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フタコイ オルタナティブ13話(最終回)

「フタコイ オルタナティブ」 第13話「3人でいたい」
爆発する城、崩れ落ちそうな橋の上から沙羅の手を掴んでいる恋太郎。「やっと三人の時間を諦めたのに。恋太郎には双樹が居るじゃない!」恋太郎を責める沙羅、ようやく決めた決心をここで棄てたくない。吹っ切った恋太郎とは対照的に沙羅はまだ自分が犠牲になる事を放棄していない。そんな沙羅に恋太郎
私が居なくてもだぁ?双樹を大切にだぁ?ふざけた事言ってんじゃねーぞコラぁ!
ちゃんと聞けよ、ちゃんと本当に、心の底から思っている事を言うから
俺は金も無ぇし将来のヴィジョンもプランも無ぇさ、でもよ、俺はお前と、双樹の2人と
いいか?1人じゃ無ぇ、2人でも無ぇ、3人だ
3人で居てぇーんだよ!
一番聞きたかった台詞を聞いて泣きながら笑う沙羅、しかし二人の前に巨大イカファイヤーが。落ちる二人を間一髪で双樹が飛行機で助ける。「沙羅、双樹、片付けて帰んぞ、3人で!」父・愛之助ばりに空中で攻撃をかわしミサイルの上を走り「探偵キック」で止めを刺す。
恋太郎のモノローグ「このところいつも同じ夢を見る。酷くでたらめな夢で親が決めた結婚相手やら秘密結社やらイカの怪人やら複葉機やら、筋道立てて説明するのはめんどくさいのだがあえて一言で言うなら」ここで突然ボーリングの玉を腹に落とされ眼が覚める恋太郎、時間軸変わって3週間後、「双葉探偵事務所Ⅱ」でいつもの生活を送る3人。一方公彦は社長業に戻り退屈そう。予定を読み上げる霧島の言葉を耳に入れず沙羅と双樹の写真を眺めている。多分本気で二人の事が好きだったんだろう。そんな公彦に霧島は「キャッチボールしませんか?」公彦「いいね」二人が居なくなっても全てが無くなった訳ではない。回想、戦闘後不法入国か何かで拘束されていたけどるる・ららの権力で開放、意外と美味しいとこ持っていきましたこの二人。
どこかの国の誰かの意思で世界はぐるぐる回り続ける
神様じゃない俺達には分からない事ばかりだ
でもそれでもなお、結局の所俺達は分かっている部分を、目の前の俺たちの人生ってやつを全力で馬鹿みたいにやっつけていくしかない
そうする事しか出来ないし、たぶん、それでいいのだ
事務所のベットで眠る沙羅・双樹に毛布を掛け優しく見守る恋太郎、父のここを思い出す。幼い日周りに認められる大きな父の背中に突っぱねていた恋太郎、ようやく素直に父に対する敬愛を認め心の中で握手する父子。今、恋太郎は一人前になった。正装してどこかへ出掛ける3人、それは玄さんと杉作のおばちゃんの結婚式。商店街も健在で大賑わい。司会の木下に友人代表の挨拶を振られる恋太郎、悩んだ挙句「ハッピーですかー?」迷い無く応える参加者達「ハッピーでーす」。
恋太郎のモノローグ「このところいつも同じ夢を見る。酷くでたらめな夢で親が決めた結婚相手やら秘密結社やらイカの怪人やら複葉機やら、筋道立てて説明するのはめんどくさいのだがあえて一言で言うならそれは、たぶん
桜舞う道を行く3人、川原で花びらを集めはしゃいで駆けて行く。
それは、たぶん愛についての物語だ

後半を一気に見せるためにサブタイトル後すぐにCMをはさむやり方、スクランでも有りましたが視聴者重視で良い。今回の肝は恋太郎のモノローグと前半の沙羅との問答。動きは殆ど無いシーンなのに台詞だけでものすごく意味の有るシーンになる。最初に沙羅が落ちそうになる時、沙羅は笑ってる。それは諦めからくる苦笑でそのまま落ちてしまえば恋太郎も諦めざるを得ない事態に感謝しつつ悲しんでいる。そこを助けられどうしていいか分からず双樹を取れと言う、精一杯の強がりなのは目に見えているのに。泣きながら怒って悔しがって笑う沙羅はすごく魅力的だった。巨大イカファイヤーとの戦闘、軍隊が束になっても敵わない相手にキックひとつで勝つ恋太郎、もう理屈じゃないけどあえて書くなら力でなくて精神で、愛で勝つ、ということだろう。魂の篭ってない弾丸はイカファイヤーに効かないが真の男にも通用しないのだ。恋太郎のモノローグ「俺達は分かっている部分をやっつけていくしかない」当然ながら我々視聴者あるいは世界の全ての人間に向けた台詞だ。ままにならない事はこの世の中にいくらでもある、かといって諦めて中途半端にやっていいわけではない、いつでも全力でやるべきなんだ。最後の「それは、たぶん愛についての物語だ」今回最大の美しい演出。カタルシスだけなら前回の方がかなり上だと思うが同じモノローグを二回繰り返したあとの「愛についての物語」ってのはすごい綺麗な収まり方だと思う。
「電撃萌王」の金月龍之介さんのコラムによると(かなり茶化したコラムではありますが)最初双恋のコンセプトが理解できなかったと言っています。しかし義妹との生活と言う体験を通し「記号みたいな双子が『二人一緒じゃダメですか?』と虚空から沸いて出てくるお話ではなく。僕は彼女達と主人公とのたいせつな時間を描く。そしてその喪失を描く。その時彼女達はこう問うだろう『三人一緒じゃダメですか?』、と。それがたぶん『フタコイオルタナティブ』というお話なんだ」こう記しています。2人の女と1人の男、世間的にはナシな関係の主人公たちを題材にいかに愛のテーマを描くか、大変難しい脚本を(事実双恋では結局の所決着は付かずに終わっている)やり遂げてくれました。一見、最初のアクション・コメディー路線から真面目・鬱路線に迷走しているかのように見えるこの作品は終わってみればやはり最初から一貫して愛について描いていたんだと思う。燃えとか萌えとかアクションとか鬱とか泣きとか色んな物で大事に包んで、その包みを丁寧に剥がすと最後に愛が出てくる、なんとも美しいではありませんか。大切な物は案外目に見えなかったり奥の方に有るってことですね。フタコイオルタナティブという作品はぶっちゃけ、DVD買って何度も見直したり、後々まで語られる作品ではないです。でも、これは誰にはばかることなく胸張って「良い作品です」と言える、気軽に見てる人にとっては僕の感想・解説は大げさ過ぎると思いますが本当にこれだけは言っておきたい。

あと今までフタコイがらみでトラックバック頂いた方々に感謝。

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