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フタコイ オルタナティブ13話(最終回)

「フタコイ オルタナティブ」 第13話「3人でいたい」
爆発する城、崩れ落ちそうな橋の上から沙羅の手を掴んでいる恋太郎。「やっと三人の時間を諦めたのに。恋太郎には双樹が居るじゃない!」恋太郎を責める沙羅、ようやく決めた決心をここで棄てたくない。吹っ切った恋太郎とは対照的に沙羅はまだ自分が犠牲になる事を放棄していない。そんな沙羅に恋太郎
私が居なくてもだぁ?双樹を大切にだぁ?ふざけた事言ってんじゃねーぞコラぁ!
ちゃんと聞けよ、ちゃんと本当に、心の底から思っている事を言うから
俺は金も無ぇし将来のヴィジョンもプランも無ぇさ、でもよ、俺はお前と、双樹の2人と
いいか?1人じゃ無ぇ、2人でも無ぇ、3人だ
3人で居てぇーんだよ!
一番聞きたかった台詞を聞いて泣きながら笑う沙羅、しかし二人の前に巨大イカファイヤーが。落ちる二人を間一髪で双樹が飛行機で助ける。「沙羅、双樹、片付けて帰んぞ、3人で!」父・愛之助ばりに空中で攻撃をかわしミサイルの上を走り「探偵キック」で止めを刺す。
恋太郎のモノローグ「このところいつも同じ夢を見る。酷くでたらめな夢で親が決めた結婚相手やら秘密結社やらイカの怪人やら複葉機やら、筋道立てて説明するのはめんどくさいのだがあえて一言で言うなら」ここで突然ボーリングの玉を腹に落とされ眼が覚める恋太郎、時間軸変わって3週間後、「双葉探偵事務所Ⅱ」でいつもの生活を送る3人。一方公彦は社長業に戻り退屈そう。予定を読み上げる霧島の言葉を耳に入れず沙羅と双樹の写真を眺めている。多分本気で二人の事が好きだったんだろう。そんな公彦に霧島は「キャッチボールしませんか?」公彦「いいね」二人が居なくなっても全てが無くなった訳ではない。回想、戦闘後不法入国か何かで拘束されていたけどるる・ららの権力で開放、意外と美味しいとこ持っていきましたこの二人。
どこかの国の誰かの意思で世界はぐるぐる回り続ける
神様じゃない俺達には分からない事ばかりだ
でもそれでもなお、結局の所俺達は分かっている部分を、目の前の俺たちの人生ってやつを全力で馬鹿みたいにやっつけていくしかない
そうする事しか出来ないし、たぶん、それでいいのだ
事務所のベットで眠る沙羅・双樹に毛布を掛け優しく見守る恋太郎、父のここを思い出す。幼い日周りに認められる大きな父の背中に突っぱねていた恋太郎、ようやく素直に父に対する敬愛を認め心の中で握手する父子。今、恋太郎は一人前になった。正装してどこかへ出掛ける3人、それは玄さんと杉作のおばちゃんの結婚式。商店街も健在で大賑わい。司会の木下に友人代表の挨拶を振られる恋太郎、悩んだ挙句「ハッピーですかー?」迷い無く応える参加者達「ハッピーでーす」。
恋太郎のモノローグ「このところいつも同じ夢を見る。酷くでたらめな夢で親が決めた結婚相手やら秘密結社やらイカの怪人やら複葉機やら、筋道立てて説明するのはめんどくさいのだがあえて一言で言うならそれは、たぶん
桜舞う道を行く3人、川原で花びらを集めはしゃいで駆けて行く。
それは、たぶん愛についての物語だ

