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魔法先生ネギま! 14巻

漫画史上最大とも言われる長大な学園祭編もようやく中盤?に差し掛かったところ。この学園祭編はなんと9巻の最初からずっと続いてる。この辺りに赤松健の巧さの一つが現れてる。学園祭と言えばギャルゲー・エロゲーにおける最重要イベントのひとつであり「終わりなき学園祭前夜」を渇望する人種こそがオタクであるので、タイムマシンを使って何度も学園祭期間を繰り返し何人もの女の子とフラグを立てまくる様はまさにギャルゲーそのものオタクの嗜好そのもの。

次に巧いなぁと思わせるポイントは武闘会が終わっているこの巻ではネギは主人公ではなく「千雨&茶々丸」「和泉亜子」「のどか&夕映」の3組がそれぞれ主人公となって話を引っ張っていく点。当然ネギは話の中心ではあるのだが彼女達の方が台詞や心情表現の回数が多いので彼女達が主人公と言って差し支えないだろう。暴走する夕映の話は本誌の方でたまたま読んでいて「なかなかやるなぁ」と思っていたのだけど単行本で読んだら亜子の話の良さで消し飛んでしまった。
亜子は変人大集合の3-Aの中で少数派のごく普通の女の子。唯一のポイントとして背中に大きな傷があるのがコンプレックス。ネギが魔法で化けた青年・ナギに惚れてしまった亜子だが背中の傷を見られてショックのあまりライブの予定を放っぽり出して逃げてしまう。好きな人に幻滅され友達を裏切ってしまった後悔に泣き出す亜子の前に颯爽と現れるネギ。「僕があなたに魔法をかけてさしあげます」と言って事が起きる前にタイムマシンで逆行。フィクションの世界ですら手を出すべきではないと言われるタイムマシンを用意したのはまさにこのシーンの為ではなかったのかと思うほど上手い構成。くさい台詞も女の子視点で描かれているのでひたすらロマンチック。

さらにその亜子が面白い事を言う。ネギの父親が行方不明だと聞いて「ああ大変だな」と思うと同時に「うらやましい」と思った、と。
「漫画や小説とか・・その・・お話の主人公って最初にマイナスなコトがあるやないですか」
「両親がいなかったり故郷をおわれたり事件に巻き込まれたりあと・・モテへんとか」
「けどそのマイナスなコトが逆に力になってその人は主人公になれるんやと思うんです」

この方法論(法則論)自体は亜子の考えというよりは赤松健の考えなのでしょう。その上でネギはそれを否定する。そういう方法論にばっかり頼ってちゃあダメなんだと今の軽い萌えコンテンツに対する反論とも取れます。ネギ自身不幸を反動にしているキャラクターですが学園に来てからはむしろついてる。根底に不幸があろうと肉付けをするのはもっと色々な日々の生活であるという事を赤松健は言いたいのだろう。

単純な娯楽作品として読んでもいいんだけど深く読むと色々実験してたりして違った意味で面白い。細かい所では父親の事を知った生徒達が慰めに来て「いよぉーし飲もう!」っていう台詞に対しての亜子のツッコミが「昼から!?」ってのに笑った。昼も夜も、中学生ですから。あとは亜子が傷を見られたシーンの後、釘宮がネギと小太郎を殴るんだけど分かってるネギは素直に殴られ、分かってない小太郎はとっさにガードしてしてまう。その事に苛立つ釘宮はさらに小太郎を殴る。このシーン二人の微妙な関係が面白い。今後カップリングが成立するのだろうか。

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コメント

こんにちはtogoと申します。
失礼ながら、近日開設した僕のブログでも漫画やアニメの紹介や感想などを書いていきたいと思っています。
ラブひな等のラブコメを中心に(特に赤松健)更新していきます、ネギまの記事を見かけたのでコメントさせていただきました。
ぜひおいでください。

投稿: togo | 2006/04/23 16:46

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