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フタコイ オルタナティブ第7話

頻繁に感想書くようになると記事のタイトルに困りますね。「フタコイ オルタナティブ」第7話「双葉恋太郎最初の事件」
今回はギャグ・アクション・シリアスとバランスの取れた話で満足度高し。話は約2年前にさかのぼり三人の出会いを描く。
親父が死んで何をしたら良いか分からずただ日々を過ごす恋太郎の下に静かな焦りを湛えた沙羅と双樹が訪れる。「親父が死んで探偵業を継ぐかどうか迷っている不祥の二代目」と言って依頼を断ろうとするが沙羅が「以来を解決できたら継ぐ、できなければ継がないってのはどう?」と提案してきたので恋太郎はそれに乗ることに。依頼の内容は時間内に街のどこかに居る二人を探す事。気分が乗らないまま捜査を開始する恋太郎だが次のヒントが凶暴な犬の小屋に置かれている状況にギブアップする。諦めて帰る途中、杉作のおばちゃんが探偵を始めた事を聞きつけ大いに喜ぶがその日に諦めた事を後ろめたく思う恋太郎は「すいません」と謝り1人の部屋に帰る。そこで目にした物は双樹からの手紙だった。双樹は依頼が達成できるかどうかに関わらずあらかじめお金をポストに入れておき、恋太郎に気遣いの言葉まで残していた。子供に気を遣われた事にか、或いは自分に対するか、怒りの様な感情を爆発させる恋太郎。「俺は誰だ?何者だ?双葉恋太郎だ!」今まで点かなかった親父のライターが勢いよく火を噴きタバコに火を灯す。バットを握り締め犬と戦う事から、そしてその先へ踏み出す決意をする。川原では二人が恋太郎を待っているが約束の時間が来てしまう。しょうがないと言う双樹に対し沙羅は「私達が決められる未来があったっていいじゃない」と訴える。そこに颯爽と登場する恋太郎、二人の頭をなで抱きしめる。
時は今に戻り、暗い事務所の中恋太郎に「温泉の続きをしよう」と言う二人はすでに裸。

今回はかなり恋太郎が良い味出してますね。叔父の形見のライターをかっこよく「あばよ、親父」と川に投げ込むも高価な物だった事を思い出し結局拾ってきてる恋太郎。大学を中退し、漫画を読みふけって漫然と過ごす恋太郎にあてつける様に火が点かないライター。それは親父の遺志なのか、モヤモヤしたまま燻っている恋太郎の気持ちを映し出す鏡なのか。決意を固めた途端火が点るライター、カッコいい。誰にでも有る将来への迷いカードはすでに揃っていたのか、それとも最初からそんな事は関係が無かったのか。がむしゃらに前に進む事にした恋太郎に二人は惚れたのだろう。万能でなく精神的に完成されてもおらず、自分達と同じ悩みを抱えたまま前に歩ける男・双葉恋太郎を。

今回感心したのはギャグの使い方。ただ笑いを取るために入れるギャグではなく演出上意味の有る使い方をしてる事が多いのが偉い。その意味というのは「物事を大げさに見せる」という事である。冒頭のライターを川に投げ入れるシーン、コレもひとつのギャグに繋がるのだが当然意味があり、火が点かなくなるという演出に繋がる。劇中恋太郎は何度かタバコを吸おうとするが最後を除き水に浸かったライターは火を点してくれない。演出として自然な流れになるが最後に視聴者は今まで火が点かなかった訳を感覚的に悟るためにはわざと「水に浸かる」という演出を組み込んだ方が効果的なのだ。
大学で恋太郎が友達から説得を受ける時、画面手前に映るバカップルの会話が重なって上手く聞き取れない。これは恋太郎の内心「鬱陶しい」気持ちが表現されている。
重火器で銭湯を占拠する男、ギャグでしか起こりようの無い事件。まさに「世界ビックリニュースの特産地か、ここは」って状況だが沙羅の無鉄砲さ前向きさを表現するのに格好の舞台であった。
犬が喰らい付いている肉の大きさ、マンモスの肉ですと言わんばかりの大きさだがそれは恋太郎の直面する困難の大きさを表す。要するに餌をあげてその隙にというセオリーが全く通用しない困難だよ、ということ。
ポストに入れられた札束の料、1千万は有りそうな金額は当然依頼料としては多過ぎる。それは双樹の優しさ、困難な自分達の状況にもかかわらず他人を思いやる気持ちの大きさを表す。
今回のギャグは殆ど何かの暗喩に使われている。大げさに見せかけた演出の裏側にはきっちりと大事な事が織り込まれている。その上ギャグ自体面白いので完璧である。いやほんとにこの番組見てて良かった。

今回も<パズライズ日記>さんの文参考にさせて頂きました。録画せず見てるのであらすじ詳しく書いて頂けるのは文章書く時本当に助かります。

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コメント

一つ一つの演出にメタファーとしての意味づけを与えている当たり面白かったです。言われてみると確かにそうだなぁって思うのが多々ありますね。

投稿: けん太 | 2005/05/22 18:17

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