後半を一気に見せるためにサブタイトル後すぐにCMをはさむやり方、スクランでも有りましたが視聴者重視で良い。今回の肝は恋太郎のモノローグと前半の沙羅との問答。動きは殆ど無いシーンなのに台詞だけでものすごく意味の有るシーンになる。最初に沙羅が落ちそうになる時、沙羅は笑ってる。それは諦めからくる苦笑でそのまま落ちてしまえば恋太郎も諦めざるを得ない事態に感謝しつつ悲しんでいる。そこを助けられどうしていいか分からず双樹を取れと言う、精一杯の強がりなのは目に見えているのに。泣きながら怒って悔しがって笑う沙羅はすごく魅力的だった。巨大イカファイヤーとの戦闘、軍隊が束になっても敵わない相手にキックひとつで勝つ恋太郎、もう理屈じゃないけどあえて書くなら力でなくて精神で、愛で勝つ、ということだろう。魂の篭ってない弾丸はイカファイヤーに効かないが真の男にも通用しないのだ。恋太郎のモノローグ「俺達は分かっている部分をやっつけていくしかない」当然ながら我々視聴者あるいは世界の全ての人間に向けた台詞だ。ままにならない事はこの世の中にいくらでもある、かといって諦めて中途半端にやっていいわけではない、いつでも全力でやるべきなんだ。最後の「それは、たぶん愛についての物語だ」今回最大の美しい演出。カタルシスだけなら前回の方がかなり上だと思うが同じモノローグを二回繰り返したあとの「愛についての物語」ってのはすごい綺麗な収まり方だと思う。
「電撃萌王」の金月龍之介さんのコラムによると(かなり茶化したコラムではありますが)最初双恋のコンセプトが理解できなかったと言っています。しかし義妹との生活と言う体験を通し「記号みたいな双子が『二人一緒じゃダメですか?』と虚空から沸いて出てくるお話ではなく。僕は彼女達と主人公とのたいせつな時間を描く。そしてその喪失を描く。その時彼女達はこう問うだろう『三人一緒じゃダメですか?』、と。それがたぶん『フタコイオルタナティブ』というお話なんだ」こう記しています。2人の女と1人の男、世間的にはナシな関係の主人公たちを題材にいかに愛のテーマを描くか、大変難しい脚本を(事実双恋では結局の所決着は付かずに終わっている)やり遂げてくれました。一見、最初のアクション・コメディー路線から真面目・鬱路線に迷走しているかのように見えるこの作品は終わってみればやはり最初から一貫して愛について描いていたんだと思う。燃えとか萌えとかアクションとか鬱とか泣きとか色んな物で大事に包んで、その包みを丁寧に剥がすと最後に愛が出てくる、なんとも美しいではありませんか。大切な物は案外目に見えなかったり奥の方に有るってことですね。フタコイオルタナティブという作品はぶっちゃけ、DVD買って何度も見直したり、後々まで語られる作品ではないです。でも、これは誰にはばかることなく胸張って「良い作品です」と言える、気軽に見てる人にとっては僕の感想・解説は大げさ過ぎると思いますが本当にこれだけは言っておきたい。

あと今までフタコイがらみでトラックバック頂いた方々に感謝。

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今週のアニメ

「まほらば」 第25話「告げる夜」26話「まほらば」
最終回1時間スペシャル前半しか録れてなかったorzなかなか良い作品でした。絶賛と言うほどではないのですが肩の力を抜いて見れるという意味では今期で一番良かった。何と言っても梢役の新井里美さんの声がハスキーボイスで癖になる。梢以外の4人格もそれぞれ可愛かった。もう少しで番あればなお良かったんだけど26話じゃ頑張った方。作画もJ.C.STAFFの一軍?特有の色の綺麗な塗りで崩れなかったし。25話に関しては白鳥の良い意味での「ぬるさ」が良かったですね。珠実に梢を愛しているのか、他の4人格を消滅させてでも梢を助ける覚悟有るのかと問われてあっさり愛を肯定してなおかつ「梢ちゃんの喜ぶ事以外はしない」と犠牲を払う方向性の救いを一蹴するシーンは天晴れ。次からは「ぱにぽに」かぁ・・・。個人的には期待薄。

「魔法先生ネギま!」 第26話
先週は作画も悪かったし展開も悪かったけどその割には着地点はまぁまぁ。死んだまま気付かれもしない父・ナギは気の毒でしたけど。悪魔の大群に対しクラス全員ネギと契約して変身、OPのキスシーンはこのための長い前振りだったのか。個人的には水泳部の大河内アキラとか千雨がキャラ特性にマッチしていて好み。しかし龍宮の中の人の演技はもう少しどうにかならないものか。木乃香・委員長は結局役立たず?各所で書かれているがあえて言おう、原作版ネギま!マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

「LOVELESS」 第11話「WARLESS」
カウンセラーの先生可愛いなぁハァハァ。同性愛カップル目白押しのこの作品の中でもショタなのは先生だけです、一番変態ぽくてエローい。東雲先生も可愛いよ能登。先週までの倭・江夜コンビもエロ可愛くて好きだった。来週で終わっちゃうのね。この勢いで他の高河ゆん作品もアニメ化しないかなー。

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子供のための作品がいい作品なんだ

WEBアニメスタイル>より「ネガティブキャンペーンと通俗性

佐藤 でも最近、年かさのアニメファンで「子供のための作品がいい作品なんだ」と言っている人がいるじゃない。
小黒 いるね。多数派じゃないと思うけど。
佐藤 アニメファンと呼ばれていた人達が大きくなって、おっさんになったという事ですかね。昔は通俗性を肯定して、「アニメなんか観るんじゃないよ!」と言っていた大人に腹を立てていた人達が、自分が大人になって、もっとタチの悪い事を言い出したって感じで。なんというか。子供にしたら大きなお世話というか……。
小黒 えーと、それは『コメットさん☆』とか『おジャ魔女どれみ』を絶賛している人達の事だよね。

言いたいこともわかる部分は有るが現役アニメーターが「アニメスタイル」という場で発言する内容としてはどうよ?ちょっと個人的な意見過ぎない?自分のサイトで言えばギリギリセーフなんだけどねぇ。

