィア(ひいてはARIAと言う作品そのもの)を否定する事になる。オリジナルのヴェネツィアはもともとあの形で街が出来ていた訳ではなく必要に迫られてあの形になったに過ぎず海の中に建つというその不便さをわざわざ再現したネオヴェネツィアは客観的に言えば不自然な街であることには間違いない。でもだからと言って不自然なこの街に価値が無いかと言うとそういう訳でもない。
もう一歩引いて考えると、我々視聴者が架空の世界や人物に感情移入したり癒されたりするのは紛い物を見て喜んでいる愚かな行為だという意見も有る。それに対する回答として灯里はそれはそれで街が出来た過程も流れた時間もそこで過ごした人も紡がれた思いもオリジナルとは違う歴史を重ねて成長していると語りそれを好ましく思う自分が確かに存在すると主張する。「我思う故に我有り」じゃないけどその気持ちだけも価値が有る。

今回はディフォルメシーンが殆ど無かったり作画が原作に少し似た感じの線でちょっと面白い感じだった。演出の仕方なんかも話に合ったゆったりとした物で良い。マエストロがアリア社長を見て社長を象ったガラスを作ってあげる所や職人さんが丁寧に皿を包むシーンも良かった。こういう一見意味の無い様なカットを丁寧にこなすのは好感が持てる。
一つだけ不満なのは居眠りの船が灯里達のゴンドラにぶつかりそうになったのを灯里が颯爽とした動作で避けるシーンの見せ方がイマイチだったのがもったいない。

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涼宮ハルヒの憂鬱 第11話

第11話「射手座の日」
以前ハルヒに強奪されたパソコンを取り返すためコンピューター研が自作のゲームで勝負を申し込んできた。

うーん、上手い。原作に有るエピソードで「フルメタル・パニック」の原作者・賀東招二が脚本として参加してるが原作未見の上に賀東招二作品を読んだことも無いのでどれほどの効果があったのかは分からない。ただ、原作では割とあっさりしたエピソードだったのをだいぶ面白く映像化してあるとの評価も有った。
確かにアニメとしての長所を存分に生かした作りであることは見て取れた。ゲームのBGMが同じメロディーを元に妄想モードONの時は豪華でOFFの時はチープにしてあるという演出、キョンを映す時にカメラの端に意味有り気に入っている長門など小説では表現できない事を積極的に盛り込んでいるのは偉い。

今回、後半はCG中心とはいえ良く動くシーンが多いのでその分の労力を温存する為色々と工夫している点がやりくり上手としてポイントが高い。Aパート(アバンを含めるとBパートになるが)でキョンと古泉が話をしているシーン、カメラはなぜか妙に高めに設定され二人の鼻より下が映っていない。こうすることでちょっとした省力だが口パクを描かなくても済む。その上、普段から妙なアングルを良くやるので何故か手抜きに見えずむしろ何か意図があるのかと深読みすらしてもらえる。他にもドロップキックかました後ハルヒの喋りをバックに長門が本読んでいるシーンとかゲームの練習の日々も省力化の意味が有ると思われる。