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ふしぎ星のふたご姫13話

「ふしぎ星のふたご姫」 第13話「こわ~い森☆ちょっぴりドキドキの体験」
結構見逃しがちなふたご姫ですが今週は美味しかった!確実にエクリプスを異性として意識し始めたファインが可愛い事この上ない。焚き木を拾う時に手が触れてドキドキ、木から落ちた所を受け止めてもらってドキドキ。自分がこんなにドキドキしてるのにエクリプスが平然としてる事が何故か寂しかったり。一方レインは憧れのブライト様と二人っきりなって喜ぶのもつかの間ブライトがファインの事をやけに庇う事に気付き行き場の無い怒りが。双子で恋の鞘当(しかもレインが一方的に)とは一気にラブコメ要素が高くなってきました、バンザイ。食い気ばかりのファインが女に目覚めていく過程が萌え萌え。さらにブライト・エクリプスの女装シーンとかも美味しかった。エクリプスはツンデレキャラだと思うので今後いかにしてファインに落ちるかが見ものだな。

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極上生徒会12話

「極上生徒会」 第12話「それは雨の日に」
油断するとこういう良い話を持ってきてくれるのが嬉しい。異常なまでに奏会長に対して忠誠心の高い副会長の金城奈々穂の過去。代々金城家は神宮司家の護衛を担う家柄で小学生の時両親から自分の人生は神宮司家のためだけに有ると聞かされ全てを諦める奈々穂、習字の課題・将来の夢を空白で提出するシーンがなかなかするどい演出。護衛対象である奏と初顔合わせの時、奏が出した最初で最後の命令「貴方はもう自由になってください」自分の自由を奪う対象として憎悪を燃やしてきた相手に思いがけず掛けられた優しい言葉に涙する奈々穂、自分も泣けました。それからしばらく普通の生活を満喫する奈々穂、雨の日に突然、奏の横顔を思い出す。あれは全てを諦めた顔だ、自分と同じように。雨の中、奏の家に走る奈々穂、偶然家を飛び出した奏と会う。突然手に入った自由に何をしたら良いか判らないと語る奈々穂は自分に自由をくれた奏に感謝し今度は奏を自由にする事が自分の夢だと言う。都合の良い親友馬鹿なキャラクターにせずちゃんとした理由を作ってキャラの内面性を補強する、最も基本的な作業だが案外手を抜かれている部分でもあるのでこういう話を見ると安心するなぁ。しかし人によってはシリアス展開全く期待してないようですが個人的には定期的にこういう良い話入ってこないと辛い。せめて作画が良ければもう少しギャグも生きると思うのだが。

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フタコイ オルタナティブ12話

「光ある場所へ」
OPは沙羅のモノローグ。幸せでした、思い出すのは特別でない普通の風景、と語る沙羅。もしも恋太郎に出会ってなかったら私達はどうなっていたのか、それに答えるように遠い空で恋太郎が叫ぶ「もしなんてねぇ!俺たちは出会ったんだから!」公彦と沙羅が結婚すると完璧なイカファイヤーを作るためにベストな遺伝子の子供が生まれるらしい?沙羅を縛る遺言はワダツミ機関の用意した偽のシナリオだった。結婚式を前に自分の素直な気持ちを語る公彦、幸せにする、と。飛行機ごと会場に突っ込んで登場する恋太郎と双樹。イカルス計画の事を二人に話し式を止めさせようとするが二人はさらわれ恋太郎たちの周りには量産型イカファイヤーの群れが!イカファイヤーに効くバットで戦う恋太郎、バットが使い物にならなくなると新しいバットを双樹が投げ空中で受け取る恋太郎、そのままイカ二匹を空中で両断!いやぁ、このシーンマジ格好良過ぎ。アクションの切れは今放送中のどのアニメより良い!一方桜月組の組長の下にワダツミの手の者が、新商店街の地下にはイカファイヤー量産工場が作られると言う。あまりにも強大な組織相手に逆らえない組長。商店街で住民が工事に反対して座り込み、それを説得してどかそうとする木下、途中で拡声器を放り投げ「言えるわけねぇ・・・」先週に続き良い味出してます。ただ仕事としてニコタマに居るだけじゃない、木下も針山もれっきとしたニコタマ住人なんだ。もうそろそろ潮時だと諦める杉作のおばちゃん、それを見て立ち上がる玄さん「ビリー(ザリガニ)の世話を頼む」カコイイ!工事を請け負った如月組の組員も本当は強制執行をやりたくない。そんな意思に反しブルドーザーが変形し商店街住民を襲う。銃も聞かないブルドーザー、あわやという時ブルを貫く何か。それは組長の義手だった!「愛之助よぉ、あの時おまえがあん時テメエが腕一本で勘弁してくれたのはこの日、この時、商店街を守らせる為だったのかもしれねえなぁ・・・」今週は格好良いシーン満載。どんなふざけた設定も格好良いシーンに変換してしまうスタッフに感動。消耗してきた恋太郎の下に霜島とゴスロリ仮面が駆けつける。「みんな全力で馬鹿がやるのに憧れてたんだよ」霜島は彼の夢・野球選手の格好で助けに来た、今の彼にとってそれが戦いのコスチュームなのだ。双子の直感を頼りに沙羅を探す恋太郎と双樹「苦しい時には楽しい事を考えよう」楽しい事と言われて普通の生活を思い描く双樹、今となってはもっとも掛け替えの無い日常を強く願う。沙羅を見つけるも爆発から双樹を庇って倒れる恋太郎。双樹に戻るように言いそっとキスをする。おそらく初めてのキス、そして初めてのはっきりとした恋太郎からの愛情表現。爆発続く城を沙羅の元へ恋太郎が駆け抜ける。

イカファイヤーの大群、組長のズゴック風の義手などシリアスなストーリーとは真逆を行くふざけた絵柄だがそれすらも反転して格好良く見せてしまうスタッフの手腕に惚れ惚れ。恋太郎は格好良いし、木下も玄さんも若頭も組長も格好良いし双樹も頑張ってた。今回は皆すごく輝いてた。全てを吹っ切って戦う恋太郎に感化されたかのように全員が頑張っていた。「好きだから」商店街が、ニコタマが、二代目が、沙羅が。好きな物の形は少しづつ違っても向いてる方向は一緒、そんな感じでした。公彦も立場は違えど沙羅達の幸せを願っていた、個人的にはそれが嬉しい。これで三人は何に遠慮する訳でもなく三人で居られる。すっきりしない世の中、この作品だけは極上の爽快感をもって最終回を迎えて欲しいと思います。

PS.他の人の感想見ると「ルパンのカリ城パロっぽい」らしいのですが手元に資料が無いので何とも。いや、カリ城は好きなのだけどね気付かなかったなぁ、。しかし感想書くならキャプ環境欲しくなってきた。

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最近の買い物6/22

「ROOM NO.1301 しょーとすとーりーず・わん」
作:新井輝 イラスト:さっち
富士見ミステリー文庫
今回はエロ分かなり控えめ。でもホタルが可愛いのでまぁ良し。短編集で、頭を打って常識的な別人格「綾夜」になってしまった綾さん、健一と離れ離れになった後の蛍子、八雲刻也の彼女・九条鈴離の3人を中心に描かれてます。一応短編集ということで完結した話にはなってますが本編の方がこれから話がいろいろ動くと思われるのでその伏線になる可能性が有るという意味では変わった立ち位置の短編集。短編集と言うよりは少し本筋からそれただけの番外編。まともになった綾さんにどうしてもなじめないマンションの面々、特に冴子の反応は自分の様な普通の人間からすると解せないがそれこそが作者の感性なんだろうなぁ。

竹宮 ゆゆこ:著、ヤス:イラスト「わたしたちの田村くん」
中学最後の夏を目前に友人の高浦から「告白ブームだから自分たちもそれに乗ろう」とそそのかされた平凡な男・田村雪貞が目に付けた恋の相手はクラスメートの美少女・松澤小巻。しかし彼女は進路調査票「故郷の星へ帰る」と書き続けるふしぎ少女だった、というのが1本目の「うさぎホームシック」。二本目は受験直前のバレンタインデーに田村くんの兄の部屋と間違えて窓ガラスを破ってちょこを投げ込んだ女・相馬広香との再会との高校での再会・衝突・交友を描く「氷点下エクソダス」。あとはおまけの書き下ろし短編「高浦さんちの家族計画」の三話構成。
作者はエロゲーの脚本をやっていたらしい一応新人の女性。全体的に良い意味でエロゲー・ギャルゲーっぽい文章なのでそういうのが好きな人にはお薦め。全体に臭みが無くとっつき易い文章。ただ、1話・2話をもう少し膨らませて1冊にしても良かったのではないかと思う。続刊するようなのにメインヒロインの1人となる松澤の描写が意外と少ないのでインパクトが薄い。でも「俺は、多分、三年前のおまえのところに、かけつけたかったんだ」ってのはなかなかの台詞だと思う。対する2話目のヒロイン相馬はツンデレ系ならぬ「ツンドラ系」(ツンツン&ドライ=ツンドラ)。何かとぶつかってくる相馬だが田村が怪我をしたのをきっかけにデレ部分発動。自転車で迎えに着たりお弁当作ってきたり一緒に帰ったり、ツンデレキャラとしてはまぁまぁ美味しかった。そして相馬に訪れる試練の時、「男には、卑怯者の泥をかぶらないといけない時もある」松澤への気持ちに反して相馬を助けたい田村、単純な女の子救済話にはならない所は偉いと思う。相馬を助ける事は田村の気持ち上、松澤を裏切る事になる。二ヶ月に一度も連絡をよこさない松澤、それでも田村は松澤への思いを消したくない。最初からこういう葛藤をきちんと盛り込んだ作品は結構珍しいのでは。この本の上手い所は巻頭のカラーページ、電撃恒例のキャラ紹介ページですが松澤・相馬視点の文章が載ってるんだがこれが微妙にミスリードっぽい内容になってるのは良い意味で騙された感じ。

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あの日交わした約束は砕けて散った

zaxtuki05-6-17

最初見たときからおでこ具合とかちょっと変わった声とか不思議ちゃんな所とか似てるなーと思ってました。基本的にコラです。モタモタしてる内にピンク髪のライバルキャラが(・ω・)。夏コミはいつも通りポガさんの「パルテノン新田」コメット本に1~2Pゲストでおジャ魔させてもらう予定。