キョン、「文化祭でいつまでも覚えていたい記憶は朝比奈さんのヤキソバ喫茶用衣装くらいな物だ」とか行ってる割には回想がみくるじゃなくて鶴屋さん?っぽいぞ、浮気者め。
コンピ研部長の「勝負、勝負」っていう台詞なんか元ネタあったような気がするんだけど思いだせんなぁ。いきなりドロップキックかます厨なハルヒは良い、心が洗われるようだ。賭けの対象に「どうしてもって言うなら私でもいいけどさ」のシーン、密かに目がキョンの方を向いてる。心の中で「ちゃんとあたしのこと守りなさいよ!」とか思ってるんだろうな、可愛いよハルヒ。
ノートパソコンが到着したそばから興味津々な長門、長門祭の幕開けです。帰り道、古泉のキョンとハルヒの信頼関係の話が終わって「そんなものかねぇ」といった感じでキョンがそっぽを向くカット、カメラに長門が映っているのは長門が古泉の話を聞いて対抗意識を持っている事の暗喩であろう。光学マウスを物珍しそうに空中で動かす長門、日を追うごとにパソコンの使い方が慣れてくる長門、気のせいか楽しそうな長門、キョンに「いんちき技は無しだからな」と念を押されてこっくり無言で頷く長門とコレでもかと言うほど長門萌えの燃料を投下しまくる京アニ恐るべし。
自信をキョンに分けてあげるハルヒ、どう見てもラブコール送ってます。その横で長門もキョンに視線を送っているようですが。妄想モードONでの戦闘シーンは銀英伝のパロらしいですがあいにくコレも良く知らない。キョン=ヤン提督らしい。
猛烈な勢いでプログラムを改変(改正)しその発動許可をキョンに求める長門、明らかにキョンに対するアピール。あの忠犬のようなつぶらで無垢な瞳に萌えざるを得ない。ようやく素直に、100%長門萌えに到達できました。勧誘されて困惑する長門、キョンに判断を仰ぎたい視線がちょっと弱ってるように見えて良い。キョンに許可を貰い驚き(嬉しい?)長門、そっけなく「そう」と言ったままそっぽを向いてしまうがカメラから表情をあえて見えなくすることで長門の感情を描く演出は上手い。Fateも見習って欲しいなぁ。本の上で仮想キーボ-ドを叩く長門で締め、今週もとことん長門祭でした。

10話の戦闘シーンで朝倉さんの高速言語を逆再生で1/4の速度で再生すると「キョンくんの事好きなんでしょ。分かってるくせに」と言っているらしいらしいとの話が。すいません、正直ここまで京アニがすごいとは思ってませんでした。ここまで仕込むとなると単に技術的な上手さとかだけじゃなく原作を緻密に理解し、なおかつ足りていない部分やファンが望む様なアレンジ・追加点を加えると言う精神的な理解度が半端ではない。部分的に言えば原作を越えているといっても過言ではないだろう。
ある意味アニメ版「涼宮ハルヒの憂鬱」には同人は必要ないかもしれない。同人としての「あったらいいな」という要素を時間の許す限りぶち込んである上に最高のクオリティーなので「公式アニメ+新解釈を加えた同人アニメ」が一つにパッケージングされていると考えてもいいだろう。そうするとこの作品、面白い・つまらないあるいは売れた・売れなかったに関わらず原作付きアニメの歴史の中で非常に意味の有る作品として位置づけるべきかもしれない。

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原作付きアニメのあり方

おとボクアニメ版のキャスト : エロゲ業界人の!? 愚痴 その59

最近、「○○ 感想」(○の部分はアニメとかのタイトル)でググるとこのブログがやけに高い順位で表示されるのはさらしageですか?(挨拶

昨今の原作付きアニメの出来には不満な事が多いんですが追い討ちをかけるように嫌な話を目にしました。
ようするにキ○グレコードのアニメ系レーベル・スタ○チャ○ルドの売出し中声優ユニットA○ce5を売るための踏み台にされたというお話で、原作者(脚本家?)の意向がまったく通らなかった。オーディションも出来レースだったらしくこのあたりは声優関係の方々も怒っていいんじゃないでしょうか?交通費出して(どうも支給されないっぽい)時間空けてオーデションに行ったら出来レース。しかも来てない人すら役貰ってるってのは他の人達は納得出来ないんじゃないの?
原作者(会社単位で同意見かは不明だが)を「取引相手」ではなくせいぜい「情報提供者」ぐらいにしか見ていない脳内ヒエラルキーが透けて見える。まぁ一番悪いのは尻馬にホイホイ乗っちゃう販売会社ですが。たぶんこれがエロゲー相手じゃなければもう少しマシな態度だったんじゃないかなぁと想像するとさらに・・・。個人的印象だとFateですらキャスティングは思い通りに行ってない様な気がする。
最初から契約書とかで「こちらの指定した声優を使用すること」とか書いて主なスタッフに了承を得てからアニメ化の話を動かすぐらいの気配りは欲しいですね。これだけ原作付きアニメが大量に出回り、話題性の有るコンテンツを用意する為には原作確保が必須になってくるのに取引相手や将来の客である原作ファンを怒らせてどうする。