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フタコイ オルタナティブ11話

「燃える二子魂川」
戦後GHQにより財閥解体が云々~イカファイヤーは財閥の暗部の生み出した兵器らしい。何の違和感も無くこのふざけた設定が組み込まれているのがすげぇ。イカに対抗すべく高速の上を走るパトカーの群れに針山・木下の姿も。一方的に蹂躙されるパトカー、だが針山は単身拳銃・マシンガン・手榴弾を駆使してイカと戦う。針山、超格好良い。しかしイカは不死身らしい、針山を倒し恋太郎の大事な物を全て燃やすと宣言し飛び去る。白バイを使って追おうとする恋太郎に対し木下が「絶対に敵いっこない。逃げても誰も責めない」と止めようとするが「自分は一度大切な物を見過ごしたから二度同じことは出来ない」と決意の固い恋太郎。カッコいい恋太郎、木下の心遣いも泣ける「誰も何も言わない、言わせない」この人もちゃんとニコ魂住人だなぁ。避難してる双樹、TVに映る恋太郎を見守る。携帯に連絡があり双樹は「もう止めて二人で楽しい事をしよう」と訴える。「二人じゃないだろ三人だ」ようやく全てを吹っ切った恋太郎「信じて待っていて欲しい」と告げイカを追う。一旦イカに負ける恋太郎、針山・木下が追いつき病院へ行こうという木下だが恋太郎は意に介さない。白バイを起こす針山「9回裏からでも逆転できるのが男家業のいいところだよな?」今日のアンタは格好良すぎる。後から来る集団、恋太郎の族時代の手下らしい。族のバイクを借りてイカと競争する恋太郎。自分を抜けたら鼻でピーナッツ食ってやるとのこと。スローモーションになる画面、恋太郎の独白が続く
「自分が嫌いでした、過去の自分から逃げている自分が嫌いでした」
「でもそんな自分でも好きになれる場所がありました」
「沙羅と双樹の三人でダラダラしたり、鳴らない電話を一日中待ったり、川原を歩いたり、UFOを追いかけたり」
「そんな自分を好きだと言える自分が好きです」
先の事とかは判らない、でも双葉恋太郎は今全力で生きています。好きなものが誰にはばかる事無く好きだと言えるそれだけの覚悟が今の恋太郎にあります。霧島が野球選手になりたかったと告白したように、現代に生きる我々は殆ど全員何かを諦めて何かを振り落として生きています。恋太郎はそんなぼくらに対する応援歌です。大切な物を大切と大声で言える世の中それは空想の中でしか成立しないのかもしれない。だからこそ空想には頑張ってもらいたい。今までこのようなテーマに挑んだ作品がどれだけ有ったのか?夢を語る人間を鼻で笑う様な今を考えると空想の世界ですらこのようなテーマはあまり語られてなかったのではないか。萌えの皮を被ったこの作品、もっと多くの人に見てもらいたいものです。
例によって放送見てすぐかいてるので他の人のレビュー参考に出来ないので台詞とかは多少間違ってるかもしれませんがご愛嬌を。フタコイもあと2回。

ネタ:タソガレ オルタナティブ

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ネギま!24話

アニメ「魔法先生ネギま!」24話がかなり面白かった。OPは前代未聞のヒロインの葬式と火葬、サイレントで委員長の悔しそうな顔、世界中の枝で1人大泣きするネギを映して本編へ。ここで木乃香じゃなくて委員長をもってくるのは正解。こういう役回りが似合う。教室の明日菜の席に置かれる花束。明日菜の死後初めての授業がまもなく始まる。暗い雰囲気の中ネギは明るく振舞う。学園祭の出し物を決めようと言うネギに皆も応え明るく振舞う。放課後散っていくクラスメート、夕映はのどかにこんな時こそネギをデートに誘うべきだと主張するがのどかは今ままの関係でいいと消極的。一方、木乃香は刹那と帰る電車の中泣き崩れる。刹那と仲直りできた事にはしゃぎ過ぎて明日菜の事を気に掛けてやれなかった自分が悪いと責める。そんな木乃香を見て刹那は学生をやめ木乃香の護衛に徹する決心をする。木乃香の意思とは全くの逆の選択をあえてする刹那、明日菜の死を前に大切な人を泣かせてでも守りたい苦渋の選択が切ない。学園長室で明日菜の遺品の鈴を見つけるネギ、無理してきた物が一気に崩れる。エヴァンジェリンの家に押しかけ魔法で蘇生して欲しいと迫るが「そんな魔法は無い。魔法は万能では無い」とあしらわれる。頭では無理だと理解していても心が納得できないネギ。10歳の子供には辛すぎる現実。まさかネギまでこんな重い話が見られるとは思ってなかった。川原でたそがれるネギを見つけた夕映は話をする。「明日菜さんはもう戻ってきません」こんな時なのに、こんな時だからこそ夕映は自分の気持ちをネギにぶつけたくなる。クラスメートが死んだのに不謹慎と言うか薄情というかすっきりとした展開では有りませんが人の死に触れたからこそ恋に行き急ぐこの展開個人的には全然アリです。キスしそうになった所をのどかに見られる夕映、一旦は弁解するが勢い余ってのどかのネギに対する姿勢は本当の恋では無いと言ってしまいネギにキスをして自分の気持ちをはっきりと宣告する。

ヒロイン死んで残ったヒロインでネギの争奪ドロドロバトル。たぶんネギまファンの殆どはこの展開、鬱展開として痛々しく見ていることでしょうが僕は超面白かったです。明日菜の死によって描かれる色々なヒロインの心の内。丁寧にリアルにそして残酷に描いた今回はアニメ版の存在意義をようやく生み出しました。エヴァの達観した様な冷たさの裏「そんな魔法があれば私がとっくに使っている」吸血鬼として長い年月を過ごし初めて心の置ける人物を見つけたにもかかわらずその人は帰ってこなかった。明日菜やネギに対する同情ではなく己のサウザンドマスターに対する思いから出た台詞なのが良い。今回のシナリオの厳しさは原作の対悪魔編のそれに通じる物がある。原作が優れているのは美少女達との学園生活と敵に勝つために強くあろうとするネギの修練という二面性が内包されている部分だと思う。アニメ版は尺の足りなさから戦闘に関わる話を殆ど全部切り捨ててしまったが代わりに今回の様な話が見れたのは幸いであった。

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エウレカセブン9話

「交響詩篇エウレカセブン」第9話「ペーパームーン・シャイン」
シナリオ的にまだまだ不満の有る感が強いエウレカセブンですが今回はシリアスかつ話が動いてまぁまぁ良かった。反政府活動を行う宗教組織・ヴォダラクの聖地、シウダデス・デル・シエロに駐留するゲッコーステイトだがこの地はかつてホランドやエウレカが軍の特殊部隊として虐殺を行った土地であり、それを知らずに無邪気にリフをしようとするレントンをホランドは殴ってしまう。1人で飛び出したレントンはヴォダラクのおばさんと再会しこの地の過去や軍のやり方を聞く。自分の知っていた世界・知識が狭く歪められた物である事を認識したレントン、彼にとって今回の事は大きな経験となったようだ。レントンを探しにきたエウレカに石を投げる住人。エウレカは自分が軍の犬だった事を告白し自分達は使命が有りそのために戦争をしているのだと言う。煮え切らないエウレカに反発し一人でも軍と戦う事を決意するレントンにニルヴァシューが答える。意思の有るロボット大好きな自分としてはこういう演出好き。エウレカの「ニルヴァーシュがレントンに従えって・・・」はそれ君の意思じゃなくてまた他人の意見に従ってますが、というツッコミはまぁ今回は大目に。複座壊れたのでエウレカと一緒のコクピットに座るレントン、やっぱこの絵いいよね。最後、今回の責任を全て背負おうとするレントンに対しホランドは殴った事の罪滅ぼしかリフボードのパーツを渡し、レントンが正式メンバーになった事を告げる。営倉入りの時とかもうそうだけどホランドのこういう照れ隠しや辛いけどあえてするみたいなオチの付け方個人的に良い。やっぱり藤原啓治はこうでなくちゃ。
今回偉いのは今までエウレカに嫌われそうな事は絶対にしなかったレントンがエウレカに反発してまで戦おうとした事。戦争に巻き込んでいる事を謝って欲しい訳じゃなく「一緒に戦おう」と言って欲しかったんだろなぁ、レントン的に。レントンは全てを望んでいる訳では無いし、エウレカと居れば全てを許容できる訳でもない。その辺りを自覚的に行動できるか、或いは無自覚のまま突き進むのかによってシナリオ的にふり幅が出てくると思います。なんにせよロボット物の主人公は格好良くあって欲しい。

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フタコイ オルタナティブ第10話

フタコイ オルタナティブ第10話「クマのように舞いイカのように刺す」
前回に引き続き沙羅が居なくなったままダラダラと日々を過ごす二人。杉作のおばちゃんの所に居候するも事務所はビルごと解体、商店街もショッピングモール開発のため馴染みの店が次々閉店する状況。公彦の使いから双樹の養育費を断った恋太郎だが結局「公彦の所へ帰れ」と双樹に言ってしまう。火事から2週間経った今でも何も決められない恋太郎は結局自信の無さから双樹をも手放そうとする。それに対し双樹は「私を探して」と始めて会った時と同じように依頼をする。依頼をほったらかしてクマの着ぐるみで商店街再開発反対のビラを配る恋太郎。放火魔のイカと再会し戦闘するも間一髪の所針山に助けられる。再び火の海と化す双子魂川の街、恋太郎はイカに戦いを挑む?以下次週。

意外と引っ張りますね。閑散とする商店街からまた1人去る人が現れた時、杉作のおばちゃんの「賢いとか賢くないとかじゃないんだよ」その眼の先には「好きだから」と書かれた商店街の横断幕。この言葉がたぶん作品の全てを語っていると思う。賢い生き方なんて賢い奴にやらせておけばいいんですよ。馬鹿な奴は賢くない生き方しかできないしかできない。その代わり馬鹿は馬鹿なりに「好き」という法則にしたがってそれを大事にして生きていく。まさに我々オタクの生き方です。フタコイは双子の女の子両方とハッピーになるなんて一般社会の倫理観に照らし合わせると「ハァ?」って感じの物語ですがそれを通じ「馬鹿でもいいじゃない、好きなんだから」とオタクを前向きに捉えるための作品なのかもしれない。思えば第1話から恋太郎の親父が「好きだから」って言ってんだよなぁ。今の恋太郎にしろ、自分たちにしろ単純で大切な事忘れがちですね。来週はシャキッとした恋太郎が拝めそうで楽しみ。今週のクマvsイカも動きよくて楽しかった。EDは「ぼくらの時間」ピアノverのボーカル無しver。色々仕掛けてくるなぁ、映像が1話の使い回しじゃなければもっと良かったのだが。