ユニットの中の演技の下手な1人って経歴からすると○○○○○の事?
しかし、この手の話題は<ウォッチ!声優板>が無くなってから拾いにくくなったぁ。

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BLOOD+の不快感

<Something Orege>海燕さんの「終わる物語と終わらない物語」を読んでようやく自分がBLOOD+に感じてる不快感の正体が分かった。要するに全然話がまとまらない、同じ事の繰り返しで問題が完結しないのが不快なのだ。
主人公・小夜は義父ジョージの死をきっかけに翼手との戦いを決意します。その後の展開は、腹をくくった小夜が歯を食いしばって背負った十字架の重みに耐えつつバッタバッタと翼手を切りまくる・・・のではなくまたウジウジと悩むのです。やれ過去の自分の罪を思い出した、やれ犠牲者が出たと事ある毎に小夜は「イヤー」とか言って逃避、その後もう一度決意して戦線復帰という流れを何度も繰り返します。そして性質が悪いのは前回の逃避に対する反省と教訓が殆ど盛り込まれないので何度もぐるぐる同じところで回り続けます。
小夜が決意するシーンはそれなりに良いシーンです。でもその後逃避しちゃうことで決意シーンの感動はぶち壊しです。何度も感動→失望の上書きが行われて物語は延々と引き伸ばされます。
中高生の視聴者から見ればこれは「あるある」と思わせるようなことかもしれないがある程度自分の固まった歳の人間が見ると片髭をもがれたモルモットがぐるぐる同じ所を回ってるようにしか見えない。いい加減同じ所を回る「○」じゃなくて「→」に進めて欲しいのだが。あるいは最初からこの作品は若い人向けであるという様なカテゴライズがされてば変に期待して見ることもなかったのに。

良く考えるとこの流れはTBS土曜夕方のアニメに全部共通している。
SEEDは単体では悪くないがデスティニーも含めて1つの作品としてみると無印SEEDが1週目の円環、2週目はシンとアスランが仲違いするあたり?内側の円環としてキラ・アスランの意見の相違という輪も用意されてる。3週目はステラがらみで輪から抜け出しそうなシンがステラの死によって結局ナチュラル憎しのポジションに戻っちゃう所。もう一回内側の円環としてタリア艦長の不理解さがあって、4週目はデスティニーのラスト。ここまで来てもナチュラルvsコーディネーターの戦いという輪は閉じず次のOVAだったかに連鎖してしまいます。全体から見ると少しは前に続いているように見えて実は輪っかが連結して鎖になってるだけ。解決は先送りになってます。
鋼錬もエド達が立ち寄る町々で錬金術師がろくでもない実験をしていてそれを食い止めるという展開が何度もあるのですがあまり教訓にならない。殆どの場合実験(事件)は錬金術師本人の死を持ってしか止められずエド達の説得は役に立ちません。逆にエドも人体練成を基本的に最後まで諦めずに進んでしまう点は大雑把に言えば精神的にステップアップせずに劇場版に問題を先送りしています。

ここまで共通してると狙ってる感もありますがくどいだけですね。鋼錬はテーマ性の重さから悲劇・皮肉性を描き続ける作品であるとして納得も出来るんですがSEEDとかBLOOD+は製作者が問題を完結する能力が無いように見えちゃいますよ。