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SEEDデスティニーとふたご姫

溜まったビデオを消化中「ふしぎ星のふたご姫」第9話「宝石の国☆おもちゃの町においでよ」→「ガンダムSEED DESTINY」第32話「ステラ」の流れで見たんだけどこの時どうしようもなくデスティニーは駄目だと思った。
前回主人公・シンの意中の人ステラが連合の巨大新型機デストロイに乗り、プラントに協力的な欧州の町を数ヶ所壊滅させる。それを止めるために戦うキラ・アークエンジェル軍とシン・ミネルヴァ隊。シンの声が届き自分を取り戻したステラ、丸く収まるかと思った矢先フリーダムに対する恐怖に駆られ再び攻撃しようとするステラ・デストロイ。結局デストロイを止めるためのキラ・フリーダムの攻撃によりステラはシンの腕の中で息絶える。いくつもの街を潰し、国を巻き込み、人々を殺し傷付けた結果、ステラとシンというたった二人の幸せすら描けなかったデスティニーという作品に如何程の価値があるというのだろうか。
一方でふたご姫の話、人形の街の外れにある棄てられた人形のスラム街で旧式の人形達と遊ぶファインとレイン。日も暮れて二人は帰ろうとするが執拗に留めようとする人形達。人間に棄てられた過去の有る人形達は久しぶりの人間であるファイン・レインに再び棄てられるのを極端に恐れていたのだ。プロミネンスの力で解決しようとする二人、その結果、昔仕方なく人形を棄てた元持ち主等が現れ「あの時はごめん、また一緒に居よう」と言う。たったこれだけで人形は幸福にたどり着いた。
嵐のように何千、何万という数の夢と人生を食い荒らし何も結果の残せないSEEDデスティニーとたった一言二言で最大限の結果を生み出したふたご姫。デスティニーという作品全体とふたご姫のこの1話だけを比較してもふたご姫のこの1エピソードの方が尊いように思えて仕方が無い。「皮肉」という表現法が有る、世の中の無常に翻弄される人々を描き現実の悲しさ儚さを表現する形態だ。だが、皮肉と言うのは堅実にしっかりと描いた土台の上にあってこそ儚さを演出する。デスティニーにはそれが出来てないから違和感が残る。「皮肉」まで昇華されずただの「しこり」として残るだけ。今まで何かデスティニーに対し妙な感じがすると思っていたがその正体がこれだったのだ。主人公は幸せになるべきである、戦って生き残った者は幸せになるべきである、傷付いた者達もいつか癒される時が来るであろう事を示唆されるべきである。今のところシン達の周りに幸せの予兆は無い。そんなガンダムSEED DESTINYに対し僕ははっきりとNOだと言いたい。
やっぱり僕はハッピーエンド厨です。

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もやしもん1巻

「もやしもん」1巻、石川雅之:作、イブニングKC
表紙だけ見ても何の本かさっぱり判りませんが「細菌」についての話を描く漫画です。科学漫画的な要素を含みつつコメディーとほのぼのファンタジー?要素を加えたかなり面白い作りの作品です。主人公は田舎の実家が種麹屋=もやし屋で酒屋の息子の幼馴染と一緒に東京の農大に入学。そこで祖父の知り合いの不思議な教授・樹やその生徒長谷川等と菌にかかわる研究を手伝う事に。細菌が妖精のように見えて会話も出来る主人公が色々と騒ぎに巻き込まれたりします。「もののけ姫」のコダマみたいな容姿でユルそうな菌達が可愛いです。酵母菌は「かもすぞ」とかO-157は「かもしてころすぞ」とか菌の特徴的な事を喋るのも面白い。雑学的にも発酵食品等色々な知識が得られてなかなか良い作品です。

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フタコイ オルタナティブ第9話

ビデオで見返してから書こう思ったらその時間が取れなくて遅くなってしまった。いやー、1週間過ぎるの早えぇ。第9話「フタコイ」
タイトルにあんまり意味は無かったですね。あえて言うなら沙羅が抜けた「フタコイ」はもう「フタコイ」ではないという事の自嘲でしょうか?今回は或る意味すごく贅沢な作り、1クールアニメで1週丸々使って恋太郎と双樹の現実逃避と後悔を延々と描く、それだけ。
しりとりをしたり、血液型がどうのこうのとか、何も無かったように振舞う恋太郎と双樹。しりとりが長く続かないのはもう一人が居ないせいだろうか。部屋でする事が無くなって高島屋へ。「白鐘沙羅はそうして俺たちの正三角形から抜け落ちたのだった」この台詞には何も感情がこもっていない、後悔とか怒りとか落胆とか。有るとすればただ「諦め」。「実に沙羅らしく」「周りがウダウダやっているのをさっさと見切りを付けて」1人で公彦の下に行った沙羅に対しそれが恋太郎だろうと双樹だろうとその意思をいまさら曲げる事は沙羅の性格上かなり難しい事を残った二人は悟っている。そして沙羅を連れ戻すということは公彦を不幸にするという事であるがそれと釣り合うだけの幸福を双子に与えられる自信が無い。高島屋にて盛大に買い物をする二人、「このままじゃいけないと思う」と双樹。前向きな提案かと思えば「楽しい事をして現実を忘れる」というのが双樹の出した答えだった。こういう時意外に双樹が奮起して恋太郎に発破をかけるのではないかと思っていたがその期待は見事に裏切られた。彼女の良さも結局は三人がそろっている時にしか発揮されないという事だ。「たとえばどんな事をする?」すぐに楽しい事が思いつかず勢いだけに任せショッピングカートに大量の商品を詰め込んだまま店内を暴走し始める二人。警備員を振り切り屋上からダイブ、もうどこからが妄想でどこからが現実か区別付かないハイスピードな演出。こんな時に不謹慎だがかなり面白い。川原で黄昏る二人、子供の遊んでいたボールが飛んでくる。子供はモロ三人を小さくした様な容姿、あからさまな「取り戻せない昔」の表現。「もうこうなったら全治1ヶ月のお怪我を負うとか家が火事になるとか」ありえない事態により情況が好転するのを妄想する恋太郎、だが現実に事務所が放火に遭い3人の思い出は形を失う。事情徴収に応じない恋太郎、はじめて涙を流し心情を表す。「もし空を飛べたら俺たちはハッピーになれたのだろうか?」もしなんて物は全く意味がない、奇しくも事務所の火事で現実を思い知った恋太郎はやはり後ろ向きに新たな1歩を踏み出そうとする。全てを忘れ、全てを受け入れ、全てを新たに始める、双樹と恋太郎の二人だけで。その形としてラブホテルに入る二人。受け入れたはずの現実に泣く沙羅と双樹、「我々はやり直しを要求する」悔しさがにじみ出る恋太郎「それでも俺は、もしも・・・を考えてしまう。もしも空を飛べたとしたら、俺達はハッピーになれるのだろうか。もし、あの時、沙羅と双樹を抱いていたらハッピーになれたのだろうか」流れ始めるEDの前奏、美しい青空を羽を生やし三人で舞う、もちろんこれは恋太郎の妄想であり願望、もう叶うはずの無い。

ひたすら暗い展開の30分にカウンターとしてハイスピードなギャグシーンを突っ込んでくる辺りが他の作品とは一味も二味も違う所。荒唐無稽なギャグはそのまま二人の投げやりな気持ちを表現してもいる。てっきり今回の後半で「沙羅を取り戻そう!」っていう流れになるように何らかのてこ入れが入ると思っていたが丸々1回使ってキャラの心情を描く展開は非常に丁寧であり拍手を送りたい。ただ、恋太郎や双樹を魅力的に見せるならここで自ら立ち直るという方向性もアリだったのではないだろうか。しかし製作サイドはキャラクター一人一人を魅力的に描くよりも「フタコイ」という世界・作品を魅力的に描く事を選択したようだ。この結果が吉と出るか凶と出るか(吉だとは思うが)は最後にならないと判らないだろう。今回は恋太郎の妄想シーンが多く出てきたが今までの演出が何でもアリだっただけに(イカとか)どこからが妄想なのかがすぐには判別できない所が変な意味で面白い。オオカミ少年的な演出にこんな使い道があったなんて感心。現実離れした演出が出れば出るほど「失った物を取り戻す事は困難である」というリアリズムが感じられる。簡単に取り戻せる物を人は「失った」とは言わない、取り戻すのが困難、或いは不可能な物こそを人は失ったと感じる。
こういう事を書くのもアレだがこの作品を見ている間にも我々は何かを失っているのかもしれない。庵野監督がエヴァでオタクに付き付けた様に、この「フタコイ」も我々に対する何らかの警告なのだろうか。もちろん単なる娯楽として見てもいいし、「身近な人を大切に」って話として好意的に解釈してもいい。何が言いたいのか自分でも絡まってくるが、これだけ深い演出の作品を見せられると一から十まで空想で作られたこういうジャンルにこそ現実世界の真理みたいなものが詰まってるのじゃないだろうかと思う時がある。「White Album」の中で美咲先輩が「冬が寒いからこそ温かい物が温かいと感じられる」という話をしてるが正にその通りで僕らにとって空想こそ現実を一番感じられる場所なのかもしれない。「空想と現実の区別が付かない」なんてぬかしてる奴こそが一番区別できてないよなぁ。この先「あの時ああしておけば良かった」とか思う事は大量に有ると思うけどこの作品を見ていた時間を後悔しない人生だといいなぁ。

次回のサブタイがすげぇ「クマのように舞イカのように刺す」このタイトル考えた人の頭の中覗いてみたい。あと前回からそうじゃないかと思っていたが新しいVerのEDピアノVerなんですね。CDにはギターVerしか入ってない!我々はやり直しを要求シル!ヾ(`Д´)ノ

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