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Fate/stay night 第22話

第22話「願いの果て」

なんか今回は殆どいい所無かった・・・。
冒頭の星占いをしようとしてる乙女セイバーはいいんだけど全体から見ると浮いてる。衛宮邸を飛び出して教会に駆けつけるのは教会が怪しいからじゃなくてマスターの危機を感じたからのはずだろー。そうしないと士郎との精神的繋がりが深くなった事が演出できんし。教会の地下に生贄の子供が居ると言うのもアニメだけ見てると全然理解できないようになってるのとかもダメダメ。
士郎のモノローグ→聖杯拒否のシーンも原作ならすごくグッと来るシーンなのにアニメだとそれが全く無い。「その痛みを抱えて前に進む事だけが唯一失われたものを残す道じゃないのか」とかもっと血を吐くように、しかし力強く語るべきシーンだしBGMも原作のイメージと180度違うのも良くないなぁ。
セイバーの「そのような物よりも私は士郎が欲しいと言ったのだ」のシーンとかもっといいレイアウトや演出無かったのか?例えばグッと目を瞑り士郎の言葉を噛み締めてから敢然と言峰の誘いを撥ね付けるとか、士郎の拒否に驚いて原作にあった「似てると思ったのは私だけだった」のシーンを入れるとか、「下郎」の部分で怒り或いはセイバーの高貴さを表現して拒否するとかいくらでもマシな演出の仕方があるのに後ろから映すカットとか視線や表情による表現を放棄しているとしか思えん。
さらに、今更言うのもなんだが中の人の喋りが平坦なのもパワー不足で辛い。カラドボルグ1発で消えちゃうランサーもなんだかなぁ。あの人はもっとタフだから本当にボロボロになるまで消えんよ。
教会からの帰り道はまぁまぁの出来だったけど誉めれる点が少な過ぎ・・・。

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おねがいマイメロディくるくるシャッフル 第7話

第7話「クロミの日になったらイイナ!」

話の大筋自体は普通の出来だったんだけどラストがすごい気が利いててちょっとうるっと来た。
母の日のカーネーションを買いに行ったら琴ちゃんの友達の沙織が花屋で悩んでいる。聞けば沙織は生みの母とは死別していて今の母親と生みの母親どちらに花を買うか悩んでいる。両方に買うお金は無いのでいっそのこと母の日なんて無くなってしまったらいいのにと願ってしまう。黒魔法が解けた後、沙織は助けてくれた今の母親に赤いカーネーションを送る。すると母親はお返しにと白いカーネーションを沙織にプレゼントし「亡くなったお母さんにもあげないとね」と言う。
このシーン、普通なら助けてくれた事を理由に今の母親に軍配を上げただけでも全然成立するんだけどもう一歩踏み込んで今のお母さんが前のお母さんに対して敬意を払ってる展開にしたのは子供向け番組として非常に出来た演出だと思います。

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涼宮ハルヒの憂鬱 第10話

第10話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅳ」

1巻だけは当時読んだはずなんだけどこんな話だったかなぁ。朝倉さんがらみは全く覚えてないや。
冒頭のヘタってるハルヒ「たまにはそんな気分になる」「体をもてあます」発言はちょいといいなと思うんだがハルヒ出番少ねぇ・・・。
京アニは色々と上手いなぁ、戦闘シーンのアクションやエフェクト、教室を再構成する描写とかの3Dエフェクトも違和感無くできてるのはいい感じだ。
体を貫かれても平然としてる長門、眼鏡の再構成を忘れたりと完全にハルヒを喰ってる。長門萌えの片鱗がだんだんと感じられるようになってきた。
あー、朝倉の転校を聞いた途端喜ぶDQNなハルヒに萌え。キョンの首根っこを引っ張ってくとことかも好き。
大人みくるもいいねぇ、ちょっとお姉さんぽい仕草に特盛りの胸。胸のほくろの話とかキョン×みくるのフラグとして大いに妄想を広げられるし。このシーンに関しては谷川せんせ上手すぎる仕込みですわ。しかしヒントを大人みくるが持ってくるって事はその時代では問題解決してるんじゃないのか?SF的にはややこしい話になりそうなんだが突っ込まれないのかなぁ。

今回長門が大活躍で、原作での長門人気に追随する形で原作未見の人の中でも長門萌えが主流になりそうな気配があるが個人的にもう一歩足りない印象があった。朝倉との戦闘に於いて、キョンを心配する様な演出とか刺された時に普段とは違うリアクションが欲しいような気がした。いわゆる普段クールなキャラがたまに見せるギャップ萌えが欲しい、と自分は思ってしまったのだ。だがこの欲求は客観的に見れば間違ってるし安い欲求だと思う。
似た様な欲求は「キミキス」に対しても発生している。「キミキス」は「隙間」がかなり多い作品だと思っているので(ちなみに恋愛ルートでしかクリアしてないので友達ルートでのイベントを見ればもう少し評価が上がるかもしれない余地は有る)発売前の人気はともかくプレイ後にも高評価を下している人が意外に多いのに驚いた。個人的には相当な妄想力が無いと熱を上げるのは難しい作品だと思っていたのにそんな人たちが結構な数居るのだ。
長門に話を戻すと、長門萌えというのはキミキス萌えと同じように与えられた50%とか80%ぐらいの情報を150%ぐらいまで受け取り側が勝手に補完して初めて成立する難易度が高く稀少な物だと思っていたのに気が付けば萌えられない自分の方が少数派に見えるのだ。ポルナレフのAAで「な何を言ってるのかわからねえと思うが―」ってやつですわ。流れについていけない自分は年食ったのかなぁと感じちゃいました。

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ひぐらしのなく頃に 第4話&5話

第4話「鬼隠し編 其の四 歪」

全体的に怖く出来ていて良かった。
鍵が開いた瞬間チェーンの限界まですごい勢いでドアを引っ張るのとか「嘘だよ!」とかドアに挟まれた手の生々しさとかゾクゾクしていい。逆に雨の中の「ごめんなさい」はちょいイメージ違うかな。魅音の「ちくしょう」のシーンもちょっと迫力足りない。
レナ@中原麻衣は「圭一くんみ~つけた」みたいなゆっくりとした喋りのシーンがすごく上手い。その後に来る大笑いとかのテンションの高低差が上手くて恐怖感を演出してるなぁ。撲殺シーンはさすがにグロいなぁ。
今まで圭一@保志総一郎は迫力が足りてないなぁと思ってましたがラストの公衆電話の演技は聞いてると吐き気を催すような名演技でした。いやーこれはマジすごい。聞いてると本当に気持ち悪くなってくるよ。鬼隠し編は最初の方の部活シーンがかなり端折られた以外は結構満足できる内容でした。

第5話「綿流し編 其の壱 嫉妬」

冒頭の梨花ちゃんの自害シーンは自分のイメージでは喉を一突きって感じだったんだけどこれはこれでグロさがUPしていていい。
本編の方は鬼隠し編同様日常シーンの尺が足りなさ過ぎ。尺の都合か色々と変更されているシーンも有るし。魅音と詩音の入れ替わりについてとかもせめてもう1話先までは隠しておくべきだろ。ゲーム大会の内容が端折られたのは仕方ないとしても沙都子のトラップ戦法とかはかるたじゃ表現できんだろ。極めつけは店長からのプレゼントの人形は1個じゃダメだろ!あのシーンはさ、レナ達がみんなお土産を貰ってるのに魅音だけもらえない、その上に圭一が余った人形をレナにあげてしまうそこまでやるからこそ魅音が泣く位悔しがる訳ですよ。レナとの比較だけではちょっと弱いんだよねぇ。
エンジェルモートでの会話、魅音の喋りが出ちゃってるのはアリなのかナシなのか。意外と声色が変えられていたのは良かったかな。帰り道のシーンは変にテンション高過ぎたりあわて過ぎな気もする。と思って原作確認したら台詞自体はそのままだったか。
カレー勝負もカット、あれはその後の詩音の差し入れや祟り殺し編での沙都子の炊事シーンに繋がる要素を含んでいるから本当は描かなきゃダメなんだけどミステリ要素中心の描き方だと削られちゃうのも仕方ないかなぁ。
しかしエンジェルモートのデザートフェスタぐらい描いてくれよ、頼むから。不良から助けてくれた詩音も本物になってるし。あのシーンの詩音は中身魅音だろうが。そもそも詩音魅音問題は3日かけて徐々に「魅音にも意外と女らしい所が有るんだな」と圭一が実感していくのがポイントなんだから端折っちゃダメだろ。皆殺し編と目明し編をカットして各編2話づつ足した方が良かったなぁ・・・。あとはレナから圭一に対する説教と言うか魅音のプッシュとかも殆ど無くて鬼隠し編とは違うレナの魅力も全然描けてなかった。ほんとキャラ萌え部分は完全に描写不足。

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涼宮ハルヒの憂鬱 第8話&9話

第8話「孤島症候群(後編)」

大方の予想通り古泉の自演が真相だった訳だがいざ事件が起きると意外とハルヒは喜ばないな。殺人事件を本気で望むほど落ちぶれてはいないと言う事か。キョンの違和感のシーンで大体の察しはついて人参のシーンでさらに確信がもてるヒントのばら撒き方は難し過ぎなくていい感じ。
雨の中手を握り合うシーンとか、ハルヒをかばって下敷きになったキョンを心配するシーン(個人的にはキョンはそれなりの怪我をしてハルヒが泣きそうなぐらい心配するってのを見たかったが)洞窟の中で下着を脱ごうとしてキョンを意識して止める所とか色々ハルヒの良い部分を出してくるのは上手い展開。しかし真相に気付いた後言いよどむシーンはどう見てもキョン達を気遣ってと言うよりは何か超常的な力で思考を捻じ曲げられたように見えてしまう演出なのはまずい。それに結局色々な不審点に気付いたのはキョンの手柄でハルヒは殆どその推理を拝借しただけってのもいただけない。頭脳労働ぐらいはビシッと決めて欲しいものだ。
今回それなりにハルヒの良いシ-ンが有ったにもかかわらず個人的には長門の株の方が上がった。ハルヒに命令された「誰に対してもドアを開けるな」の命令を愚直に守っていた長門がキョンの一言で素直に言う事を聞く様はなんか可愛かった。帰りの船の上キョンの首筋のほくろは何か意味有るのか?古泉の視線がやけにホモ臭せー。

9話「サムデイ イン ザ レイン」

アニメ初のオリジナルエピソードにして実質の最終エピソード。12月目前に電気屋からストーブがもらえる事になってキョンがお使い、ハルヒはみくるの写真撮影、それだけの話。キャラ萌え派には肯定されてストーリー派には否定されたみたい。自分はキャラ萌え派よりなので十分楽しめた。
ただ、長門の読書シーンの長回しはさすがにやり過ぎ。バックの音声にネタを仕込むならもう少し聞き取れるぐらいのボリュームにするべきだったと思う。今回はキョンにマフラーを掛けてあげるみくる、眠ったキョンにカーディガンを掛けてあげる長門、さらにその上からカーディガンを掛けたハルヒと3人分のデレシーンを見れて満足。ハルヒに関してはマフラーのシーンでやきもち焼いたり居残りしてキョンの目覚めを待ってあげたり相合傘したりツンシーンとデレシーン相当な量描いてもらえてかなりの優遇。ヒロインの面目躍如というところか。
鶴屋さんとみくる達のシーンは普通に描いた方が面白い気もするんだけどなぁ・・・。鶴屋さんの「道理で」は誰に対しての台詞なのかとか気になるな。
カーディガンを掛けたらキョンが起きてしまったシーン以降のハルヒはかなり可愛かった。まったり雰囲気でいかにも最終回っぽい話だったけど作中で半年経ってもキョン内部でみくる>長門>ハルヒのままってのは泣ける(ノД`)・゚・。

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